海外旅行の地球の歩き方トップ > 「地球の歩き方」ガイドブック > 海外最新取材レポート
spacer
spacer





最新取材レポート:北米
[トップへ]




過去のコラムへ
ケマー/ワイオミング州
5000万年前の湖に魚を「釣り」に行く(2006/8/25)
 この夏、イエローストーン、グランドティトンの二つの国立公園へ取材旅行へ行った。
 ユタ州のソルトレークシティをスタート地点に車を走らせたのだが、その途中でどうしても立ち寄りたいところがあった。
 そこは、ワイオミング州のフォッシュルビュート・ナショナルモニュメント。5000万年前の動物たちの素晴らしい化石を見ることができると聞いたからだ。5000万年前は、地質年代で言えば、中生代から新生代になった時代。恐竜やアンモナイトが絶滅し、地球上の生態系が大きく変わった時期に当たる。哺乳類が繁栄し始めた時代だ。
 そこでは、化石採掘体験もできるという。絶対に面白いに決まっているのだ。

 ナショナルモニュメントは国立公園局の管轄下にあり、そこでは採取や持ち帰りは厳禁である。公園の敷地の外に化石の採掘と体験ツアーを実施しているUlrich's Fossil Galleryがある。
 ソルトレークシティから車を飛ばして2時間はかかる。率直に言って、レンタカーを運転できないと旅行者が簡単に来れるようなところではないが、ギャラリーで話を聞いてみると、この夏は2つの日本人グループがすでに予約を入れているという。

 ギャラリーでの取材を終えて、いよいよ化石発掘ツアーに出発。発掘場所はギャラリーから四駆に乗ってさらにビュートの頂上を目指し、20分ほど走る。
 途中からはオフロードだ。ブッシュの中から鹿が現れ、不思議そうにこちらを眺めていた。
 レンジャーの話によると、約5000万年前、この辺りは淡水湖だった。当時の気候は、やしの木が生える熱帯性の気候だったらしい。発掘される植物の化石からそれが証明できる。地殻変動で地中に没していたが、それが造山運動で再び地表に出たということだ。頂上の標高は、約2100m。ここが僕たちの「釣り場」である。

 採集は簡単だ。ハンマーとタガネを使って岩を切り取る。層状になった石灰質の岩はあっさり板状になって切り取れるのだ。その岩をさらに薄く割っていくと、お魚とご対面ということになる。
 化石発掘は、釣りといっしょだ。
 採集の要領がわかってくると、小さい化石を見つけても満足できなくなる。他の人が大きな化石を掘り出すとくやしい。自分が切り出した岩塊から(自分が目をつけたポイントから)大物を掘り出したい。岩を割って魚が(骨ですけど)姿を現したときのどきどき感は、釣りの当たりと同じである。もちろん、ばらす(岩を崩してしまう)とがっかりする……。
 こんなことを思いながら、発掘作業をしていると、あっという間に時間が過ぎていく。楽しい。
 その場で無理に化石を完全に露出させず、持ち帰ってクリーニングすればいいことも知る。僕もひとつ大物を大事に持ち帰ってきた。
 2時間ほど発掘をし、収獲を整理し、かつての湖から下山した。

 ギャラリーに戻って、1階の作業場を見学する。モジュール(岩の塊り)で掘り起こしてきた化石のクリーニングをするところだ。我々の簡易な化石発掘とは異なり、小さなドリルを使って慎重にタイムカプセルを開けていく作業だ。当時の気候を証明する、素晴らしいやしの葉の化石が美術品のように飾られていた。
 今まさに掘り出されようとしているのは、2m近くある巨大魚だった。若いスタッフは自分が掘り出した淡水のエイの化石を誇らしげに見せてくれた。ここで5000万年前の湖から甦った生き物たちは、もちろん学術的な資料として研究の対象や博物館に運ばれることとなる。しかし、スタッフたちは、「これは研究資料ではなく、アートなのだ」ど断言していた。まさにこの甦った生き物たちは、地球の時間と人間との共同作業による美術品なのだと思った。

 僕もささやかながら、持ち帰ってきたまだ半分岩に隠れている5000万年前のお魚を甦らせる創作を真剣に取り組もう。きっとまた楽しいインスピレーションを感じるに違いない。

 ところで。
 この後僕たちは、グランドティトン国立公園に向けて、その入口の町にあたるジャクソンまで車を走らせる。
 朝、ソルトレークシティを出発し、ひたすら車を走らせたような気がしたのだけれど、あとからワイオミング州のビジターセンターでもらった地図を見たら、今日のルートは、ワイオミング州の左隅をちょろっと走り抜けたにすぎなかった。
 アメリカは、でかい。

●Ulrich's Fossil Gallery
http://www.ulrichsfossilgallery.com
化石発掘体験は、6月から9月にかけての毎日実施。朝9:00から約3時間。料金は$75。
ギャラリーでは、化石をはじめとするグッズの販売と、貴重な化石の展示がある。



・地球の歩き方プロデューサー
 三戸良彦


写真上から
1 ここが採掘場。岩の間にタガネを差し込むと意外とあっさり岩が薄い板状に割れる
2 我々の収獲。魚拓じゃありません(笑)
3 作業所でクリーニングされた素晴らしいパームツリーの葉の化石
4 1mを超える巨大な古代魚がいままさに甦ろうとしていた


トフィーノ/カナダ
トフィーノでシーカヤックに挑戦 (2006/8/18)
 カナダ本土とジョージア海峡を挟んで向かい合う、バンクーバー島。トフィーノは、バンクーバー島の西部海岸線に位置する海の町だ。

 夏のトフィーノといえば、海を舞台にしたアクティビティのメッカ。今回の滞在では、ホエールウオッチングと並ぶトフィーノの2大人気アクティビティであるシーカヤックに挑戦した。

 トフィーノから出発するシーカヤックのツアーは、所要2時間30分程度のショートトリップから、半日、1日、また途中キャンプしながら行く数日のツアーまでさまざまだ。なかでもおすすめは、所要4時間かけてトフィーノの沖に浮かぶミーレス島に行くツアー。このツアーでは、海の上を進むカヤッキングもちろん、島に上陸しての自然観察まで楽しめる。シーカヤック初心者の参加もOKと、気軽に楽しめるのも魅力だ。

 ツアー出発の15分前にガイドやほかの参加者と顔合わせ。濡れても滑りにくく寒くないウエットシューズやライフジャケットなどを身に付け、パドルの使い方などの簡単なレクチャーを受ける。カヤックはひとり乗りのシングルとふたり乗りのダブルの両方があり、希望により選べる。ダブルカヤックの方が安定感があるので、初心者にはこちらがおすすめだ。そして、ラダー(舵)の使い方を教えてもらい、早速、海へと漕ぎ出すことになる。ダブルカヤックならふたり呼吸を合わせてパドルを揃えよう。後ろに座った人がラダーを足で操って方向を変えていく。

 まずは、トフィーノの港を横切り、鷲の巣がある小さな島をカヌーの上から見学。トフィーノの港は入り組んだ入江になっているので、湖と思えるほど波も静かだ。ただ、行き交うボートも多いので、港を横切るときは、ガイドの指示に従って、全員揃って進む。

 出発してから快適なパドリングを続けること約1時間30分。たどり着いたミーラス島はレインフォレスト(温帯雨林)に覆われた緑濃く美しい島。上陸して、ガイドの案内で木道を歩くと、レッドシダーやシタカスプルースなど樹齢800年以上もある巨木が次々に現れる。どの木も大人3人が手をつなげて囲んでも届かないほどの太さで、人間がとても小さく感じられてしまう。途中、全長10センチもあるナメクジが見られたりと、散策は驚きの連続。ミーレス島での滞在は約45分で、その後は再びシーカヤックに乗って帰路につく。

 帰りは約1時間のパドリングでトフィーノへ戻る。シーカヤックの開放感ももちろん楽しかったが、巨木の森を歩いたことで、より一層トフィーノの自然に触れられる大満足のツアーだ。

●トフィーノ・シー・カヤッキング・カンパニー
 Tofino Sea Kayaking Company
www.tofino-kayaking.com






・地球の歩き方編集スタッフ
 永野晴子


写真(上)おだやかな海を進んでいくカヌー
写真(下)その巨大さにびっくり!のレッドシダーの木


エスカランテのデビルスガーデン/ユタ州
普通車でも行くことができる隠れた絶景ポイント(2006/6/26)
 ピンク色の尖塔群で知られるブライスキャニオン国立公園から北東へ向かうユタ州道12号線は、「日本の道100選」のアメリカ版、Scenic Bywayに選ばれた景勝ルートだ。
 広大な荒野を突っ走り、切り立った稜線上から赤い岩の連なりを見晴らし、新緑まぶしい森を抜け、残雪の峠を越えて、約4時間でキャピトルリーフ国立公園に到着する。

 ただ走り抜けるだけでも充分に楽しいが、実はこのルートの半分以上がグランドステアケース・エスカランテ国定公園Grand Staircase-Escalante National Monumentのなかにある。
 奇岩、アーチ、スロットキャニオン(幅1メートルもないほど狭い岩の割け目)、滝などがあちこちにあるが、いずれも4WDが必要だったり、迷路のようなトレイルを何時間も歩かなければたどり着けなかったりと、不便な場所ばかりなのが惜しい。

 そんななかで唯一、普通車でも気軽に訪れることができるポイントがデビルスガーデンDevils Gardenだ。
 アーチーズ国立公園にある同名の場所に比べると規模は小さいが、それでも、日本だったらきっと観光バスが押し寄せるだろうというほどの不思議な光景が見られる。
 特にトレイルが整備されているわけではないので、美しい紋が刻まれた大きな岩肌や、アーチ、タワーなどを1時間ほどかけて自由に見て回る。
 日中は非常に暑い。施設は一切なく、水場もないのであらかじめ用意しておきたい。
 もしも時間が許すなら、夕暮れ時に訪れるといい。砂岩の赤みがきわだって、さらに印象深いサイドトリップになるだろう。

【アクセス】
 ブライスキャニオンから約2時間、キャピトルリーフからも約2時間。ユタ州道12号線のエスカランテEscalanteの東側からHole in the Rock Roadに入り、よく整備された砂利道を12マイル走る。






・地球の歩き方編集スタッフ
 ふじもと たかね


写真(上)頭でっかちに浸食された岩。このような形の岩はマッシュルームフォーメーションなどと呼ばれる
写真(中)デビルスガーデンの中心にあるMetate Arch
写真(下)ロウソクのようなタワー。ひとつひとつの岩の表情をじっくりと観賞しよう




コヨーテビュート/ユタ州&アリゾナ州
4WDで行く隠れた絶景ポイント:その2(2006/6/26)
 アメリカの国定公園National Monumentは、おおまかにふたつのタイプに分けることができる。
 ひとつは国立公園局NPSの管理下にあるもので、グランドキャニオンなどの国立公園とほとんど変わりがない。
 もうひとつのタイプは、土地管理局BLMなどが管理している国定公園。土地の利用規制などの条件がNPSと折り合わない場合に、こちらのタイプになるようだ。
 NPSの管理ではないため積極的な広報活動は行われず、訪れる観光客は極端に少ない。けれど、世界遺産として知られる名所に決して劣らない、驚くべき絶景があちこちに隠されているのだ。

 なかでも、アリゾナとユタの州境にあるバーミリオンクリフス国定公園Vermilion Cliffs National Monumentは、世界中の自然写真家たちが憧れるスポット。
 ノース・コヨーテビュートNorth Coyote Buttesと呼ばれるエリアの一角にあるザ・ウェーブThe Waveは、砂岩に刻まれた波のうねりが美しく、写真雑誌などでたびたび紹介されている。
 異様に耳の長いジャックラビットや、ロードランナー(ミチバシリ)という奇妙な鳥が右へ左へ走り回る未舗装路を4WDで走り、さらに片道3〜4時間も歩かなくてはたどり着けないが、それでも1日の入場者を10名に制限しなければならないほど人気が沸騰している。

 ところが、ザ・ウェーブのトレイルヘッドからさらに1時間ほど悪路を走った奥地に、もっとすごい景色があることはあまり知られていない。
 サウス・コヨーテビュートSouth Coyote Buttesは、あまりにも道が悪いために訪れる人はごくわずか。取材をした日も、事前に入場許可を取った人は8名いたはずなのに、現地には誰ひとりいなかった。あまりの砂に深さに車がスタックして、途中で引き返す人が多いようだ。

 しかし、はるばる訪れた甲斐はあった。
 人気のザ・ウェーブによく似た岩もあれば、ウエディングケーキのような岩、ハチの巣状ドーム、チョコレートの薄い層を100枚も重ねたような岩もあり、さして広くないエリアに変化に富んだ造形が集中している。オレンジ、ピンク、イエローと色のバラエティも楽しい。
 岩をひとつ越えるたびに、別の惑星に来たような気分を味わうことができた。

【アクセス】
 最も近い町はレイクパウエル湖畔のペイジCity of Page(ラスベガスから4、5時間、グランドキャニオンから3時間)。
 ノース・コヨーテビュート、サウス・コヨーテビュートいずれも入場許可証を取得する必要がある。特にザ・ウェーブの許可証は4ヵ月前の受付開始と同時にいっぱいになる。
 ザ・ウェーブのトレイルヘッドまでの道路は、乾いていれば走りやすいダートロードだが、雨の後には川を渡らなければならない。
 また、トレイル(ハイキングコース)といっても整備された歩道があるわけではなく、岩肌のルートファインディングは容易ではない。
 サウス・コヨーテビュートへの道は砂が深く、乾いていても運転技術を要する。






・地球の歩き方編集スタッフ
 ふじもと たかね


写真(上)から
「サウス・コヨーテビュートのシンボル Cottonwood Teepees」
「ナバホ砂岩層が造り出した不思議なタワー」
「サウス・コヨーテビュートの最奥にあるホワイトポケット。ここだけわずかに標高が高いために白っぽい地層が露出し、溶岩流のような風景が広がる」
「バーミリオンクリフス国定公園の入口を飾るパリアリムロックParia Rimrock。Toadstool(毒キノコ)と呼ばれることもある」



テンプル・オブ・ザ・サン&ムーン/ユタ州
4WDで行く隠れた絶景ポイント:その1(2006/6/26)
「太陽寺院」と名付けられた建物は世界に数あれど、そのいずれよりもはるかに長い歴史を刻んできた、知られざる“寺院”がある。キャピトルリーフ国立公園のカテドラルバレーにあるテンプル・オブ・ザ・サンTemple of the Sunだ。
 四輪駆動車でないと入れない荒野の奥にあるため、訪れる観光客は1日数人程度。地元の住民ですら“寺院”を見た人は少ない。

 乾いた赤い大地に屹立する高さは約120メートル。人間の創造物などこざかしいといわんばかりのその姿は、同じビュート(残丘)でも、有名なモニュメントバレーとは似て非なる光景だ。
 モニュメントバレー+ディネ(ナバホ族)+ホーガン(ナバホ伝統の住居)の組み合わせは実に絵になるけれど、テンプル・オブ・ザ・サンには人も建物もまるで似合わない。
 太陽から一歩離れてたたずむテンプル・オブ・ザ・ムーンTemple of the Moonの清らかさとともに、決して手を触れることのできない崇高な姿が、まぶたの奥に焼き付けられた。

 翌日、コットンウッド(アメリカクロヤマナラシ)の梢にようやく朝陽が届いた頃、今度は公園南部のストライクバレーStrike Valleyへと向かった。
 4WDが砂煙を立てて走る道は、アメリカ第2の大きさを誇る人造湖レイクパウエルへと続く。右に連なる丘も、左にそびえる断崖も、谷を吹き抜ける風も、みんな一直線にレイクパウエルを目指している。

 ウオーターポケットフォールドWaterpocket Foldと呼ばれるこの褶曲地形を、丘の上から一望できるポイントに立った。
 こちらも非常に不便な奥地にあるため、観光客など誰ひとりいない。なんとも壮大で不思議なその景観を、まさにひとり占めだ。とっておきの絶景ポイントを見つけた喜びをかみしめながら、しばし谷を渡る風の音に耳を傾けた。

【アクセス】
 キャピトルリーフ国立公園へは、ソルトレイクシティから車で約4時間、ラスベガスから約6時間。
 テンプル・オブ・ザ・サン&ムーンTemple of the Sun and Moonへの道は悪路で、雨が降ると道路全体が濁流にのまれる。晴れた日でも幾度か川を横切る覚悟が必要。
 一方、ストライクバレーStrike Valleyへの道は途中までは整備された砂利道。最後の約3マイルだけが凹凸の激しい悪路となる。

※注意:大手レンタカー各社には4WD車もあるが、たとえジープでも未舗装路を走ると保険が適用されないことが多い。借りる前によく確認を。



・地球の歩き方編集スタッフ
 ふじもと たかね


写真(上)から
「テンプル・オブ・ザ・サン(手前)とムーン(左奥)」
「公園北端に連なるモノリスと呼ばれる一枚岩」
「火山灰から生まれた粘土鉱物ベントナイトの丘。黒い溶岩もバレー全体に散らばっていて、近くに火山があることを示している」
「ストライクバレーの褶曲地形」



オーランド/フロリダ州
フロリダの自然の懐でゆったりと過ごす(2006/5/29)
 ディズニーワールド、ユニバーサルスタジオ、シーワールド……。オーランドといえば、テーマーパーク天国だ。
 オーランドの観光は、テーマパークを遊びつくすのが王道である。それは間違いない。
 しかし、とにかくあまりの広大さに現実感がなくなってしまうことがある。
 そんなときには、テーマパークを少しはなれて、自分の足で歩く実感の旅をしてバランスを取るのもいい。

 実は、オーランドはフロリダの豊かな自然へもすぐにアクセスできるのだ。
 今回訪ねたのは、ワカイバ・スプリングス州立公園 Wekiwa Springs State Park。オーランドの街中からインターステート(I-4)を北上して15分ほど、テーマパークエリアからも30分の距離にある。

 ほんの30分ほど車を走らせただけなのに、うっそうとした森の中の美しい湧水地に到着する。にぎやかなテーマパークエリアとはまるで別世界についたような錯覚に陥ってしまう。公園内には、いくつかの遊歩道があるので、のんびり散策するだけでも生き返った気持ちになる。
 だけど、ここで是非楽しんでもらいたいのは、カヌーツーリングだ。
 緩やかな流れのワカイバ川に7.5mile(約12km)のツーリングコースがある。水は緩やかに流れ、簡単なこぎ方の説明を受ければ初心者でも十分ツーリングが楽しめる。初心者向けには、二人乗りのカナディアンカヌーが用意されている。
 もちろん、経験があれば言うことはない。ツアーでいっしょになったアラスカから来たおばさんは、時々列を離れ慣れた手つきで一人乗りのカヤックをゆうゆうと漕いでいた。
 川とは言っても、豊かな湧き水に恵まれているため、水の透明度がすばらしい。公園エリアから奥に入ると両岸の緑が豊かになり、水辺の美しい花に目を楽しませることができる。自力でゆったりとこぐカヌーからは、警戒を解いた動物たちも身近にやってくる。すぐ目の前で美しいアオサギが羽を休めているのを何度も見かけた。ワニも生息しているという。僕は遭遇できなかったが、ツアーに同行した中年のご夫婦は、しっかりワニの写真を撮っていて、自慢げに見せてくれた(こんなとき、デジカメは便利だ!)。ほんとにいるのだ。
 今回は短い時間のツアーに参加したので、ちょっとせわしく途中で流れを折り返して帰らなくてはならなかったのは残念だったが、個人でカヌーを借りれば、もっと自由に日がな流れに身を任せて自然を楽しむこともできるだろう。

 あちこちにピクニックテーブルが置かれ、地元の人たちがバーベキューを楽しんでいる。オーランドは大都会なのに、車ですぐのところでこんな豊かな自然を味わえるなんて、うらやましい限りだ。
 ぼんやりあたりを眺めていたら、日本人の方が声をかけてきた。シカゴで大学教授をしていたが、オーランドに移り住んできたそうだ。
「オーランドは、気候もいいし身近に自然があります。何しろ水がきれいなのには驚きました。もう離れられないですよ」
 フロリダの自然を楽しむ拠点としてオーランドに滞在するというのも、悪くない旅行のアイディアかもしれない。

●オーランド観光局ホームページ
http://www.int-acc.or.jp/orlando/index.htm
(日本語)
テーマパーク情報はもちろん、オーランドを中心とする中央フロリダの各カウンティ(郡)の情報も紹介されている。






・地球の歩き方プロデューサー
 三戸良彦


写真(上)ここからカヌーを漕ぎ出す
写真(中)次第に流れが細くなり、両岸から豊かな緑が迫ってくる。カヌーに乗った「森林浴」だ
写真(下)あちこちの木陰にピクニックテーブルがあり、のんびり自然を楽しめる



ロスアンゼルス/カリフォルニア州
アカデミー賞発表直前のコダック・シアターへ行ってきた!(2006/3/16)
 2006年3月5日(現地時間)にロスアンゼルスにおいて、映画の祭典「第78回アカデミー賞」が発表された。結果は最優秀作品賞に「クラッシュ」、監督賞に「ブロークバック・マウンテン」のアン・リーが選ばれたのはご存知のとおり。
 会場であるコダック・シアターへ続くレッドカーペットの上を、有名映画女優が優雅に歩くシーンをテレビでご覧になった方も多かったのではないでしょうか。

 ところで、当日コダック・シアターのあるハリウッド&ハイランドへ行けば、レッドカーペットの上の映画女優を拝めるのでしょうか?
 今回は偶然、ロスアンゼルスに滞在中でしたので、発表直前の様子をレポートします。

 まず、3月3日にハリウッド&ハイランド前の道路が封鎖され会場設営が始まります。地下鉄の駅は開いていますので、レッドカーペットの上を歩きたい人はこの日だけがチャンス。前日の3月4日は道路と地下鉄駅も封鎖されて近づけなくなります。
 ビニールがひいてあるとはいえ、レッドカーペットの上はちょっといい気分。白いユリが飾られ、大きな照明器具がセットされています。
 ものものしい雰囲気のわりには、自由に見て回れるのも不思議でした。
 
 発表当日3月5日は、広い範囲で道路が封鎖されます。隣の駅(Hollywood/Vine駅)で下車し、数キロに渡り封鎖されたSunset Blvd.をハリウッド&ハイランド方面に歩いていくと、警官やパトカーが増えてきます。さすがに会場手前のブロックで通行禁止になりました。
 朝の10:00だというのに、一番近いポジションには見物人がたくさん張り付いてます。レッドカーペットのあたりはまったく見えず、会場前の道路に設営されたテレビ局の臨時スタジオらしきオープン施設が見えました。が、かなり遠いです。やはり、TVの前が一番の特等席のようです。

 地元のガイドさんに聞くと、有名俳優を見たいのならばアカデミー賞終了後のパーティ会場周辺で待機するのがいいそうです。
 しかも、受賞者だけが集まるパーティ会場。それは、Sunset Blvd.にあるHouse of Bluesという有名なクラブレストランで行われるそうです。






・地球の歩き方ツアープランナー
 森本久嗣


写真(上)ビニールがはられたレッドカーペット
写真(中)前日のアカデミー賞会場入口付近です
写真(下)通行止め地点から見える会場外オープンセット



spacer
お問い合わせ先一覧 | リンクについて | 運営会社と個人情報取扱について | 採用情報 | このサイトについて
spacer
spacer
Copyright(c)2009 Globe-Trotter T & E Inc. (c)2009 Diamond-BigCo., Ltd.
Design All rights reserved.
spacer