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旅の孫の手 第7回 ブロークンイングリッシュをカッコよくする4つのフレーズ機内シミュレーション(後編)

皆様、「旅の孫の手」第7便にご搭乗いただき、ありがとうございます。当機は、皆様を「カッコいいブロークンイングリッシュ」へとお連れするための特別機でございます。機長を務めさせていただくのは、前回の第6便に引き続き柳沢有紀夫。オーストラリア在住5年で、今ではペラペラの「ブロークンイングリッシュスピーカー」でございます。
さて前回、「ブロークンイングリッシュ」を礼儀正しく話す方法として、「プリーズを加える」「サンキューと答える」の二つを紹介しました。この二つは、話しかけられたときの対処法として非常に有効でございます。だが一方で、自分から話しかけなければならないときがあります。今回はそういった場面での「正しいブロークンイングリッシュ」について、前回同様の機内シミュレーションでお知らせしたいと思います。

Lesson 3
話しかけるときはまず「エクスキューズミー」

食事の時間も終わり、機内の照明は落とされました。ただいま皆様は映画上映を楽しんでいらっしゃることでしょう。ところが、飛行機の中は乾燥しているもの。あなたはちょっとのどが渇いてきました。しかも、暗い機内で映画を観るのに、ウイスキーの水割りでも欲しい気分。そこで通りがかりのフライトアテンダントに話しかけます。
“A scotch and water, please.”
惜しい、まことに惜しい。
“A scotch and water.”とぶっきらぼうに「命令」するのではなく、


“please.”をつけて「お願い」したあたり、前回のレッスンを活かして立派です。ですが、いきなり“A scotch and water, please.”では、ちょっと唐突。暗い機内でいきなり話しかけられては、フライトアテンダントもびっくりします。ちょっとアブナイ人の独り言だと思われるかもしれません。最悪の場合、誰から声をかけられたのかわからないかもしれず、別の人の席に水割りが届けられることだってあるかもしれません。そこで最初に一言、必要なのです。
“Excuse me.”
そうです。日本語でも誰かに話しかけるときに「すみませーん」とか「あのー」とか「ちょっとよろしいですか」と、相手の注意を促す一言を加えますが、英語でも同じです。これで相手は、あなたが自分に話しかけているとわかるのです。
“Excuse me.”
“Yes?”
“A scotch and water, please.”
“Won't be long.”(ただいまお持ちします)
これであなたの元へ確実においしい水割りが届くはずです。受け取ったら、そう、“Thank you.”の一言をお忘れなく。

Lesson 4 アングロサクソンだって“Sorry.”を言う

さて、せっかく持ってきてもらった水割り。ところが飲むときに腕と腕がぶつかり、隣の人の服に少しこぼしてしまいました。
ここでとっさにこんなことを思い出す人がいるかもしれません。「確かアングロサクソンは絶対にソーリーって言わないはずだ。今回も、悪いのは半々。謝る必要はない」 でも、それはウソっぱちです。アングロサクソンだって、悪いことをしたらきちんと謝る人がほとんどです。子どもが悪いことをしたときも、日本でなら子どもが謝らない場合はお母さんが代わりに謝ったりしますが、少なくともオーストラリアでは子どもが謝るまでお母さんは

何度もしつこく促します。
もちろん中には謝らないという人もいないことはないです。でもそれは少数派。道を歩いていて、向こうからやってくる人と同じ方向に避けてしまったときにも「ソーリー」、ちょっと肩がぶつかったときも「ソーリー」。街を歩いていても、あちこちで「ソーリー」が聞こえるはずです。こんなとき相手を睨んだり、舌打ちしたりして、謝らない人が多いのは、むしろ日本人のほうではないでしょうか。

オウム返しは避ける

最後に機長からもう一言。当機はまもなく着陸いたします。着陸後、機内を離れる際、フライトアテンダントのほうから、 “ Bye-bye.”などと声をかけられると思いますが、“Bye-bye.”とオウム返しするのは極力避けましょう。できれば“See you.”とか“So long.”とか、同じ意味でも別の言葉で返してください。同じ言葉を繰り返すのは、間抜けな印象を与えます。これは“Hello.”といった呼びかけの言葉でも一緒。たとえば“Hi.”と別の表現を返すように心がけましょう。
第6便と第7便の2回のフライトで、
“please.”
“Thank you.”
“Excuse me?”
“Sorry.”
の4つの表現を身につけていただきました。

言われてみればとてもカンタンなことだと思いますが、できない人が非常に多い。そしてこれらが使えるのと使えないのとでは「礼儀正しさ」にずいぶん差が出ます。 そしてまた、これらの表現は 機内だけでなく、あらゆるところで応用できるものです。レストランやカフェでの食事、ショップでの買い物、ホテルのフロントなどでも使えます。 今度の海外旅行では、ぜひこのあたりのことに気をつけて、私同様、流暢なブロークンイングリッシュを話していただきたいものです。 それでは、みなさん。グッドラック!(……ちょっと古い?)

文・柳沢有紀夫(やなぎさわ・ゆきお)

書き人。「海外書き人クラブ」お世話係。オーストラリア在住。当サイトの読者の皆さんにぜひオススメしたい著作が、『海外ノビノビ印税生活のススメ』。海外体験を本にしたいと思っている方、ぜひご覧ください! 他に『年金を活かす!海外ロングステイ30都市徹底ガイド』『極楽オーストラリアの暮らし方』『オーストラリアで暮らしてみたら。』など著書あれこれ。

自身のサイト homepage3.nifty.com/cafeaustralia
「海外書き人クラブ」のサイト gogo.chips.jp/kakibito/index.htm

2004年10月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部