知ってるとホテル宿泊費を下げられるかも? 覚えておきたいホテル予約の基礎知識と用語集
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公開日 : 2022年12月07日
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ホテル用語小事典

ここでは、ホテル滞在時に役にたつ予約(チェックイン&チェックアウト)に関する名称や表現方法、旅の目的に合わせた「部屋タイプ」「ベッドの種類」「客室の設備」など、知っておくと便利なホテル専門用語を英語と併記して紹介したい。

ホテルのタイプに関する用語

●イン INN
ごく簡単な設備を備えた、小さな宿。ヨーロッパの宿場にあったものに端を発している。安価だが、家族経営で暖かい雰囲気のものも。このため、モーテルやホテルなどにも名称に INN とつけることがある(Holiday Inn、DAYS INN など)。
●オール・スイート・ホテル ALL-SUITE HOTEL
全室スイートのホテル。本来の超高級ホテルから、キッチンの付いた長期滞在者向けのアパートメント形式のビジネス・スイートまでタイプは様々。ビジネス・スイートは客室料金も割安で、使い勝手はコンドミニアムに似ている。

●コンドミニアム CONDOMINIUM
日本のいわゆるマンションのことだが、これが転じて、キッチンなど生活するための諸設備のあるアパートメント形式の宿泊施設をいうようになった。ハワイなどでお馴染み。スーパーで買い出しなどすればロコ感覚の暮らし体験も楽しめる。

●シャトー・ホテル CHATEAU HOTEL
中世の古城や大邸宅などをホテルに改造したもの。歴史的な背景を持つ豪壮な建造物であることが多く、庭園なども有しマナーハウス・ホテルより規模は大きい。ヨーロッパ全域にあるが、その外観や大きさも様々だ。

●シャワー・オンリー SHOWER ONLY
客室内の浴室に浴槽がなくシャワーだけのタイプのこと。安価な宿は大抵このタイプだが、欧米の標準的なホテルの客室にも多い。浴槽が欲しい場合は、バスルームのバスタブの有無を事前に確認すること。

●スパ・リゾート SPA RESORT
本来は19世紀から20世紀初頭の、ヨーロッパの治療目的の温泉保養地のことだったが、今では健康、美容、リラクゼーションなどのための諸設備に重きを置いたリゾートをこのように呼ぶ。その多くはフィットネスクラブを併設している。

●デザイナーズ・ホテル DESIGNERS HOTEL
個性的でモダンな設計、内装、外観などでデザイン的にも注目されているホテル。有名デザイナーや建築家の作品であることが多い。最近、欧米を中心に増えている。

●パラドール PARADOR
僧院、城、大邸宅など歴史的な建造物を高水準のホテルに改造したスペイン国営の宿泊施設。良心的な料金と食事が美味しいことでも知られる。スペイン全土に点在し、ポルトガルにも同様の「ポウサーダ POUSADA」がある。

●ビー・アンド・ビー B&B
ベッド・アンド・ブレックファスト、つまり、宿泊と朝食をセットにした宿泊施設で、民宿やインなどの小規模な宿に多い。原則として、部屋を見てから宿泊するかどうかを決めればいいが、混雑している季節は予約が必要なこともある。また、ホテルなどで朝食込みの宿泊スタイルを、このように呼ぶこともある。

●プチ・ホテル PETIT HOTEL
小さな可愛らしいホテルのこと。数室からせいぜい数十室の大きさで、その大半は家族経営だ。フランスを中心にヨーロッパに多い。

●マナーハウス  MANOR HOUSE
貴族の館や伝統のカントリー・ハウスを、昔の雰囲気をそのまま残してホテルに改造したもの。家具、装飾品なども、アンティークなどがそのまま使われている。英国を中心にヨーロッパに多い。

●モーテル  MOTEL
自動車利用客を対象とした簡単な宿泊施設。北米に多く、レストランやプールなどの付帯設備のあるものや、ごく簡単な客室だけのものなど多様だ。オセアニアも類似したものがあるが、ヨーロッパ、アジアのそれは水準が低い。

ホテルで働く人々 Hotel Staff

●ウェイター WAITER
レストランやコーヒーショップ、ラウンジなどで顧客に対し、メニューを提示、説明し、注文を受け、料理を出し、勘定書を渡す。女性の場合はウェイトレスとなる。

●キャッシャー CASHIER
会計係の総称で、通常はフロントにいて、宿泊客の勘定を精算したり、両替したりする。フロントに限らず、レストランや売店などでも、金銭に携わる業務に就く者をいう。ちなみに、T/Cの現金化は1日の利用限度額があったり、断られたりすることも。

●コンシェルジュ CONCIERGE
宿泊客への各種案内、手配業務、相談などに応じる世話役。通常、ロビーに専用のデスクを持ち、いつでも客のリクエスト、例えば劇場の予約、航空チケットのリコンファーム、鉄道のタイムテーブルなどに答えてくれる。ヨーロッパのホテルの伝統的な存在だったが、今ではインフォメーションよりもパーソナルなサービスをうたい、米国のホテルにも多くなった。ホテルライフを快適に過ごしたいなら、この人と仲良くなっておくのが早道。ものを頼んだらそれなりのチップは渡すこと。

●ジェネラル・マネジャー GENERAL MANAGER
総支配人、つまりそのホテルの運営に関する最高責任者で、ホテルのあらゆる部門に目を光らせている。略して GM とも呼ばれる。その下に、アシスタント・マネジャーがいる。一流ホテルでは、夜間には GM に代わってナイト・マネジャーがホテルに常駐する。苦情があって言うことが出来なかったら、客室に GM 宛の用紙を置いてあることも多いので、それを利用するのも手だ。何らかの返事があることも。

●ソムリエ/ソムリエール SOMMELIER / SOMMELIÉRE
レストランなどで、顧客にワインのアドバイスや提供をする。ワイン・スチュワートとも呼ばれる。通常、利き酒用の銀の小さなカップを胸に下げている。

●シェフ CHEF
料理長のこと。コックらをはじめとする、調理場のスタッフ全員を指揮し、監督する責任者。自ら、実際に味付け、調理なども行う。通常、一番大きな帽子を被る。その補佐が、スー・シェフと呼ばれる。

●バーマン/バーテンダー BARMAN(英) / BARTENDER(米)
バー、ラウンジなどでアルコール飲料などを顧客に提供する。カクテルを作ったり、時としては顧客のいい話し相手にも。簡単な軽食を出したり、キャッシャーも担当していることが多い。その土地の情報を仕入れるには、最適と言われている。

●ハウスキーパー HOUSE KEEPER
客室の清掃、整備を中心に、顧客の日用雑事、衣類のクリーニング、靴磨き、ドライヤーなど必要な日用部品などのアレンジも行う。通常、一流ホテルでは24時間体制だ。

●バトラー BUTLER
客室専任で世話をやくベテラン・スタッフ。英国の上流階級の家庭にいた執事がその語源。掃除以外の雑事、接客などのサービスを提供する。高級ホテルに多く、女性よりも男性が多い。最近、高級アジアン・リゾートで、その存在が知られるようになったが、使いこなすには頼む側にも経験そして技が必要かもしれない。

●フロント FRONT
フロント・デスク、フロント・オフィスなどの略称。ホテルのロビーの正面に位置し、レセプション、インフォメーション、キャッシャーなどから構成されている。こうしたセクションの総括責任者がフロント・マネジャー、その下で働くのが、フロント・スタッフだ。ホテルの顔とも言うべきセクションであり、人気がある職務。ゆえに美男美女を揃えているホテルもあるほど。だが、イチバンは信頼できるかどうかだ。安宿でも高級でも、ここがダメなホテルは最悪といっていい。

●フロント・クラーク FRONT CLERK
フロント・デスクで接客事務に携わるスタッフの総称。細かくは、レセプション・クラーク、インフォメーション・クラーク、リザベーション・クラークなどに分かれるが、小さなホテルでは全てを兼任することが多い。

●ページ・ボーイ PAGE BOY
ヨーロッパのホテルのみ見られる。米国ではベル・ボーイが兼任しているが、宿泊客を客室まで案内したり、顧客の呼び出しなどフロント関係の雑用をする。ポーターがいない場合は、顧客の荷物も運ぶ。

●ベルマン BELLMAN
ベルボーイ、ベルパーソン、また、最近はベルガールなど、ベルスタッフの呼び方は様々だ。宿泊者の荷物の運搬、客室への案内、客の呼び出しなどをする。タクシーがない時なども呼び込んでくれたり、実用的な雑事を請け負っているスタッフ。チップの効果がすぐに反映されるサービス部門でもある。

●ポーター PORTER
ヨーロッパのホテルなどで、宿泊者の荷物を運ぶ係り。案内係りとは別の職種だったが、米国ではこのページ・ボーイとポーターを合わせて、ベルマンとなった。

●メートル・ドテール MAITRE D'HOTEL
レストランなどのマネジャー、もしくはウェイターのトップ。ヨーロッパでは、接客業務を指揮・監督する。時には、顧客の出迎え、客席への案内、メニューの説明なども行う。米国では、略して、メートル・ディー、もしくはメートルなどと呼ばれる。

●レセプショニスト RECEPTIONIST
レセプション・クラークのこと。フロント・デスクで、主に顧客のチェック・イン手続きを行う。予約の確認、宿泊者登録、客室の割り当て、そしてルーム・キーの受け渡しなど。

予約 Reservation

●ウォークイン WALK-IN
予約なしに、当日ホテルに宿泊する客のこと。直接レセプションで宿泊を申し込むため、通常ホテルの提示する割引なしの料金が適用される。ホテルがデポジットを要求するケースもある。空き室に余裕がある場合、交渉次第では眺めのいい部屋など、条件のよい部屋に宿泊できることも。

●エキストラ・チャージ EXTRA CHARGE
規定のチェック・アウトの時間を過ぎて、あるいはチェック・インの時間前に、客室を利用する際にかかる追加料金。またはエキストラ・ベッドを用いた際の、定員以上の宿泊にかかる追加料金。

●オーバーブッキング OVER BOOKING
客室よりも、宿泊客の方が多い状況。ホテルはキャンセルを見越して予約を受け付けるが、時々この調整がつかなくなり、予約客があぶれてしまう。この場合は、ホテル側の裁量で他のホテルに割り振る。ピーク・シーズンに起きることが多い。

●オール・インクルーシブ ALL-INCLUSIVE
宿泊だけでなく、食事、付帯設備の利用など、全てを含んだ料金設定をしているホテルのこと。地中海クラブが有名だが、米国周辺のリゾート・ホテルなどにも多い。アルコールなども含むこともあり、ホテルによってその詳細は異なる。

●キャンセル CANCEL
正式にはキャンセレーション。予約客が宿泊予約などを取り消すこと。これを行わないと違約金、キャンセレーション・フィーなどを要求されることがあるので、キャンセレーション・ナンバーを確認しておくとよい。

●コンファメーション・スリップ CONFIRMATION SLIP
ホテルの宿泊予約確認書のこと。ホテル、もしくはホテルの予約事務所が、予約客に発行する。これがない場合は、予約確認の記録番号、コンファメーション・ナンバーをもらうとよい。

●サービス料 SERVICE CHARGE
サービスに対する支払いとして、勘定に付加される料金。日本では10%、欧米では15%前後がほぼ平均。サービス料込みの設定をしているホテルも多い。これが加算されていない場合、チップとして適当な額を払う。

●ショルダー・シーズン SHOULDER SEASON
ピーク・シーズンほど混んでいないが、通常よりもやや忙しい時期をいう。同じ地域でも、ホテルによってはこの時期に異なるマーケティングをすることがあり、割安な料金を出しているところもある。

●シングルユース SINGLE USE
ツイン、ダブルなどの客室を2人使用の料金で、1人で使用すること。ただし、欧米のホテルの2人部屋は人数ではなく、一部屋の料金設定であるため、パッケージ・ツアーの参加でない限り、差額はほとんどの場合、生じない。

●デポジット DEPOSIT
予約金のこと。ホテルを予約した時に支払い、チェック・アウトの精算金に充当される。全てのホテルで要求されるものではなく、混み合っている時などに多い。これにより、予約が確認される。最近は、クレジット・カードの番号で代行されることが多い。

●ノーショー NO-SHOW
予約客が、事前のキャンセルなしに予約日に宿泊しないこと。これに対し、ホテルは違約金、ノーショー・チャージを要求できる。予約金などは、違約金としてホテルに支払うことになる。あるいは、クレジット・カードから引き落とされることも。

●ピーク・シーズン PEAK SEASON
一番混み合う時期。ハイ・シーズン、トップシーズンともいう。この期間は、ホテルの料金が上がり部屋もとりにくいため、数カ月前からの予約が望ましい(標準料金の2倍~3倍以上の料金になることもある)。国により休暇の時期が異なるために、常に同じ時期とは限らない。ヴァケーションのみならず、コンベンションの開催期もこれにあたる。

●ファミリープラン FAMILY PLAN
ツイン、ダブル、スイートなどの客室を、子供と一緒に追加料金なしで宿泊できること。通常子供の年齢や人数には、ホテルによって一定の制限が設けられている。

●ホテル・バウチャー HOTEL VOUCHER
宿泊料金の支払い保証書のこと。通常、宿泊客が旅行代理店などに宿泊料金を事前に支払った際に受け取り、それを現地ホテルに提示することによって、現金やカードの支払いなしで宿泊できる。航空会社などが顧客に提供することもある。

●ミニマムステイ MINIMUM STAY
最低宿泊数という意味で、一番のピーク時期などにそれが決められているホテルが多い。特別な年中行事の期間、あるいはリゾート・ホテルの混み合う時期などに適用される。例えば、モナコにおけるF1グランプリ開催時は最低4泊分の料金を支払わないと部屋を確保できない。

●ラック・レート RACK RATE
通常期の宿泊料金。ドアの部屋側やその近くの壁にその部屋の料金案内が掛けられている(rack)ことからこう呼ぶ。ピーク・シーズンはこれよりも高く、ロー・シーズンはこれよりも安い。

●ラン・オブ・ザ・ハウス (ROH)RUN OF THE HOUSE
チェックインの際に、ホテルの裁量で客室を割り当てられるシステムの予約。予約の際には、部屋の指定はできないが、空いていれば、いい部屋に泊まれる可能性も高い。

●リクエスト・ベース REQUEST BASE
予約を入れてみて初めて、客室の料金やタイプが分かること。これは、大きなイべント(祭事や国際会議など)やピーク・シーズンなどで混み合う時期に、需要と供給のバランスをとるための、ホテル・マーケティングの一貫といえる。

●ルーム・レート ROOM RATE
客室一室あたりの、宿泊料金。通常、サービス料、税金などは含まれず、基本的な室料のみをいう。ルームチャージとほぼ同じ意味。

●ロー・シーズン LOW SEASON
ピークと反対に一番空いている時期。オフ・シーズン、ボトム・シーズンともいう。ホテルが特別割引レートなどを出す。必ずしも気候などが悪い時期とは限らないので、賢く利用したい期間でもある。

チェックイン&チェックアウト Check in & Check out 

●ウェイクアップ・コール  WAKE-UP CALL
顧客の希望する時間に、オペレーターやフロントが電話などで起こしてくれるサービス。自動的なシステムが電話についているケースも多い。モーニング・コールは和製英語(日本人が数多く利用するホテルでは通じることも)。

●エクスプレス・チェックイン  EXPRESS CHECK IN
通常、フロント・デスクで行うチェック・イン手続きを簡略化して、敏速に行い、早めに客室が使えるシステム。同様に、クレジット・カードなどに事前にサインをして、チェック・アウトをフロントで行わずに迅速に対処するのが、エクスプレス・チェックアウト。部屋に請求書が届けられたり、TVで請求内容が確認できるようになっている。全てのホテルで行っているわけではない。

●セーフティ・ボックス SAFETY BOX
宿泊客の現金、貴重品などをホテル側が保管する所。客室に個々の金庫がついているものと、フロントなどの近くに保管する部屋などがある場合とがある。通常、無料。セーフティ・デポジットとも呼ぶ。

●チェックアウト CHECK OUT
滞在を終えて、通常フロント・デスクなどで精算作業を行い、客室を明け渡すこと。予定を繰り上げてチェックアウトするのを、アーリー・チェックアウト、規定の時間より延長するのをレイト・チェックアウトという。

●チェックイン CHECK IN
宿泊に際する諸手続をフロント・デスクなどで行うこと。予約の確認、部屋の割り当て、鍵の受け渡しなどの一連の作業。これを、規定の時間より早い時間に行うことを、アーリー・チェックインという。

●チップ TIP
サービスに対して払う心付け。北米では慣習として必ず払うシステムになっている。このため、サービスによって払うべき額やパーセントがほぼ明確になっている。最低額で1ドル。これに比べ、ヨーロッパ、アジアなどではそれほど厳密な基準はなく、小銭でもいい。言い換えれば、北米では通常のサービスを受けるためには“必ず払う”ものだが、他国では特別なサービスのために払う。このため、効果は後者の方が明らかなケースも。

●バゲージダウン BAGGAGE DOWN
出発客の荷物をロビーまで運び、精算などを済ますまでそれを預かり、玄関で引き渡してくれる一連のサービス。ベル・デスクへ連絡すれば、敏速にアレンジしてくれる。

●バレット・パーキング VALET PARKING
専用の駐車係による駐車サービス。利用客が正面玄関で車を乗り捨てると、係りが車を駐車場に運んでくれる。帰りには、正面玄関まで車を運び、引き渡してくれる。北米に多い。利用するときはチップを忘れずに。

●ピロー・チップ PILLOW TIP
ハウスキーピングに対する心付け。枕銭とも言う。通常、枕のそばに置いておくのでこう呼ぶが、必ずしも払うべきチップではない。滞在中の最後の日にまとめて払ってもいい。

部屋のタイプ Room Type

●アジョイニング・ルーム ADJOININGROOM
隣り合った客室という意味だが、廊下を隔てた向かいあった客室も含まれる。隣室とはドアで直接結ばれていないため、廊下を経て行き来することになる。家族やカップル同士などの小グループ向き。

●ヴィラ VILLA
コテージのさらに高級感のあるものを呼ぶ。通常、コテージより大きく2つ以上の寝室があり、一軒の家の規模を備えている。アジアン・リゾートでは定番となった。

●オーシャン・フロント OCEAN FRONT
客室の正面が海で、オーシャンビュー・ルームの中でも最高の位置にある部屋。通常バルコニーがあり、朝陽や夕陽が楽しめる。

●オーシャンビュー・ルーム OCEAN VIEW ROOM
海が見える位置にある客室のこと。ビーチ・リゾート・ホテルなどでは希望者が多い客室。客室料金などは割高になるが、バルコニーがついていると価値は高まる。ツアーの場合、ホテルの設定と旅行会社の設定とが一部異なることもある。

●ガーデンビュー GARDEN VIEW
庭に面している客室。オーシャンビューの反対側の客室をこのように工夫しているホテルも多いが、美しい庭園を売り物にしている都市ホテルなどにも設定されている。

●カバナ CABANA
従来は海辺などの簡単な休息場であったが、ホテルの海岸、プールなどに面して、すぐに水辺に行ける客室をもいうようになった。また、客室ではなく瀟洒な休息場であることも。

●コテージ COTTAGE
一戸建てになった宿泊施設。プライバシーが守られ、かつ周辺の自然と触れ合うため、リゾートなどに人気のある建物。通常、フロント、レストランなどは別の建物に設けられている。

●コネクティング・ルーム CONNECTING ROOM
ドアを開けると隣室とつながている、続き部屋になった客室。複数の客室を結ぶこともできるが、ドアを閉めれば通常の客室としても使用できる。安普請だと遮音性に難あり。

●シティビュー CITY VIEW
街を一望できるような客室。通常の都市ホテルでは、あえて設定していないが、夜景などの美しい大都市では人気のある客室。

●シングル SINGLE
シングルのベッドを1台備えた、1人用の客室。北米の場合はこのタイプは少なく、シングルでもセミ・ダブルのベッドであることが多い。ヨーロッパやアジアでは、これをデラッス・シングルと呼ぶ。

●ダブル DOUBLE
通常、ダブルベッド1台備えた、2人用の客室。北米ではダブルベッドより大きめのベッドであることが多い。ただし、ダブルルームといった場合は、ツインのベッドであっても2人用という部屋タイプをさす。

●ツイン TWIN
ベッドを2台備えた2人用の客室のこと。通常はシングルのベッドが2つの場合が多いが、北米では、ダブルベッドが二つの場合がある。これは厳密には、ダブルダブルと呼ぶが、通常は2人用の客室だ。

●スイート SUITE
寝室にリビングルーム(パーラー)が別についた客室。寝室が2つ以上の時もある。これに、キッチン、食堂などがついていることも。通常、ホテルの最高級の客室はスイート形式であることが多い。

●パーシャル・オーシャンビュー PARTIAL OCEAN VIEW
海の一部が望める位置にある客室のこと。窓の景色の3分の1ほどに海が見えるケースが多いが、規準はホテルによって異なる。

●ハリウッド・ツイン HOLLYWOOD TWIN
シングル・ベッド2台を隣合わせにして、ダブルベッドの感覚で使う2人用の客室。セミダブルのベッドを合わせることもある。

●ペントハウス PENTHOUSE
最上階に位置する客室。景観やプライバシー面などから、特別のスイートになっていることが多く、特別室として人気がある。全てのホテルにあるわけではない。

●マウンテンビュー MOUNTAIN VIEW
山に面した客室。ビーチ・リゾートでは敬遠されるが、高原リゾートなどでは人気の客室。ビーチ・リゾートであっても清々しい緑が快適。

●マスターベッドルーム MASTER BEDROOM
主賓室。スイートやヴィラなどで、複数の寝室のある客室で、最高級の寝室をいう。面積、浴室などの設備、ベッドの大きさなどが他の寝室より優れている。

ベッドの種類 Bed Type 

●エキストラ・ベッド EXTRA BED
客室に追加で入れるベッド。これにより、定員よりも多くの人数が泊まれるため、追加料金がかかる。簡易用のベッドで、北米ではこれをローラウェイ・ベッドとも呼ぶ。

●キングサイズ・ベッド KING-SIZE BED
ベッドの中で最も大きなサイズ、通常、縦横2メートル。ダブル・ベッドの範疇で一番ゆったりした2人用のベッドで、北米に多い。

●クィーンサイズ・ベッド QUEEN-SIZE BED
キングサイズ・ベッドより一回り小さい、長さは2メートル、幅1.6~1.7メートルほどのベッド。2人用のベッドで、ダブルベッドより大きい。

●シングル・ベッド SINGLE BED
長さ2メートル、幅1メートルほどの1人用のベッド。シングルを隣あわせに2つ並べればハリウッド・ツイン。

●ターンダウン・サービス TURN DOWN SERVICE
夕方から夜にベッド・カバーを外し、寝やすいようにベッドを準備するハウス・キーピングによるサービス。高級ホテルの証でもある。ベッド・メイキングともいう。

●ダブル・ベッド DOUBLE BED
幅が1.4~1.5メートル、クィーンサイズ・ベッドより小さい2人用のベッド。ホテルによっては、ダブルと称しながらクィーンサイズだったりすることも。

●ベッド・スプレッド BED SPREAD
ベッド・カバーのこと。昼間はベッドに掛けておき、就寝時に取り外すが、時として掛け布団兼用のものがある。

客室の設備 Room Facilities 

●カード・キー CARD KEY
客室の鍵として、プラスチックなどのカードを使い、それを読みとらせてドアを開ける。安全性の面から、大型の近代ホテルに多く取り入れられている。チェック・アウトの際に、返却する必要はない。2人利用の際、カード・キーを2枚貰えば、各人がキーを持てるので便利。

●キチネット KITCHENETTE
客室に備えられた簡単な調理場、洗い場、冷蔵庫、レンジやオーブンなどからなる。長期滞在用のホテル、またスイートなどに設置され、簡単な調理ができる。

●キャノピー CANOPY
外に張り出した覆いのことで、ホテルのエントランスから車寄席などの部分を覆うことが多い。キャノピー・ベッドといった場合は、天蓋付きのベッドのこと。

●バゲージラック BAGGAGE RACK
スーツケースなどを置くために、客室に備えられた台。折り畳み式のものやベッドの足元に設置されたもの、あるいはクローゼットに備わったものなどいろいろある。バゲージ・スタンドとも呼ぶ。

●バルコニー BALCONY
客室から出入りできる、建物の側面に張り出したスペース。リゾート・ホテルに多く、ここでルームサービスの朝食をとることもできる。

●ベランダ VERANDA
屋根の付いたポーチ。日本式にいえば、縁側のようなもので通常1階に設けられている。バルコニーと誤用されることが多い。テラスとほぼ同意語だが、テラスの場合は屋根がない場合も。

●ライティング・デスク WRITING DESK
客室などにある、書き物に用いる机のこと。チェストなどと一体化したり、鏡に面して設置され、ドレッシング・テーブルと兼用になっていることもある。

●ラナイ LANAI
ベランダもしくはテラスで、海やプール、庭園などの景観が楽しめるものをいう。それを備えた客室全体を指すことも。ハワイ発祥の言葉。

●ワードローブ WARDROBE
客室に備えられた衣装箪笥のこと。ハンガーで衣類を掛ける部分と、衣類を収納する棚や引き出しなどから成る。クローゼットとも呼ばれ、通常、客室の入口のそばにある。

バスルーム Bath Room 

●ジャクジー JACCUZZI
気泡風呂。浴槽の湯を数カ所から吹き出すように循環させて、マッサージ効果がある。客室の浴槽にもときどきあるが、おもにプールやフィットネス・クラブなどに備わっている。ウィールプール・バスとも呼ぶ。

●シャワー・ブース SHOWER BOOTH
浴槽とは別に設置された、シャワー専用のスペース。水滴がかからないように、四方をガラスやカーテンで囲う。

●バス・ジェル BATH JEL
浴槽に入れる入浴剤だが、主に洗浄のためのもので、湯を注ぐと泡立ちや匂いが良い。ジェリーのような粘りのある液状になっている。ボディ・ソープと兼用のものもある。よく泡立つように、バスタブの蛇口の下に液をたらしてからお湯を出すこと。溜めた湯に入れても泡立たないので注意。

●バス・ソルト BATH SALT
浴槽に入れる、入浴剤の一つ。塩の成分を基本にしたミネラル分の高いもので、新陳代謝をよくし体を温めるとされる。通常、細かい粒状で色付きのものが覆い。

●バスタオル BATH TOWEL
湯上がり用の大きなタオル。バスルームに備えられたタオルの内では一番大きなサイズのもの。

●ハンドタオル HAND TOWEL
フェイスタオルとバスタオルの中間の大きさのもの。手拭き用のタオル。

●フェイスタオル FACE TOWEL
ハンカチほどの大きさの小さなタオル。顔ではなく、通常は体を洗うためのもの。ウオッシュ・タオルとも呼ばれる。

食事 Dining 

●アペリティフ・バー APERITIF BAR
レストランの利用者が、食前酒などを飲むバー。ダイニング・ルームの一画に設けられていることが多く、ここで席が空くのを持つこともある。

●アメリカン・ブレックファスト AMERICAN BREAKFAST
飲み物、卵料理、ハムやソーセージなどの肉料理、パン類、シリアル類、果物などから成る朝食。パンの種類も多様でボリュームがある。フル・ブレックファストとも呼ぶ。

●アラカルト A LA CARTE
一品料理つまり好きな料理を一つずつ選んでコースあるいは単品で食べること。フランス語で値段に従ってという意味で、コース料理のようにセット・プライスになっていない。

●カクテル・ラウンジ COCKTAIL LOUNGE
アルコール類を含む飲み物、軽食などを出すラウンジ。バーに比べ、ゆったりとしたテーブル席が多く、カウンターなどは少ない。ここで、生演奏なども行われる。

●ガラディナー GALA DINNER
特別な晩餐会のこと。ガラとは祭典、祝賀などの意味で、クリスマスイブや大晦日、組織の設立記念日などの際に催される。大宴会場を借り切るような、大規模なものが多く、参加者は通常ドレスアップする。

●コーヒー・ショップ COFFE SHOP
ホテルの中のカジュアルなレストラン。朝食から夜食まで、時には24時間営業で多様なメニューを出す。コーヒー・ハウスとも呼ぶ。

●コンチネンタル・ブレックファスト CONTINENTAL BREAKFAST
卵や肉料理を含まない朝食。主にヨーロッパ大陸で一般的な朝食。チーズやハムなどの冷たい食品、フルーツ、シリアル類などが含まれることも。

●ディナー DINNER
一日のうち最も主な食事で、通常は夕食。欧米の一流ホテルのメイン・レストランの場合は、夕食はジャケットなどが必要な所が多い。サパーとは昼にディナーなどをとった場合の軽い夕食のこと。

●バンケット・ホール BANQUET HALL
大宴会場。大型ホテルには、これらのホールが集まった階があり、パーティやイベント、セミナーなどが開かれる。バンケット・ルームとも呼ぶ。

●ブッフェ BUFFET
バイキング形式で、好きな料理を好きなだけ選んで食べられる食事。通常、テーブルに前菜からデザートまで多様な種類のメニューが並び、そこから好きな物を好きな順番に好きなだけ自分の皿に取り分けて食べる。

●フルコース FULL COURSE
前菜に始まり、スープ、主食の魚や肉料理、サラダ、デザートなど3皿、あるいは4皿、時にはそれ以上の料理が順を追って出される食事。あらかじめ設定されたフルコースのメニューを、アラカルトの反対のダブル・ドートと呼ぶ。

●メイン・ダイニング MAIN DINING
ホテルの中で、最も正式なレストラン。主に、昼食や夕食のフル・コースのメニューを出す。フレンチ系統の料理を主体にしていることが多い。

●ラウンジ LOUNGE
ホテルなどのロビーに設けられた、休息用のスペース。通常、ソファなどが置かれ、飲み物などのサービスを行うホテルもある。

●ランチ LUNCH
昼食。通常、ホテルのレストラン、コーヒーショップでできる。夕食よりはカジュアルな雰囲気。

●ルーム・サービス ROOM SERVICE
ホテルの調理室から、注文に応じて客室に食事や飲み物を届け、そこにテーブルをセッティングしてくれたりするサービス。レストランの営業時間外、あるいは気楽に食事がしたい時などに便利。時間やメニューの制限はそれぞれのホテルによってかなり異なる。簡単な料理ならばメニュー外でも比較的応じてくれる。朝食は前日の夜に注文票をドアに掲げるようなシステムにしているホテルが多い。北米のホテルなどでは、ホテル外の店のデリバリー・メニューなどを用意している所も最近は増えている。

その他の施設 Hotel Facilities 

●アーケード ARCADE
ホテル内に設けられたショッピング街。ホテルが経営するのではくテナントが入っており、有名ブティックなどが多い。従来の意味は屋根付き商店街。

●アイス・ベンダー ICE VENDER
セルフサービスでいつでも氷を提供する自動製氷器。大型ホテルでは、それぞれの階に設けられ通常無料。

●アクティビティ・デスク ACTIVITY DESK
スポーツ、観光など様々な娯楽のプログラムをアレンジしてくれる。コンシェルジュやインフォメーションが担当していることもあるが、リゾートホテルなどではロビーに専用デスクと担当者がいることが多い。

●アトリウム ATRIUM
吹き抜けの空間で、高層建築などの何階か分をオープンにして設けている。大型ホテルでは多い構造で、ロビーやラウンジがここに設けられ、観用植物などによる演出がなされている。

●アネックス ANNEX
本館とは別に造られている別館。本館より新しく、宴会場や娯楽施設などの付帯設備が設けられていることが多い。

●エグゼクティブ・フロア EXECTIVE FLOOR
通常の客室よりも、諸設備や備品などが充実した客室を集めた特別フロア。専用キーがないと開かないレベーターや、ラウンジ、レセプションなどが設けられ、専任のスタッフが常駐している。また、専用のラウンジで、朝食やカクテルの無料サービスなども行う。アメリカン・スタイルの大型ホテルに多い。通常の客室よりも割高。ビジネスマンの利用が多いのでこのように呼ばれており、ホテルをオフィスとして機能的に活用したい場合は大変便利だ。

●エントランス・ホール ENTRANCE HALL
ホテルの正面玄関を入った所にあるホール。通常、このホールがロビーに続くが、出入りの多いホールの部分には椅子などの休息のスペースはない。

●カジノ CASINO
ギャンブルをする設備を備えた娯楽場。通常のホテルには備わっていないが、法的に認可された場所にあるホテルでは、ルーレット、カード・テーブル、ストットマシーンなどを備えたカジノが設けられている。ただし、ホテルはカジノ・ホテルとしてギャンブル客を主体とすることが多い。

●ガゼボ GAZEBO
ホテルとは別に、風景などの良い場所に設けられた東屋。リゾートホテルなどによく見受けられて、オープンな造りになっている。プールサイドなどのバーなどがこの形式であることも多い。

●カンファレンス・ルーム CONFERENCE ROOM
会議のための諸設備を備えた部屋あるいはホール。宴会場のホールがこのように活用されることもあるが、少人数の会議などのために客室フロアにこういう専用の部屋が設けられていることもある。

●スパ&ジムナジウム SPA & GYMNASIUM
美容や健康、リラクゼーションなどのための設備を備えた施設をホテル内のスパと呼ぶ。各種スポーツ器機を備えたジム(ジムナジウム)のあるフィットネス・クラブなどに隣接していることが多い。

●トラベルデスク TRAVEL DESK
旅行の諸手続やアドバイスなどをする。コンシェルジュやインフォメーションが兼務したり、独立してデスクを設けている場合もある。

●パウダー・ルーム POWDER ROOM
女性用の化粧室で、三面鏡、椅子などが整っている広めのものが多い。粉をはたいてお化粧をする部屋という意味に由来する。

●ベル・デスク BELL DESK
荷物の運搬、待ち合わせなどの呼び出しを行うベルマンらを統括するデスク。通常、フロント・デスクか、ロビーの一画にあり、ベル・キャプテンが常駐している。

●ランドリー・サービス LAUNDRY SERVICE
衣類の洗濯、ドライクリーニングなどを行うサービス。ハウスキーピングの担当で、下着からスーツまで短時間で行ってくれる。アイロン掛けだけを頼むこともできる。

●ロビー LOBBY
フロント・デスクなどがあるホテルのエントランスに近い位置に設けられたスペース。休息、待ち合わせなどに利用される。通常、ホテルの中心部に位置し、最も人が交流するパブリック・スペースだ。

●ホワイエ FOYER
宴会場や会議場などに隣接し、こうした会場を訪れる人が休息するスペース。広めの廊下の一画などにも設けられ、宴会ロビーとも呼ばれる。

筆者

地球の歩き方ウェブ運営チーム

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』のメディアサイト『地球の歩き方web』を運営しているチームです。世界約50の国と地域、160人以上の国内外の都市のスペシャリスト・特派員が発信する旅の最新情報をお届けします。

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