バレンタインの町、テルニ

公開日 : 2002年02月14日
最終更新 :

今日はバレンタインデー。日本ではさぞかしにぎやかなチョコレート商戦が繰り広げられていることでしょう。義理チョコや本命チョコなんて、こちらに住む私にとっては今や懐かしい思い出。それはそれで楽しかったのを覚えています。こちらでもバレンタインデーのお祝いはしますが、「女性から男性に愛の告白する日」という意味の一日ではありません。こちらのバレンタインデーは「恋する二人のお祭りの日」。恋人たちがお互いにプレゼントを交換したりしています。花を買って帰るビジネスマンの姿も多く見られ、とてもほほえましい一日です。このバレンタインデーの由来、私も最近まで知らなかったのですが、実は帝政ローマ時代のイタリアにその起源を遡るもののようです。聖バレンタイン(イタリア語でサン・バレンティーノ。)は愛の守護神。彼がこんな風に呼ばれるようになった伝説や言い伝えには、いくつかのバージョンがあるようなのです。その一つをご紹介しましょう。紀元3年、バレンティーノ司教はイタリアのハート、ウンブリア州はテルニという町の教会で神に仕えていました。そんな彼の元へ、ローマ軍の兵士サビーノと、美しいクリスチャンの娘セラピアが訪れ、結婚させて欲しいと懇願します。当時、ローマ帝国とキリスト教とは敵対関係にあったので、本来ならば結ばれるはずのない恋。しかしサビーノは彼女と結婚するために、洗礼を受けたいと申し出ます。晴れて婚約した二人の幸せも長続きはしませんでした。セラピアが不治の病、結核に冒されてしまうのです。サビーノはバレンティーノ司教にこう頼みます。「どうか私たちを離れ離れにしないでください」。バレンティーノ司教が、ローマ軍の手によって殉教する273年2月14日、サビーノとセラピアはふたり同時に天に召され、その愛を永遠のものとしたということです。テルニにはこの聖バレンティーノを奉る聖堂があり、2月にはいろいろなイベントも開催されています。ウンブリア州には他にも訪れたい町がたくさん。好きな人とウンブリアを周るなら、ぜひテルニにある聖バレンタインの聖堂を訪ねてみてはいかがでしょうか?テルニ市HP http://www.comune.terni.it/san.asp

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。