パノラマ・ビューが楽しめるレトロな遊園地ルナ・パーク

公開日 : 2005年02月18日
最終更新 :

シドニー・ハーバー・ブリッジ北側のたもとに位置する「ルナ・パーク・シドニー」は、ニューヨーク郊外のコニー・アイランドをルーツとするノスタルジー溢れる遊園地。入園は無料で、乗り物やゲームなどのアトラクションには「ルナ」という単位のチケットを購入するシステムだ。小さな古びた観覧車、アンティークなメリーゴーランド、木製の滑り台......数十年前の映画の世界に迷い込んだようなレトロな雰囲気は、今どきのテーマパークではちょっと味わえない。その懐古ムードは決して作りものではなく、初代ルナ・パークの開園は1935年にまでさかのぼる。1979年に火災事故が起こってからは、リース権の問題や経営難、再開発計画など、さまざまな要因が絡み、オープンとクローズを繰り返した後、1995年に再開したものの、周辺にある高級住宅街の住民から騒音の苦情が相次いだため、1年余りであえなく閉鎖。原因となったローラーコースターはゴールドコーストのドリームワールドに引き取られた。ただし、閉園中も入口ゲートの「顔」をライトアップしたり、週末やニュー・イヤーズ・イヴなどの特別イヴェントでオープンしたり......と何ともビミョウな存在感をシドニーっ子に示し続け、復活を願うサポーターも少なくなかった。再度のカムバックを果たしたのは、昨年4月。「またすぐ閉まるんじゃないの?」という疑念をよそに、リニューアル・オープンから無事10ヵ月余りが過ぎた。今週末の2月19日には、「1,234,567人目の入園者」を迎える予定になっているという。入口ゲートの目の前がフェリー埠頭(ミルソンズ・ポイント)なので、クルーズ気分を楽しみがてら、サーキュラ・キーやダーリング・ハーバーからフェリーで行くのがおすすめ。電車なら、シティ中心部のウインヤード駅からノース・ショア・ラインまたはノーザン・ラインに乗ってひとつ目のミルソンズ・ポイント駅が最寄り駅となる。帰りは、ハーバー・ブリッジをブラブラ歩いてくるのも悪くない。オペラ・ハウスやシティの高層ビル群を対岸に望むウォーター・フロントのロケーションはシドニーならでは。週末は遅くまでオープンしているから、夜景スポットとしても絶好の場所である。園内のアトラクションは、ルナ・パークという特別な時空を彩る"おまけ"みたいなもの。スリルと興奮を求めるのなら、ほかのアミューズメント・パークへどうぞ。■ルナ・パーク・シドニー Luna Park Sydney 1 Olympic Drive, Milsons Point02-9922-6644 [開園時間]※( )内は祝日・スクールホリデー期間 月~木曜 11:00~18:00(10:00~18:00) 金曜 11:00~22:00(10:00~23:00) 土曜 10:00~23:00 日曜 10:00~18:00 [入園料] 無料[乗り物用チケット] 3ルナ:$3.00 12ルナ:$10.00 30ルナ:$20.00 ※1日乗り放題のデイ・パスもあり。

2728.jpg

シティ側からもよく見えるルナパークの入口ゲート

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。