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ポイント押さえてオーロラを早期発見! オーロラの見方、見つけ方

オーロラを見るのに特別な方法があるなわけではありませんが、知っていると便利なオーロラ発見のコツがありますので、ご紹介します。

初めは北の方を注目

北半球でオーロラを観察する場合、経験的には北の方角から現れて徐々に活発に活動するように見受けられます。規模が大きいオーロラになれば、それこそ全天に、見渡す限り光の帯が広がるということになることもありますが、オーロラが現れ始めるときは、北の方にうっすらと雲だかなんだかわからない帯が出現し、それが次第に成長するということが多いので、まずは北の方角に注目しましょう。

動きのないオーロラは慣れないうちは気づきにくい

動きのないオーロラは慣れないうちは気づきにくい

オーロラが活発になると、あっという間に全天を覆うほどに成長する

オーロラが活発になると、あっという間に全天を覆うほどに成長する


初期のオーロラは見ずに感じること

夜行性動物ほどではないにしろ、人間の目はよくできていて、明るいところから暗いところまで、明るさの差を気にすることなくものを見ることができます。しかし、オーロラの出始めのときの薄く淡い色は、慣れないと雲との区別がつきにくいし、そもそもその出現をとらえることも難しいものです。

そんなオーロラの兆しを見つけるときには、空をぼんやりと眺めるようにしましょう。人間の目の、明るさを感じる細胞は桿体細胞といい、網膜の周辺部に多く分布しています。一方、色を感じる細胞は錐体細胞といい網膜の中心部に集中しています。人間は視野の周辺部で光をとらえています。

したがって、淡い光を敏感にキャッチするためには、焦点を合わせて見るよりも、視野の周辺部で明るさの変化がないかを感じ取ったほうがいいのです。まずはぼーっと、特に焦点を定めずに北の方角から空を眺めましょう。光の動きが感じられたら、今度はそのエリアに焦点を合わせてじっくりと見てみましょう。オーロラがさらに成長するなら動きが活発になり、特有の薄緑色の色も出てくるはずです。

なお、人間の目の特徴として、明るい環境にはすぐに目が慣れますが、暗いところに慣れるまでは多少時間がかかります(映画館で体験していることでしょう)。そのため、明るい光源を見つめると、暗いほうが見えにくくなってしまいます。オーロラを探すときはできるだけ明るいものは見ないで過ごすことをおすすめします。

雲とオーロラの見分け方

現れ始めてすぐのオーロラは、ともすると天の川と見間違えるほどの薄い色しか出ないこともあります。またそこそこの密度で現れても、動きがないと雲と見分けを付けるのが難しいことでしょう。

雲とオーロラが決定的に違うのは、背後の星が透けて見えるかどうかです。雲は星を隠してしまいますが、オーロラなら後ろの星もきちんと見えます。

オーロラの光の向こうにくっきりと北斗七星が写っている。柄の部分が左上に突き出ているのがわかりますか?

オーロラの光の向こうにくっきりと北斗七星が写っている。柄の部分が左上に突き出ているのがわかりますか?


オーロラの動きは早い! 準備を怠りなく

みなさんがイメージするオーロラは、カーテンがひらひらと優雅に舞うようなものではないでしょうか。確かに普通の規模のオーロラは、光の帯が空に確認できるようなものがほとんどです。

しかし、オーロラの活動が活発になった場合、その動きは想像を絶するほど早くダイナミックなものになります。こういった現象を「オーロラがブレイクする」といいますが、オーロラのブレイク現象が現れた場合、光の帯のすそはピンク色のまぶしい色を放ちながら鋭く動き、全天を瞬く間に駆けめぐります。

何度か見ているとオーロラ出現のリズムのようなものを感じることができるようになりますが、それでもブレイク現象はあっという間にやってきます。オーロラを見るときは、いつブレイク現象に出合ってもいいように、常に長時間外に出られるような格好をしておきましょう。何年に何回見られるかもわからない自然のショーを見逃したら、きっと公開しますよ。

オーロラ活動が活発だと、あっという間に姿を変える

オーロラ活動が活発だと、あっという間に姿を変える

左側のカットを撮ってわずか数十秒後なのに、こんなに形を変えてしまった

左側のカットを撮ってわずか数十秒後なのに、こんなに形を変えてしまった

2004年11月