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旅の孫の手
第2回
個人旅行デビューするならここで!初心者にやさしい香港・台北・上海

今年のゴールデンウイークは、4月30日に1日休暇をとれば7連休になるため、旅行の申し込みが好調なのだそうだ。1週間におよぶ連休とあって、海外、それもヨーロッパへの旅がとくに人気を集めているという。

でも、7連休はムリという人、あるいはゴールデンウイークではなく、土日と有給休暇を組み合わせて3泊4日程度で旅をしたいと考えている人におすすめしたいのが、香港、台北、上海の中華文化圏三都市だ。アジアは初めて、という人はもちろん、海外個人旅行の初心者にもおすすめしたいのがこの3つの街だ。
では、私が個人旅行、アジア旅行の初心者に香港、台北、上海をおすすめする理由を述べてみよう。

三都市をおすすめする5つの理由

おすすめ理由 その1
航空券が安い!

1番目ひとつめの理由は、なんといっても航空券が安いこと。出発時期によるが台北なら2万円程度から、香港と上海は3万円程度から購入可能。これなら国内旅行と変わらない、というより東京〜沖縄間の航空運賃が片道3万円を超えているのに比べて格段に安い。

おすすめ理由 その2
フライト時間が短く、時差がほとんどない!

2番目の理由は、香港、台北、上海、どの街も日本から2〜4時間程度のフライトで到着でき、時差が1時間しかない。これなら国内旅行と同じ気軽さで旅立てる。長い飛行時間は疲れるし、時差ぼけ状態では旅を100%楽しめない。

おすすめ理由 その3
食べ物が旨い!

3番目の理由は、どの街も食事がおいしいこと。いうまでもないことだが、香港、台北、上海の三都市は中国料理の本場として知られ、食のレベルが非常に高い街だ。世界のグルメに支持されている有名料理店もあり、屋台料理から高級中華までバラエティ豊かなチャイニーズグルメを堪能できる。食べることだけを目的に訪れても間違いはない。

おすすめ理由 その4
日本と同じ漢字文化圏

4番目の理由は、日本と同じ「漢字文化圏である」ということ。上海は簡体字という中国独特の漢字を使用しているものの、香港と台北は繁体字。日本でいうと旧漢字と呼ばれるような画数の多い漢字のことだ。ともかくこの三都市は漢字文化圏であるがゆえに日本人には旅行しやすい。言語でいえば、香港は広東語、台北と上海は北京語が使われており、話すことはたいへん難しいので会話でコミュニケーションをとるのは難易度がきわめて高い。でも、だいじょうぶ。紙に書いて見せればこれがかなり高率で通じるのである。たとえば、タクシーに乗ったときは、行き先や住所を漢字で書いて運転手に渡せばほぼ間違いなく連れて行ってくれる。これは旅人とってかなり心強い。この三都市では、ホテルや店に中国語の名前と英語名とふたつ表記されていることが多いが、漢字で書かれた中国語名のほうが通じやすい。

街を歩いていても、看板も住居表示も漢字なので安心だ。ガイドブックに載っている店も容易に見つかる。私が初めてソウルへ行ったとき、ガイドブックに掲載されているレストランを探すのにとても苦労した。その店はわかりにくい路地にあるうえ、看板はすべてあたりまえだがハングル表示なので、地図を頼りに歩いても見つからないのだ。結局探すのをあきらめてしまったが、このとき香港や台北は楽だな、と実感したものだった。

おすすめ理由 その5
ホテルが充実

最後に5番目の理由としてあげておきたいのが、ホテルの充実度。とくに香港と上海は高級ホテルの見本市のごとく、世界の一流ホテルが揃っている。もちろん、こうした高級ホテルに宿泊するにはそれなりの予算が必要だが、街歩きの途中コーヒーブレイクをしたり、ホテル内のメインダイニングでランチをしたりするなどして贅沢な気分を味わうのも楽しい。高いといっても日本に比べればリーズナブルな料金で、リッチな雰囲気と極上の時間を満喫できる。もちろん、高級ホテルだけでなく、ビジネスホテルや格安の宿などもあるので、旅の予算に合わせてホテルをチョイスできる。

アジアはインターネットが発達したエリアでもあるから、小さな宿でもオフィシャルサイトをもっていることもめずらしくない。また、多彩な宿を紹介したホテル予約サイトもあるから、ネット上から簡単にリザーブできて便利このうえない。

参考サイト

以上、5つが香港、台北、上海、三都市への旅をおすすめする理由だ。上記のように共通点の多いこの三都市だが、もちろん相違点も多々あり、街ごとの特徴がある。たとえば、ひとくちにチャイニーズグルメといっても得意とするジャンルは違い、いずれも大都会ではあるが、街の印象は大きく異なる。そうした街ごとの特徴を知ったうえで旅先を選ぶようにしたい。

富永直美(とみなが・なおみ)

ライター&編集者。『地球の歩き方ムック・世界遺産』、『ハワイウエディング』などを担当。仕事のメインは旅と食。'98年〜'01年旅雑誌『トラベル・フロンティア』のスタッフとして編集全般にかかわる。横浜に生まれ、子ども時代は中華街を恐れていたが、長じてから【唐人街 Chinatown】に興味を抱き、香港、台湾、中国などへの旅を重ねること40回以上。仕事でもプライベートでも、旅先はアジアに集中。広東語修得は挫折したが、これからもチャイニーズ文化圏、そしてアジアの魅力を伝えていきたいと考えている。
「地球の歩き方トラベルライター講座」講師。

2004年04月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部