ギリシア神話の神々の生誕の地。数多く残る古代遺跡や見逃せないグルメスポットなど、アテネの旅行情報。
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アクロポリス遺跡 Acropolis |
ギリシア古代遺跡のハイライトといえば、アテネのアクロポリスだ。アクロポリスとは「高い丘の上の都市」という意味で、古代には神殿が建てられた聖域、さらにポリス(都市国家)防衛の要塞として二重の役割を果たしていた。
現代から2500年以上も前の古代へ、そして古代から現代へとタイムスリップできる不思議な都市アテネ。それを体験するには、ゆっくりと街並みを見ながらアクロポリスに入っていくのがいい。特に、オモニア広場から現代のアゴラである中央市場のあるアティナス通りを進み、古代アゴラを抜けて行くルートが楽しい。
イロド・アティコス音楽堂 Odeon of Herodes Atticus |
今も古典劇などが上演される音楽堂
アッティカの大富豪イロド・アティコスがアテネ市に寄贈したもので、161年に建築された。6000ほどある観客席は最近修復されたもので、夏の間さまざまな演劇、コンサート、オペラ、ギリシア古典劇などが上演されている。
ディオニソス劇場 Theatre of Dionysos |
ギリシア最古の劇場
酒と演劇の神ディオニソスの聖域に造られたギリシア最古の劇場で、毎年ここで“ディオニソス祭”が行われていた。1万5000人の観客を収容できる大きな劇場で、最前列は貴賓席になっていたといわれている。ローマ期に大改築されたので、古典期の姿はあまりとどめていないが、今でも背もたれのある大理石の席が現存。そして半円形の舞台後方には、ディオニソスの一生をテーマにした見事な彫刻像とレリーフが残っている。
民芸博物館 Folk Art Museum |
色とりどりの民芸品が見られる
キダシネオン通りのステューデント&トラベラーズ・インのほぼ斜め向かいの位置にある。外観はこれといった特徴もない所なので、うっかりすると見落としてしまう。白い壁の中に突然小さな入口が現れる。ドアは開いている。
中はギリシア各地から集められたさまざまな民芸品が展示されている。各地の民族衣装も見ものだ。繊細で色とりどりの刺繍が実に美しい。エーゲ海に浮かぶ島々の一つひとつに、際立った個性のある民芸品があるのに驚く。古くから多様な文化に洗われた歴史があるからだろうか。各島に行ってもこれだけのものは見られないので興味深い。
ミトロポレオス大聖堂 Mitropoleos Cathedral |
アテネ随一の格式と美を誇る
アテネいちの寺院だけあって重厚な趣がある。古代の乾いた遺跡を見慣れた目には、久しぶりの生きた見どころ。1840年から15年間もかかって造られた。現在は、大統領の宣誓式など国家的行事はみなここで行われる。見学の際は、ショートパンツやタンクトップなどでは入れないことがあるので注意しよう。
アドリアノス門 Hadrian's Arch |
現代アテネへの門でもある
アマリアス大通りの南の終点にある。空港からのバスでアテネに入ると、ゼウス神殿とともに最初に目に入る遺跡。ローマ時代、2世紀に建てられた門だ。高さ約18m、幅13.5m。遠くからでもよく見える。まるで現代アテネの中心地シンタグマ広場の前門のように、どっしりとした姿で建っている。
ゼウス神殿 Temple of the Olympian Zeus |
15本のそびえる柱が印象深い
アドリアノス門のすぐ南にある、ゼウス神の聖域にある神殿跡。かつての神殿は、計104本ものコリント式の柱が並び、それは美しく、威厳ある姿であったという。現在ではそのうち15本しか残っていない。この神殿は2世紀に、ローマ皇帝アドリアノスの時代に完成した。実はそれ以前、最初は紀元前515年にアテネの僭主ペイシストラトスが着工したが、彼の失脚と同時に工事も中断されてしまった。そして紀元前2世紀、再び工事が始められたのだが、このときも工事推進者の死とともに神殿工事も挫折してしまったという経緯がある。
アギオス・エレフテリオス教会 Church of Agios Eleftherios |
ビザンティン様式を誇る
またの名をミクリ・ミトロポリ(小さなミトロポレオス)教会という。ミトロポレオス大聖堂の隣に、こぢんまりと控えている教会だ。ビザンティン様式に人気が集中していた12世紀に建てられた。丸屋根のてっぺんに載っている十字架は素朴だ。教会の外壁に、古代アテネの浮き彫りが見られる。
アドリアノスの図書館 Library of Andrianou |
長方形の壁だけが残る
2世紀頃、ローマ皇帝アドリアノスが建てたもの。今では建物の一部だった壁だけしか残っていないので、これが図書館であったとはあまり実感できないかもしれない。プラカ地区を散歩していると、何度も見かけることになるだろう。
ローマン・アゴラ Roman Agora |
アクロポリスの麓に広がるローマ時代のアゴラ
ローマン・アゴラはローマ時代初期(紀元前1世紀~紀元後2世紀)のアゴラの跡。全体に薄茶色の土がむき出しになっている殺風景な所だが、かつては市場兼集会場として人があふれていた。アゴラの入口を入ってすぐに、大理石でできた八角形の風の神の塔Tower of the Windsを見ることができる。1世紀の天文学者アンドロニコスが建てたもので、かつては日時計、水時計、風見の3役をこなしていたという。塔の8面は、それぞれ正確に東西南北と、北東、南東、南西、北西の方向を指し、壁の上部にはそれぞれの方角の風の神が浮き彫りにされている。壁の絵も興味深い。
古代アゴラ Ancient Agora |
賢人たちが議論を戦わせた
世界史の最初を飾っている“古代ギリシア”がここにある。アテネといえば、一般的にアクロポリスが随一の遺跡のように思われがちだが、この古代アゴラも、アクロポリスと並んで見学に値する重要な遺跡だ。
「アゴラ」という言葉は、現代ギリシアでは「市場」を指す語として使われているが、古代ではもっと広く政治、宗教、文化的施設が集中した所という意味をもっていた。多くの古代ギリシアの男性たちは、ここで買い物をするだけではなく(この時代、買い物は男性の役目だったらしい)、政治を論じたり、雄弁家の話に耳を傾けては情報交換をする場として利用していたようだ。ソクラテスやプラトンもここで弁舌をふるっていた。喜劇作家のアリストファネスや歴史家ヘロドトスもこの時代に活躍したといわれている。
1931年よりこの古代アゴラの発掘が開始された。当時、すでにここには300軒あまりの民家があったそうだが、すべてを移転 させたというのだから、ギリシア人がいかに自分たちの古代の歴史を大切にしているかがよくわかる。
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