着物を着た聖母マリア様がいる教会。日本と縁の深い町チヴィタヴェッキア。その3
ローマは昨晩から気温が急に下がり、この冬初めての暖房をつけたお宅も多いようです。
今回は最終回ということで、この町にある日本と非常に縁の深い教会をご紹介します。
この教会は、日本聖殉教者教会(Chiesa dei Santi martiri giapponesi)といい、桃山時代の服装をしている聖母マリア様(イエス・キリストのお母さん)と幼子キリストがいることで有名です。
あいにく訪れた時間がミサの時間帯でしたので、内部の写真をしっかりと撮ることができませんでした。
教会の入口を入ってすぐのところからカメラの作動音をたてないように気をつけながら、こっそりと撮影させてもらいましたので、お届けしたいと思います。
↑ ローマからチヴィタヴェッキアまで(ピサ行き)の列車の車内です。列車は2階建てで、その2階部分に座ると景色が良く見えます。乗っている人は誰もいません。
↑ 黄色い教会です。チヴィタヴェッキア駅から見える程近くにあります。徒歩5分。教会を右方向(写真上で向かって右)を10秒位歩くと目の前には海が広がっています。
↑ ミサの最中なのでこっそり撮りました。日本語で字が書いてあるのが見えますね。
1864年に日本人の殉教者に献堂された教会の内部装飾は日本人の手によるもので、画家、長谷川路可氏によって描かれています。長谷川氏は1950年にイタリアに招聘され、日本人の聖人の絵は1954年に完成しました。この写真はアプシス(後陣)ですが、教会内の側壁なども日本人の聖人像が描かれています。
↑ 少しだけアップで。美しい青の背景に浮かび上がるように、着物を着た聖母マリア様が幼子キリスト(こちらも桃山時代の服装)を抱き、慈悲深いまなざしでこちらを優しく見つめておられます。(何分、近寄ることができなかったので、はっきりしない画像ですみません。下記に紹介するビデオではしっかり見ることができます。)
チヴィタヴェッキア市は地震で大きな被害を受けた石巻市と姉妹都市協定を結んでいます。
教会内及び、チヴィタヴェッキア市を撮影したビデオを見つけました。こちらのビデオは、地震から間もない3週間後の2011年4月9日に、この教会で "がんばれ石巻"という支援コンサートが行われたときの様子です。チヴィタヴェッキア市に住む住民から、日本に向けてメッセージを届けています。(今回、筆者が教会内で撮影できなかった部分も、ビデオでは撮影されていますので宜しければご覧下さい)
チヴィタヴェッキア、是非訪れてみて下さいね!
筆者
イタリア特派員
阿部 美寿穂
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