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2004年新規登録の世界遺産 注目物件2 バム遺跡

新登録になったばかりの世界遺産から、とくに注目すべき物件として、観光客に人気のメルヘン街道の都市「ブレーメン」と、地震で壊滅的な被害を受けたイランの「バム遺跡」を紹介する。

緊急登録で救済へ・・・。地震で消えたバムの遺跡(イラン)

▼世界遺産データ

「バムとその文化的景観」
Bam and its Cultural Landscape
文化2,3,4,5 イラン

イランの南東部にあるバム遺跡は、サファヴィー朝期の17世紀に完成したが、19世紀前半に放棄されてその後は無人となったため、城壁に囲まれた町並みがそのまま残った。廃墟としては抜群の保存状態だったが、2003年12月26日に起きた大地震により、遺跡があるバムの旧市街地域は80%以上の建物が倒壊した。地震の被害は遺跡のみならず、死者4万3000人、7万5000人あまりの罹災者を生むという大惨事となった。カナートという、水利システムも壊れたため特産のナツメヤシをはじめ、産業への被害も長期化している。

日本政府は緊急無償資金協力を含めた支援を行い、遺跡に対してもユネスコを通じて50万ドルの拠出をすでに決定している。ユネスコは2004年の世界遺産委員会でバムの世界遺産への緊急登録を行い、同時に危機遺産にも登録した。危機遺産に登録されるとユネスコのワールドヘリテジファンドから遺跡復旧への援助が行われることとなる。ワールドヘリテジファンドへの募金は日本ユネスコ協会連盟まで。
URL: http://www.unesco.jp

崩壊前のバム城跡。この城跡の周辺に町の遺跡が広がっていた

崩壊前のバム城跡。この城跡の周辺に町の遺跡が広がっていた

地震による崩壊後の遺跡。奥に見える小高い山が左の城跡である

地震による崩壊後の遺跡。奥に見える小高い山が左の城跡である
写真提供
Iran Cultural Heritage News Agency


イランとイラクはとかく間違えられやすいが、もちろん別の国だ。イランでは1979年の革命によりイスラーム勢力が実権を掌握、イスラーム国家となった。革命当初、反イスラーム的なものは御法度とされたが、ホメイニ師の死去後、規制もかなり緩やかなものになっている。イランを旅行するためにはビザが必要。旅行難易度が高そうに思われがちだが、物価が安く、移動や宿泊に関しても個人で旅することはそれほど難しくない。

水たばこを楽しむ人々

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2004年9月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部