効果的なレンズの選び方─2
海外旅行では、カメラ機材のほかにも荷物が多くなりがちです。あれもこれもと欲張らず、メインに使うレンズを決め、目的にあったレンズを3〜4本選ぶことをお勧めします。今回は、メインのレンズの決め方や目的にあったレンズ、機材の選び方をアドバイスします。
ズームレンズは、単焦点レンズに比べて抜群の機動性があり、1本あれば単焦点レンズ何本もの働きをしてくれます。一方、単焦点レンズは、その焦点距離で最高の描写力が得られます。しかし、海外旅行等では、ズームレンズの方が機動力があり、たくさんのレンズを持ち運ばなくてすむのでおすすめです。もしこれからズームレンズを購入するのであれば、自分の撮影意図にあったズームで解放F値の小さいもの(明るいレンズ)を購入することをおすすめします。


手ブレ防止機能付きレンズ
自然風景は、広角ズームや望遠ズームで画面を有効に使い、見たままの景色をフィルムに焼き付けます。スナップ中心なら、標準ズームで被写体を引き寄せたり、周りの景色を生かして撮影します。また、ポートレート派におすすめなのが100m/m前後の中望遠、解放F値の明るいレンズで背景のボケを効果的に生かした撮影向きです。スポーツ写真中心なら300m/m以上の超望遠が必要。しかし、手ブレがしやすくなるため三脚を使ったり、高感度フィルムとの組合わせで、高速シャッターを使用する等、工夫が必要です。最近は、手ブレ防止機能付きのレンズもあるのでおすすめします。


海外の撮影というと、色々な被写体を想定して、たくさんのレンズを持っていきたくなるもの。でも大切なのは、自分が撮りたいものに絞ってレンズを決めることです。まず大口径の28〜80m/m・f2.8クラスのズームレンズをメインに、街並みや市場など生活感あふれる写真を撮りたいなら、18〜24m/mクラスの広角系でバリエーションを持たせます。また、ポートレート等を中心に撮りたければ、80〜100m/mクラスの明るい単焦点レンズを加えるといいでしょう。花や昆虫などに興味があり、近接撮影をしたい人には100m/mクラスのマクロレンズをおすすめします。あとは風景写真用に135〜200m/m f2.8クラスの望遠レンズと2倍のテレコンバーターがあれば、ほとんどのシーンに対応できます。


まずカメラボディは最低2台用意しましょう。旅行中、故障等が起きた時や、違う感度のフィルムで撮りたい時に役立ちます。またレンズは3〜4本、必ずフードをつけ、偏光フィルターを中心に何枚かのフィルターを用意します。その際、レンズの口径を確認し、違うサイズのものはステップアップリング等で対応すれば、何種類もフィルターを持ち歩かなくてすむので便利です。そのほか、手ブレ防止用に三脚やモノポール、ストロボはガイドナンバー24ぐらいのものを。また雨の中や海での撮影用にビニール袋を数枚、電池類は多めに持っていくようにしましょう。あとはコンパクトに使いやすく機材をまとめればOKです。


私が海外へ撮影に出かける場合、カメラボディは3台、これはISO50・100・400と感度を使い分ける為、さらに様々な条件を考慮して、1台は電池なしでも撮れるマニュアルボディを。レンズはフィッシュアイ、17〜35m/m、24〜120m/m、50m/m、80m/m、105m/mのマクロレンズ、80〜400m/mと2倍のテレコンバーター、それにストロボ大小、各種フィルター、三脚、モノポール等を持っていきます。単焦点の50m/m・80m/mはf1.4の明るいレンズ。大体このぐらい用意すれば、ほとんどの撮影に対応できます。


[マクロレンズ]
撮影倍率1/10ぐらいを基準に設計してあり、通常等倍まで撮影できる近接撮影に強いレンズ。通常の撮影にも使用できます。
[解放F値]
レンズの絞りをいっぱいに開けたときの絞り値を「解放F値」と呼びます。解放F値の“数値の小さい”レンズのことを「大口径レンズ」とか「明るいレンズ」という言い方をします。