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お花畑と可憐に咲く小さな花々をきれいに撮りたい!デジタル一眼レフカメラで撮影してみよう

価格もこなれてとても身近なものになってきたデジタル一眼レフカメラ。花の撮影を実行するにあたって、その使い勝手はどのようなものなのだろうか。人気のコンパクトなデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss デジタル」をリリースしている、キヤノン販売株式会社カメラ商品企画課、土田正伸さんに使い方のヒントと撮影の注意点をうかがった。

キヤノン販売の土田 正伸さん

キヤノン販売の土田 正伸さん

気軽に撮ることができてクローズアップ撮影も完璧!

デジタル一眼の一番の特徴は、撮り直しが気楽にできることです。小さな花をクローズアップで撮る場合は手ブレの危険性が高まります。そんなとき、フィルム式カメラであればベストショットの確保のために何枚もシャッターを切っておく必要がありますが、デジカメならその場で撮影画像をセレクトできるので安心です。

またデジカメでも、特に一眼レフを使うメリットは、さまざまなレンズを使える点にあります。レンズ一体型のコンパクトデジカメでもクローズアップの写真を撮ることは可能ですが、被写体に寄ることができなければクローズアップ撮影はできません。しかし、一眼レフで使用している望遠系のマクロレンズを使えば、被写体との距離を保ちながらクローズアップ撮影が可能になります。

・マクロレンズ
近接撮影ができるように特別に設計されたレンズ。さらに詳しい説明は こちら

中・上級者のためのワンポイントアドバイス

マクロレンズの利用はベストの方法だが、予算の関係でマクロレンズまでは購入できないという方もいるだろう。そんなときは、画質にまったく影響を及ぼさずに利用できる「エクステンションチューブ」を利用するといい。これはレンズとボディの間に装着するアダプタで、近くのものを高倍率で撮影することができる。

もっと気軽に利用できるアクセサリとしては「クローズアップ・レンズ」もある。こちらはレンズ・フィルターのようにレンズの前に装着して使うものだ。

クローズアップ写真撮影の注意点

例えば大人のこぶし大の花であれば、標準(ズーム)レンズによる撮影でも充分に大きく写すことができるでしょう。しかし高山植物のように小さな被写体を大きく写す場合は、マクロレンズの利用をおすすめします。マクロレンズなら、花びらの中の花弁を大きく写すことだって可能です。

「EF180mm F3.5 Lマクロ USM」を使って撮影された花と蝶。このように近づいて撮ることが困難な昆虫と花を大きく撮るには望遠系マクロレンズがほしい

「EF180mm F3.5 Lマクロ USM」を使って撮影された花と蝶。このように近づいて撮ることが困難な昆虫と花を大きく撮るには望遠系マクロレンズがほしい


クローズアップで写真を撮る場合にはさまざまなことに注意しなければなりません。撮影失敗の最もポピュラーな原因は「手ブレ」や「被写体ブレ」です。手ブレを防ぐには、三脚とリモートスイッチ(カメラに触れることなくシャッターを切ることができるケーブル)を使うのが効果的です。また被写体ブレを緩和するためには、ISO感度を上げて早いシャッター速度を使いましょう。

・ISO感度
フィルム式カメラでいう感度を示す値。デジカメの場合は1コマごとに設定変更が可能。さらに詳しい説明は こちら

中・上級者のためのワンポイントアドバイス

「クローズアップ撮影には手ブレが大敵」と説明したが、この手ブレを劇的に押さえてくれるレンズがキヤノンから発売されている。光学的な手ブレ補正機構を搭載したIS(イメージスタビライザー)レンズだ。これを使えば少々の手ブレでも撮影結果に影響を与えることはない。

おすすめのキットはこれ!

インタビューの最後に、「ヨーロッパで花や風景をきれいに写す」という条件で、土田さんのおすすめの装備を聞いてみた。

カメラとレンズは「EOS Kiss デジタル・レンズキット(EF18-55mm F3.5-5.6 USM付)を基本にするのがよいでしょう。
理想的にはプラス「マクロレンズ」の使用をお勧めしたいのですが、旅行中という事を考慮すれば装備をコンパクトにしたいところです。この基本セットで広角から中望遠までの画角をカバーすることができます。クローズアップ撮影をするには基本セットにエクステンションチューブの利用をおすすめします。あとはローアングル撮影が可能な三脚とリモートスイッチもお忘れなく。

中・上級者のためのワンポイントアドバイス

きびきびと撮影するためには、カメラ本体だけでなく記録メディアの性能も重要だ。最近の記録メディア、特にコンパクトフラッシュは書き込み速度が早くなっている(2004年3月末現在最大40倍速)。予算の許す限り、最新の高速メディアを利用したい。その際はメディアがカメラ本体に対応しているかどうかのチェックも忘れないこと。

EOS Kiss デジタル

専用設計のレンズとボディのセットを、10万円台前半の価格で購入できる本格的デジタル一眼レフ。初心者でも簡単に撮影できる一眼レフ「EOS Kiss」の思想を受け継いでいるので簡単に操作できるが、こだわり撮影にも充分対応している。

商品についての詳しい説明は以下のサイトから見ることができる。一眼レフ初心者のモデルさんによる撮影体験談や作例も紹介されているので、撮影方法を学ぶ上でも参考になる。

URL: http://canon.jp/kiss/

EOS Kiss デジタル

EOS Kiss デジタル


2004年04月