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オリジナル・レシピを再現!ヘミングウェイが愛したカクテルのお味は?

レシピはわかったけど、「味は?」「日本で飲めないの?」という読者の皆さんのために、オリジナルレシピ「ベリーニ」を実際に作ってみた。また、酒豪ヘミングウェイが愛飲したカクテル「フローズン・ダイキリ」や「モヒート」「マティーニ」も、彼が実際に飲んでいたといわれるレシピにて再現!

取材協力:BAR DECE

●「ベリーニ」

ハリーズ・バーで外国人が席に着くと、メニューも見せずにベリーニが出てくるという噂を聞いたことがある。日本でも、シャンパンを使うカクテルでは、ミモザ、キール・ロワイヤルとともに、ベスト3に入る人気を誇る。日本の一般的なバーでは、白桃のピューレの代わりにネクター、プロセッコの代わりにスパークリング・ワインを使用。グラスもタンブラーではなく、フルート型シャンパンソーサを使用して作られることが多い。今回のレシピは、ローマのハリーズ・バーと同じくグレナデン・シロップを採用し、グラスもタンブラーを使用した。

ベリーニ

《材料》

  • ・白桃ピューレ 30ml
  • ・プロセッコ 100ml
  • ・グレナデン・シロップ 少々
まずは白桃を漉して、ピューレを作る。この作業の繰り返しにより、果肉の食感もでるようになる。

まずは白桃を漉して、ピューレを作る。この作業の繰り返しにより、果肉の食感もでるようになる。

味が均等になるように素早くステア(バースプーンでかき混ぜること)する。

味が均等になるように素早くステア(バースプーンでかき混ぜること)する。

ピューレ、グレナデンを順にいれ、最後にプロセッコを注ぐ。あとから注ぐことにより、泡立ちがよくなるためだ。

ピューレ、グレナデンを順にいれ、最後にプロセッコを注ぐ。あとから注ぐことにより、泡立ちがよくなるためだ。

見事! ベリーニの完成。

見事! ベリーニの完成。


今回は作ったものをすべて試飲することになっているので、さっそくトライ。シンプルでありながら、ネクターに比べ果肉があるため、飲み進めるほど食感も味わえる。こりゃおいしい。

●「フローズン・ダイキリ」

ヘミングウェイが「ラ・フロリディータ」で1日に1ダース(12杯)は飲んだといわれるカクテル。今回紹介するモヒート、マティーニと違い、そのレシピは、日本のバーで作られているものとは全く違っている。今回は、The Hemingway Cookbookを参考にしてその味を再現した。レシピは原料だけで300ml、さらに氷をいれるのだから、500mlほどになるはず。マスターや我々取材陣の予想は、全体的にテキーラが多い点や酸味が強すぎることもあり、「おいしくないのでは?」だった。ヘミングウェイは味オンチだったのか?! いざ実践!

フローズン・ダイキリ

《ヘミングウェイレシピ》

  • ・ホワイト・ラム(ハバナ・クラブ) 110ml
  • ・ライム・ジュース 2個分
  • ・グレープフルーツ・ジュース 1/2個分
  • ・マラスキーノ 6滴

《DECEレシピ》

  • ・ホワイト・ラム(ハバナ・クラブ) 30ml
  • ・ライム・ジュース 20ml
  • ・ガム・シロップ 2tsp(小さじスプーン2杯)
  • ・マラスキーノ 10ml
あまりの量の多さにマスターも思わず苦笑

あまりの量の多さにマスターも思わず苦笑

で、でかい。ヘミングウェイはこれを12杯(6000ml)も飲んだのか?!

で、でかい。ヘミングウェイはこれを12杯(6000ml)も飲んだのか?!

店で一番大きい500mlのワイン・グラスもいっぱいに!

店で一番大きい500mlのワイン・グラスもいっぱいに!

DECEのフローズン・ダイキリと比べるとこんなに違う!

DECEのフローズン・ダイキリと比べるとこんなに違う!


やはりノーベル酒飲み賞レベルの人は違う!

マスターに作っていただいたあと、さっそく我々はテイスティング。「え? これおいしいよ。」週に8回はお酒を飲んでいる取材陣のひとりが言った。 結局、そこにいたメンバー全員が飲んだのだが、確かにおいしい。我々の予想は見事にはずれ、ヘミングウェイが一枚も二枚も上手なことが証明された。きっと彼は週に10回は飲んでいたに違いない。

取材後に調べてわかったことだが、彼はこのカクテルを飲む頃には糖尿病になっていて、甘いものがダメだったという。それでも大好きなカクテルが飲みたい一心で「ラ・フロリディータ」のマスターと毎日「あーでもない、こうでもない」と試行錯誤を繰り返し、このレシピに辿り着いたのだろう。マスター曰く「お客さんと話し合いながらカクテルを作ることほど、楽しいことはない」そうだ。

●「モヒート」

ホテル・アンボスから歩いて行けるバ−「ボデギ−タ・デル・メディオ」で愛飲していたカクテル。ミントの味がさっぱりとしていて女性にも人気があるカクテルだ。

モヒート

《材料》

  • ・ホワイト・ラム(ハバナ・クラブ) 45ml
  • ・レモン 1/2
  • ・シュガーシロップ 2tsp
  • ・ミント 茎ごと大量
  • ・ソーダ 少量

●「マティーニ」

いわゆるキング・オブ・カクテルと言われている。ヘミングウェイは15対1の割合で作る、超ドライを飲んだという。また彼は、戦争に参加した際、ジンとドライ・ベルモットを常に常備し、ふたつを口に含んでシェイクし、マティーニを作ったといわれている。

マティーニ

《材料》

  • ・ジン 45ml
  • ・ドライ・ベルモット 3ml
  • ・オリーブ
  • ・レモン・ピール

BAR DECE

BAR DECE
  • 住所:港区赤坂3−10−1 第一対翠館ビルB2
  • 電話:03-3505-7891
  • 営業時間:18:00〜5:00(L.O.4:00)
  • 定休日:日、祝休(貸し切りのときは営業)

店長の増田輝仁さんがいつもあたたかい笑顔で迎えてくれる。時間がない中で今回の取材をお願いしたのだが、飲んべえ取材陣のわがままにも嫌な顔ひとつせずお付き合いしてくれた。

2004年2月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部