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世界遺産って何? 〜15分でわかる世界遺産講座 -危機遺産について-

危機遺産について

2004年8月現在、危機にさらされている世界遺産(=危機遺産)は36物件ある。保存状態に重大な危機があるとみなされた遺産が、危機遺産リストに登録される。その原因が取り除かれ、危機的状況から脱したという判断が下されると、危機遺産リストからはずされることになる。

バムとその歴史的景観 2004/文化2,3,4,5/イラン (地震による崩壊前)

バムとその歴史的景観
2004/文化2,3,4,5/イラン(地震による崩壊前)


危機遺産リスト入りする物件は世界遺産委員会で決められる。基準が定められており、重大で特定の危険にさらされ、保護するために大きな活動が必要とされており、条約の範囲内での協力が要請されている世界遺産は、以下のような基準をひとつ以上満たす場合、委員会での審議を経て危機遺産リストに入れられる可能性がある。

1)確定された危機・・・
遺産が特定の確認された差し迫った危機に直面している。
文化遺産の例として、材質の重大な損壊、構造あるいは装飾的な特徴の重大な損壊、建築あるいは都市計画の統一性の重大な損壊、都市や地方の空間、あるいは自然環境の重大な損壊、歴史的な真正性の重大な喪失、文化的な意義の大きな喪失などがある。 自然遺産の場合は、法的に遺産保護が定められた根拠となった種の個体数が、病気などの自然要因や密猟・密漁などの人為的要因などによって著しく低下している、人間の定住、貯水池の建設、産業開発や、農薬や肥料の使用を含む農業の発展、大規模な公共事業、採掘、汚染、森林伐採、燃料材の採取などによって、遺産の自然美や学術的価値が重大な損壊を被っている、境界や上流地域に人間が侵入し、遺産の完全性が脅かされる、など。
2)潜在的な危機・・・
遺産固有の特徴に有害な影響を与えかねない脅威に直面している。
文化遺産の場合は、保護の度合いを弱めるような遺産の法的地位の変化、保全政策の欠如、地域事業計画による脅威的な影響、市街化計画による脅威的な影響、 武力紛争の勃発やその恐れ、地質、気象、その他の環境的な要因による漸進的変化など。 自然遺産は、指定地域の法的な保護状態の変化、遺産内や遺産に影響が及ぶような場所での再移住計画、開発事業、武力紛争の勃発あるいはその恐れ、管理計画が欠如しているか、不適切、あるいは十分に実施されていない、など。
2004年9月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部