インターネットが発達した現代では、世界のどこにいようと、情報を交換することが可能だ。では、100年前のヨーロッパではどうだったかというと、実は「万国博」というイベントが、文化交流に大きな役割を果たしていた。 パリでは、19世紀半ばから、ほぼ10年おきに万国博が開催されており、当時造られた建築物のいくつかは今も残り、パリの町並みの重要な要素となっている。エッフェル塔も、1889年万国博のために造られたものだから、当時の万博に対する意気込みがわかるだろう。
セーヌ河畔に建つパレ・ド・トーキョーもそのひとつ。1937年開催時に日本館として建てられたもので、東棟はマティスやボナールの作品を所蔵するパリ市立近代美術館だ。 西棟はずっと閉鎖されていたのだが、2002年1月、コンテンポラリーアートの展示スペースとしてオープンした。
新生パレ・ド・トーキョーは、これまでにないユニークなコンセプトをもったギャラリーだ。通常の美術館を訪ねる感覚で入ると、ちょっと面食らうかもしれない。 4,000平方メートルという広大なスペースには、仕切りというものがなく、アーティストたちの自由な表現の場となっている。美術、映像、音楽など、さまざまな芸術のジャンルがクロスオーバーしている感じで、壁絵など、見学者が製作に参加できるものもある。 面白かったのはトイレで、開館からまだ2ヵ月しか経っていないというのに、もう落書きがいっぱい。 「これは、果たしてアートか?」 という落書きもあり、見学者が書いたものなのか、作品なのか、わからなくなってくる。
開館時間も昼の12時から夜中の12時までと拡大され、夕食前後にちょっと寄ってみるなんてことも可能。「参加して楽しむ」感覚で、気軽に訪れてみてはいかが?
パレ・ド・トーキョーPalais de Tokyo 住所:13, av. du President Wilson 16e 開館時間:12:00〜0:00 入場料:5ユーロ
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・パリ/フランス
・地球の歩き方編集スタッフ 坂井彰代

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