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2回目タイトル

写真を撮る時に使われるフィルムはモノクロとカラーに分けられます。 今回この「フィルム Part 1」というテーマではカラーフィルム(ネガとポジ)に ついて知っていると役立つ基本的な知識や使い方、それぞれのフィルムが持つ特徴について説明します。

■ 必要な要素に絞り込むフレーミングパターン

カラーフィルムには一般的に使われている紙焼きを前提としたネガフィルムと、 スライドや印刷に使われるポジフィルムがあります。それぞれに特長がありますが、 ポジに比べてネガの方が
ラチチュード(露出寛容度)が広く使いやすいといえます。 カラーネガで撮影する時のコツは適正値から+1/2ぐらいオーバーに露光すること、 逆にポジの時は適正値から-1/3アンダーに露光します。 カラーネガの場合+2ぐらいオーバーでも問題なくプリントできるので、 よほどのことがない限り失敗することがありませんが、 ポジの方は忠実な色再現ができる反面、ラチチュードが狭いので正確な露光が必要となります。

ネガカラーフィルム(0を適正露光とする)

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カラーリバーサルフィルム(0を適正露光とする)

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■ 必要な要素に絞り込むフレーミングパターン

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一般的に使われるフィルムはISO100が基本となっています。 低感度フィルムはISO50や32、25です。 フィルムは低感度になればなるほど粒子が細かくなり、 ラチチュードが広くなる一方、高速シャッターが切れず、 よほど明るいレンズを使わない限り三脚が必要です。左の写真は細かい彫刻と淡い色合いを再現するためベルビアRVPを使用、 右の写真はスローシャッターで水の流れと微妙なテクスチャーを再現してみました。
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■ 必要な要素に絞り込むフレーミングパターン

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通常ISO400のフィルムを高感度フィルムと呼び、ISO800以上は超高感度フィルムと呼ばれています。 感度が高いためISO100のフィルムと比べると絞りで2段階絞り込め、シャッター速度は4倍の速度が得られます。一方、 粒子が粗くなりラチチュードが狭くなるという欠点があります。左の写真は室内光のみを使用し、 感度400のフィルムPRO400に明るめのレンズを使いf2・1/60秒で撮影したものです。 右の写真は500mmのレフレックスレンズを使い、f8・ 1/1000秒で撮影してみました。
※朝夕や光量の少ない条件での撮影、動きの速い撮影等に便利なフィルムなので海外旅行などには何本か持っていくことをおすすめします。
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■ 必要な要素に絞り込むフレーミングパターン

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雨の日に写真を撮ると青っぽくなったり、夕日等の写真を撮ると赤くなったりします。 これは色温度の違いによるもので、現在一般的なフィルムに使われているデイライトフィルムは 通常光5,500K(ケルビン)に設定されています。それに対してタングステンフィルムと 呼ばれる写真電球等の撮影用に設定された3,200Kのフィルムを使うと一味違った色相を表現したり、 室内等で赤くなりがちな色を通常に近い色に直すことができます。 左の写真は日中タングステンフィルムを使って、幻想的な青い世界を演出してみました。右の室内写真はタングステンフィルムを使い自然な色に近づけてみました。
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■ 必要な要素に絞り込むフレーミングパターン

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現在手持ちのフィルムでそのまま撮影しても意図した結果が得られないときなどに、 有効な手段として増感現像があります。この方法を使えばISO400のフィルムで+2〜+3の3200まで、 ISO800のフィルムで+2〜+3の6400まで感度を上げることができます。 ただし、増感すればするほど素粒子になりコントラストも強くなるので注意が必要です。 左の写真は木におおわれ暗い条件にもかかわらず高速シャッターが必要となり、 ISO200のフィルムをISO800に設定+2増感し、f3.5開放・1/60秒をf3.5・1/250 秒で撮影しました。右の写真は日没後ステージの光だけで撮影、ISO400のフィル ムをISO1600に設定+2増感し、f2開放・1/15秒をf2・1/60秒で撮影しました。
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■ 用語解説

【ラチチュード】Latitude
フィルムや印画紙の露光許容範囲のことをいいます。簡単に言えば、明るいところから暗いところまでの光の範囲をどこまで再現できるかということです。フィルムの種類によって違いますがカラーネガフィルムやモノクロフィルムでは9〜10絞り、カラーリバーサルフィルムで5〜6絞り相当になります。


【ISO】International Organization for Standardization
フィルムが光に感光したときの速さを表す単位。ISO感度100〜200が中感度といわれ、これより感度が低いものが低感度、数値が大きいものが高感度と呼ばれています。一般的に低感度はキメ細かい画質、高感度は高速シャッターが切れます。


【色温度】 K=ケルビン
物を燃やしたときに出る炎の色味を色温度(K=ケルビン)で表します。物が本来の自然の色に見える日中の太陽光の色温度が5,000〜5,500Kです。デイライトフィルムはこの5,500Kが基準になっています。また朝日や夕日の光は3,000Kと低く、オレンジがかって見え、曇天や日陰では色温度が7,000〜7,500Kで青白く見えます。

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