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ベルギーでF1観戦

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「私は絶対ここに行く!」の投稿募集に答えてくださった、F1レースファンの片瀬太一さん(39歳)にインタビュー。片瀬さんが初めてF1と出合ったのは23歳の卒業旅行、モナコのサーキットにて。以来、海外でのF1観戦にはまり、今年で4度目という片瀬さん。こだわりの旅について詳しく話を聞いた。

●片瀬さんの投稿

F1のレースを観戦するために、ベルギーへ行きたい。この国にあるサーキット、スパ・フランコルシャンは、誰もが絶賛するほどの優れたコース。走る側にも観る側にも抜群におもしろい。F1史上最強のドライバー、シューマッハが最も得意とするコースのひとつでもある。引退間近とささやかれる彼のドライビングと、F1の名物コースで開催されるレースを観るチャンスは2004年が最後かもしれない。たとえここがアクセスに不便で、旅行代金が高くついたとしても、見逃すわけにはいかない。

今年が最後かも!そう思ったら居ても立ってもいられなくなりました。

編集部(以下「編」):
片瀬さんはどうして、「ベルギーのサーキットへ絶対行きたい!」と思われたのでしょう?
片瀬さん(以下「片」):
今年は私にとって、どうしても見逃せない条件が揃ったのです。ミハエル・シューマッハというレーサーはご存知ですよね。彼は6度の年間チャンピオン獲得という快挙を達成したスーパースターです。ベルギーのサーキットはいろいろなことで彼と縁の深いサーキット(※1)でもあるのですが、このサーキットでは今後F1レースが開催されなくなってしまう可能性が高い(※2)のです。シューマッハがこのサーキットで走る勇姿を見ることができる最後のレースかもしれないと思うと、居ても立ってもいられなくなりました。

※1:シューマッハ選手のデビュー戦の地。初優勝を遂げた場所でもあり、プロスト選手の最多勝を破ったところでもある。彼が最も得意とするサーキットのひとつ。

※2:ベルギーでタバコ広告規制が適用されたため、2003年度F1世界選手権シリーズでは、ここでの開催が日程から除外された。これを受けてベルギー上院は、タバコ広告の禁止に例外項目を盛り込む法案を可決した。同国議会は、同法の発効を今年8月から2005年7月末に延期し、再開に道を開いた。ただ、2005年には欧州連合(EU)の同様の法令が施行される予定で、同年以降の開催については未定。

編:
なるほど、今年はいろいろな条件が揃ったのですね。では現地にどうしても行かなくてはならない気にさせる理由って何でしょう?
片:
そうですね。現地へ行くと、予選や決勝はもちろん、その前後の時間も楽しむことができます。「F1」というサーカスが町にやってくるのを楽しむ感じです。屋台が出ていたり、パンフレットや関連グッズが売られていたりして、町そのものが盛り上がるんです。レース開催期間のお祭りムードも一緒に体験してこそのF1観戦だと思っています。
それに、テレビではその場のスピードや音、迫力に圧倒されるってことがわからないでしょ? 例えばスピードなら、新幹線が通過する瞬間につい見とれてしまう感じに近いですかね。
★このサーキットは起伏が多いため運転が難しい

★このサーキットは起伏が多いため運転が難しい

☆ベルギーのサーキットに登場する名物スナックの屋台

☆ベルギーのサーキットに登場する名物スナックの屋台

★1998年には大きなクラッシュ事故があった

★1998年には大きなクラッシュ事故があった

☆これがそのお料理、フライドポテト

☆これがそのお料理、フライドポテト

現地に行くからにはあらゆる手段を尽くして目いっぱい楽しむ!

編:
F1観戦の旅を楽しむために実行している工夫はありますか?
片:
まず、レンタカーは必ず借ります。いくつかのサーキットには一部公道のところもあるので、そこをレンタカーで走ってみるのが楽しみなんです。 あと、サーキットは郊外にあることが多いので、いざ食事をしようと思うと、周りに何もなかったりすることもあります。おいしいものを食べにダウンタウンのレストランまで行くにはやっぱり車が便利でしょ。せっかく外国に行くのだから食事も楽しみたいですしね。
編:
観戦だけではなくご自身でも車の運転をするんですね。観戦場所のこだわりなどはありますか?
片:
それは妥協しませんよ〜(笑)。見るならレースの勝負を決めるドラマが起きそうな場所や車の走りをじっくりと目で追うことができる場所がいいですね。もちろん、そういう場所は当然人気のシート。旅行会社が私の希望する席を持っていない場合も多いんです。それでも簡単にあきらめませんね。お金はかかるかもしれませんが、現地のブローカーならたいていの席は手配できます。旅行会社にブローカーから買ってきてもらいます。
編:
なるほど、行くからには現地で楽しむためのあらゆる手を尽くすんですね。そうした甲斐があったなと思うのはどんなときですか?
片:
レースを楽しめただけではなく、他の人よりもいい体験をしたと思えたときですね。苦労してここまで旅してよかったなあと思います。やっぱり、仕事を休んでお金を払っていくからには、名所や遺跡のようにいつでもそこにあるものを見るのはもう卒業かなと。そのタイミングでしか味わえない、自分スタイルの旅を楽しみたいと思っています。
☆後ろの坂がこのコースの最大の難所。片瀬さんはこの坂を見下ろすポジションの席を取りたいということだった

☆後ろの坂がこのコースの最大の難所。片瀬さんはこの坂を見下ろすポジションの席を取りたいということだった

F1ファンにはグッズの入手チャンスでもある

F1ファンにはグッズの入手チャンスでもある

★全身赤づくめの衣装を着たフェラーリ・ファン

★全身赤づくめの衣装を着たフェラーリ・ファン

F1ファンの編集部スタッフが持っていたパンフレット

F1ファンの編集部スタッフが持っていたパンフレット

●写真協力

  • ☆印写真:株式会社イデア アズエフ編集部 www.crash.ne.jp
  • ※F1・その他モータースポーツの最新情報を見ることができる
  • ★印写真:パシフィック・トラベラース・エージェンシー www.pacific-f-1.com
  • ※世界中のF1観戦ツアーを催行している

選手や関係者と接近遭遇のチャンスも!

F1レースのような世界的なスポーツイベントが開催されると、選手だけでなく芸能人や有名人も世界中から集まってくる。歩き方編集部のメンバーでも、テニスイベントが開催されている都市(全豪オープン開催時のメルボルン)を訪れたとき、選手や俳優にたびたび出会った経験をした者がいる。

片瀬さんは食事に出かけるときは、選手や関係者がいそうなレストランの目星をつけてそこを訪れるとのこと。実際、選手やレース関係者とすぐ近くのテーブルに案内されたこともあるそうだ。また選手やレース関係者が泊まるような高級ホテルに、きちんとしたスーツを着てビジネスバッグを手に持ち訪れたところ、レース関係者(スポンサー筋)と間違えたのか、なんと選手が挨拶をしてきたということもあったそうだ。

片瀬さんによれば、F1選手が訪れそうなお店としては、鉄板焼きのお店や和食レストランが狙い目とのこと。「今度のベルギーではどんなお店が狙い目でしょう」と尋ねたところ、「フランス料理だとこってりしすぎだし、和食レストランは少ないだろうし……イタリア料理ってところでしょうか? パスタは消化にもいいし」との予想だった。

2004年2月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部