国内線航空運賃さらに競争激化の動き

オーストラリアの航空業界で異変が起きていることは先々月のレポート（6月16日）でもお知らせしたが、8月に入ってその競争が激化している。先週末になって、インパルス航空がインターネット利用顧客向けにシドニー～メルボルン間とシドニー～キャンベラ間、どちらも片道$66の料金を発表したのだ。ピーク時以外のフライト利用などの条件付きだが、この格安航空券の料金は長距離バスとそんなに変わらず、過去最低を記録！週末にも関わらず、まずアンセットが同区間の料金をマッチさせることを同日発表し、数時間遅れでカンタス航空がそれに追随した。今のところは3社とも8月中の限定料金で座席数限定としているが、インパルス航空は鼻息荒く（？）9月に入ってもこのままの料金を延長する可能性が高いと見られている。9月4日からはシドニー～ブリスベン間の運航を開始する予定で、この区間にも積極的に価格競争をしかける模様だ。8月上旬にシドニー～ブリスベン間の就航を予定していたヴァージン・ブルー航空は、認可の問題で運航を延期しているが、オリンピック前には飛ばしたい意向で、関係機関から許可が下りればすぐに運航を開始すると発表している。インパルス航空のニュースに関して、スポークスウーマンは「シドニー～ブリスベン間の経費は1席あたり$20～30。空席にするよりは格安料金で乗ってもらったほうがいい。」と何やら意味深な発言。ますます競争は激化するかも？

●航空会社ウェブサイトインパルス航空ヴァージン・ブルー航空カンタス航空アンセット航空