ガイドブック編集部 > 特集   >  旅の孫の手 > 第3回 料金差の激しい近場アジアで失敗しないエアライン&航空券選び

旅の孫の手
第3回
料金差の激しい近場アジアで失敗しないエアライン&航空券選び

ゴールデンウィークが目前に迫り、航空券の予約を検討している人も多いことだろう。今回の連休で個人旅行デビューをするなら、行き先は台湾、上海、香港といった近場アジアがおすすめだ。なぜなら近場アジアは他の地域に比べれば料金相場が低く、また便数や目的地までのルートが豊富で旅のバリエーションが多彩だからだ。

安さの格安航空券、使いやすさのペックス航空券

海外航空券には、ノーマル(普通)運賃、格安航空券、ペックス航空券などがあるが、割安で頻繁に使われるのは格安航空券とペックス航空券だろう。

格安航空券は値段の安さで最もポピュラーといえる航空券だが、最近、ペックス航空券の利用者が増え続け、格安航空券の人気に勝るとも劣らない勢いだ。ペックス航空券の人気が上昇したのは値段がグンと下がったことが大きな理由である。ただ、正規割引航空券ゆえの使い勝手の良さも、その後押しをしている。事前の座席指定ができる、マイレージを確実に加算できる、子供運賃が適用されるなど、ルールがはっきりしている上に、格安航空券にはない有利さもある。逆に格安航空券は、そうしたルールが曖昧で、「運次第」という側面があるため、使い勝手を重視する旅行者がペックス航空券を使うようになっている傾向があるのだ。

出発日のカレンダーだけでなく、帰国日にも注意!

さて、近場アジアへの航空券を買うときに気をつけたいのが便の発着時間帯や曜日の違いによる料金差だ。午前出発より午後出発が安く、週末出発より平日出発が安い。これは半ば常識になっているので知っている人は多いと思うが、意外な盲点なのが格安航空券のリターン・オン・デイ。つまり、帰国日によって値段が上がる航空会社があること。

具体的には日曜帰りに値段が上がる。現在、ノースウエスト航空、ユナイテッド航空、エバー航空などがリターン・オン・デイを設定。台北行きの格安航空券の場合、ノースウエスト航空とユナイテッド航空が5000円アップ、エバー航空が3000円アップというのが相場だ。これらのエアラインはアジア行きでは格安航空券の相場が安くて有名だが、リターン・オン・デイに帰国してしまうと安いとはいえなくなってしまう。

早いが勝ち、正規割引ペックス航空券入手の必勝法

それなら、使い勝手のいいペックス航空券を使おうという人もいるだろうが、気を付けたのが予約のタイミング。ペックス航空券は条件が有利なだけでなく、特に日系航空会社では値段が下がり、格安航空券に代わる個人旅行の航空券として定着するほど安くなった。

ところが、安い運賃ほど予約期限が早く、期限を逃してしまうケースは意外に多い。アジアは近年、便数が多くなり予約が取りやすくなった。そのため、遅めに予約する人が一層増えた。でも、そうこうしているうちに一番安いペックス航空券の予約期限が過ぎてしまっていた、なんてことは少なくないのだ。たとえば日本アジア航空の場合、台北行きの最安のペックス航空券は出発の21日日前が予約期限。それを過ぎると2倍前後の値段になってしまう時期もあるのだ。

アジア、特に近場は予約時期や搭乗日による料金差が激しい。よく気をつけて航空券やエアラインを選びたい。

緒方信一郎(おがた・しんいちろう)

広告企画会社、編集プロダクションを経て、フリーの旅行記者に。航空会社および旅行業界の取材暦15年。海外旅行、国内旅行とも多数。現在、旅行雑誌、一般誌および各メディアでの企画・編集・執筆が主な活動。著書「格安航空券とPEX航空券の超すべて」、「国内格安VS割引航空券VS新幹線VSバスetc. ズバリ!安くて速いのはどれ?」、「インターネットで海外航空券を手に入れる、超すべて」(以上、メディアファクトリー刊)他。

2004年05月


ページ上部に戻る
地球の歩き方ガイドブック 編集部