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世界遺産登録までの流れ

世界遺産登録までの流れ

1)国内での準備
まず各国は今後5〜10年の間に世界遺産に推薦する予定である物件のリスト(暫定リスト)をユネスコに提出する。これに並行して各国内部で世界遺産に登録されるのに必要な準備が進められる。
日本の場合は、都道府県の教育委員会が政府(自然遺産の場合は環境省と林野庁、文化遺産の場合は文化庁)にコアゾーンとバッファーゾーンを確定して推薦する。コアゾーンとは、世界遺産の核心地域、いわば本体にあたり、厳格に保護される地域のこと。バッファーゾーンは緩衝地帯のことで、本体の周辺に設定され、本体を守るためにさまざまな形で利用が制限される。国や地方自治体は、これらの地域を守るための法律などが欠けていれば、法整備を進めておく。
ここで当該機関は史跡や自然環境保全地域指定など、必要な手続きをとった上で、林野庁や国土交通省、外務省など関係省庁を交えた会議が開かれる。ここで推薦が決定されると、ようやく国としてユネスコに推薦書を提出することになる。
2)ユネスコ世界遺産センター
各国はユネスコに、暫定リストに掲載されている物件(自然遺産は必ずしも暫定リストからというわけではない)から条件の整ったものを推薦する。物件の激増を防ぐため、推薦は原則として毎年1物件までとされている。ただし、第30回大会からは、1ヵ国2物件(2物件の場合は1物件以上が自然遺産でなければならない)まで可能になる。
ユネスコ世界遺産センターは各国政府の推薦書を受理する(締め切りは毎年2月1日)と、文化遺産はICOMOS(国際記念物遺跡会議)、自然遺産はIUCN(国際自然保護連合)に調査を依頼する。専門家が現地調査を実施し、遺産の価値や保存状態などの評価報告書を作成する。この過程で、コアゾーンとバッファーゾーンの設定が適切か、保護するための法制に不備がないか、なども調査の対象となる。
3)ビューロー会議と世界遺産委員会
毎年一度、世界遺産委員会によるビューロー会議が開かれ、評価報告書に基づき物件審査を行う。ここでは世界遺産リストへの登録の可否を勧告するが、最終的な決定は6月に行われる世界遺産委員会にゆだねられる。2004年は6月28日〜7月8日、中国の蘇州で行われた。
2004年9月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部