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カラーリバーサルフィルムの魅力は、ネガフィルムでは味わえない鮮やかな色と白の美しさにあります。個性豊かなフィルムの中から、自分にあったフィルムを選び、撮影シーンによって使い分けることが大切です。
微妙な色彩もイメージどおりに表現できる 夕焼けに染まった印象的な風景が忠実に再現される
カラーリバーサルフィルムは、よくプロが使うフィルムと言われます。たしかにネガカラーに比べて、ラチチュードが狭く、撮影時のちょっとした変化(光や色など)に敏感に反応して再現されるため、いろいろな状況に細心の注意を払って撮影する必要があります。逆に言うと、露出や撮影時の状況を忠実に再現できることが最大の特徴です。また、カラーネガフィルムでは、撮影時は様々に工夫をこらして撮った写真が、プリント時に自動補正されて、普通の写真になってしまい、撮影の際に使ったフィルターワークなどがムダになったりします。しかし、リバーサルでは現像処理されたフィルムが「完成品」となり、撮影時の露出補正やフィルターワークが確実に結果として再現されるため、自分の感性がそのまま作品に表現されます。


 
 
フィルムの乳剤層は非常にデリケートで製造年月日ごとに微妙に変化します。できれば、有効期限やエマルジョンナンバー(乳剤番号)をチェックし、同じものを選ぶようにしましょう。場合によってはISO感度、色温度が微妙に変化することがあります。フィルムは生ものと同じですので、大量に購入した時などは冷蔵庫の野菜室など、あまり冷えすぎない場所に保管すれば、有効期限まで使えます。ただし、冷蔵庫から出してすぐの使用は厳禁、必ず3時間位常温に戻してから使用します。


35mm(24mm×36mm) 6×4.5(6cm×4.5cm) 6×6(6cm×6cm)

6×9(6cm×9cm)) 4×5(4インチ×5インチ)  
カラーリバーサルフィルムは、サイズ別にさまざまな種類が用意されています。普通一般的に使われる135タイプと呼ばれるサイズは24mm×36mmのサイズ、このサイズのフィルムは種類も豊富で、一般向けからプロ向けまでさまざまなフィルムが揃っています。その他、120タイプと呼ばれるブローニーサイズ(6cm×4.5cm、6cm×6cm、6cm×9cm、いわゆる中判サイズ)はカメラの種類によって撮影枚数が異なり、35mmに比べると中間調が豊富で、大伸ばしをした時に粒子の荒れが少なく、鮮明なプリントを作成できます。さらにもっと大きなサイズのフィルムもあり、ハガキ大の4×5インチサイズのフィルムやその倍の8×10インチサイズのフィルムなどがあります。


メタリックな質感を緻密に再現する 動きの速い被写体の一瞬を撮る 花の鮮やかな色彩を撮る
カラーリバーサルフィルムを選ぶポイントは、粒状性、ISO感度、発色及び階調の3つ。1番目の粒状性はフィルムの粒子がどれだけ細かいか、粒子が細かいほど画質は鮮明になり、逆に粗いフィルムで撮ると写真にざらつきがでます。2番目のポイントはISO感度、これは撮影条件に合わせた選択になり、動きが早いものを瞬時に撮影する場合はISO400以上の高感度フィルムが有効になります。3番目の発色はフィルムメーカーによりかなりのバラつきがあるので、撮影者の撮影目的と好みによって使い分けることになります。


色鮮やかなグラデーションを撮る ナチュラルな色彩を撮る パワフルな躍動感を撮る
リバーサルフィルムには低感度・中感度・高感度の3種類に分けられます。低感度のフィルム程粒子が細かくコントラストが低くなる傾向があり、基本的には中感度ISO100程度のフィルムを軸に、低・高感度のフィルムを使い分けるのがオーソドックスな手法です。ただし、作画意図が風景中心であったり、人物中心であったりすれば、おのずとフィルム選択も違ってきます。個人的にはコントラストが高く色鮮やかな風景にはベルピア〈RVP〉、ポートレート等落ち着いた色調にはアスティア〈RDP〉、動きが速く速写性を要求される被写体や夜間の撮影時にはプロビア400〈RDP〉を増感して使うかプロビア100〈RHP〉といった具合に使い分けています。


[ラチチュード]Latitude
フィルムや印画紙の露光許容範囲のことをいい ます。簡単に言えば、明るいところから暗いとこ ろまでの光の範囲をどこまで再現できるかとい うことです。フィルムの種類によって違います が、カラーネガフィルムやモノクロフィルムでは 9 〜10 絞り、カラーリバーサルフィルムで5 〜6 絞り相当になります。
[ISO ]
International Organization for Standardization
フィルムが光に感光したときの速さを表した単 位。ISO 感度100 〜200 が中庸感度といわれ、 それより感度が低いものが低感度、数値が大き いものが高感度と呼ばれています。一般的に低 感度はキメ細かく、高感度は粒状性が粗くなり ます。