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  旅の始まりはミュンヘンから

 

今回の研修旅行の目的は冬のスイスを楽しむことだったのですが、実はドイツから旅を始め、鉄道で移動しながらスイスの旅を経験するというテーマもありました。そこで最初の訪問地となったのは、ドイツ南部の都市ミュンヘン。ルフトハンザ・ドイツ航空の直行便が乗り入れているためダイレクトにアクセスでき、スイスへの移動も楽です。

今回の旅では、ここミュンヘンを起点としてルツェルンとローザンヌ、ジュネーブなどに滞在しながら冬のドイツとスイスの鉄道旅行を経験しました。

 

成田〜ミュンヘン線ビジネスクラスの機内。設備は過不足なくとても使いやすい
 

ルフトハンザ・ドイツ航空のフライトでは運よくビジネスクラスを体験することができました。業界の諸先輩がたから「ルフトのビジネスはいいよ」と聞いていましたが、確かにボリュームたっぷりの食事もおいしく、座席もとても座りやすいものでした。

スイスをメインとする旅行だとつい直行便の利用を考えてしまいますが、ミュンヘン経由のアクセスは思っていたよりもずっと利便性が高いと思いました。私たちもミュンヘン到着の夜は有名なビアホール「ホフブロイハウス」を訪れドイツ・ビールとソーセージをいただきました。スケジュールに余裕があるなら、このルートはおすすめです。ドイツとスイスの両方の旅を効率よく楽しむことができます。

これはまだ前菜。本当においしかった! 機内食の合間にはスナックのサービスもある

 

  ミュンヘン〜チューリヒ

 

この区間は現在EC(Eurocity)が4時間半ほどで結んでいます。私たちは一等車を利用しましたが、一等車の座席は6名がけのコンパートメントでした。冬の旅行ということもあり乗客は少なく、ほかの乗客も1グループずつ個室を使っていました。

ドイツの急行列車には電源プラグがあると以前から聞いていましたが、この一等車個室にも設置されていました。さすがにコンピュータを使うことはありませんでしたが、冬はデジカメのバッテリが早く消耗するので、予備に持ってきていたバッテリをフル充電するのに役立ちました。

 

チューリヒ行きEC196号の一等車コンパートメント。荷物置きのスペースがもうちょっと欲しかった
 

あとドイツの国際急行列車の便利な点ですが、その便のための専用パンフレットがあり、それには停車駅の情報と乗り継ぎの列車の時刻などが掲載されています。ICEでは車両編成表も添付されていますので、そのパンフレットを入手しておくと、降車駅の確認に便利ですし旅の思い出にもなります。

この列車の乗車が冬のヨーロッパに入って最初の鉄道旅でしたが、意外と積雪量が少ないものだと感じました。雪が激しく降ると景色もかすんでしまいますが、晴れた空に砂糖菓子のように白い雪を付けた木々が映える様子は美しいものです。車内は充分に暖かいので、冬の景色をリラックスして満喫できます。

空気が乾燥しているためか窓ガラスへの結露はない。写真を撮るには好条件だ

 

  ゴールデンパス・ルート

 

ゴールデンパス・ルートとは、インターラーケン経由でルツェルンからモントルーを結ぶ区間を指します。スイスの景勝路線というとまず氷河急行やベルニナ急行を思い浮かべますが、このルートの乗車も景色の変化が大きく、楽しむことができるものだということを再確認しました。

チューリヒからインターラーケン方面への移動の際は、時間を優先して考えると直通のIC(Intercity)の利用が便利ですが、乗り替えが入ってもこちらの路線を使うことを強くおすすめします。以下、夏の写真も使いながら簡単にこの路線の見どころを紹介します。

 

パノラマ車両は車体デザインも統一された

○ルツェルン
ゴールデンパス・ルートの東の起点となる都市です。人口はわずかに数万人という規模の町ですが、旧市街に見どころが凝縮していて、水辺と山の風景を同時に楽しむことができます。

近くの有名展望台(リギやピラトゥス、ティトリス)へのアクセスも簡単ですので、ここを拠点に中央スイスを観光するのがいいでしょう。後述しますが、私たちが滞在したときは春を迎えるお祭り「ファスナハト」の最終日にあたったため、冬にもかかわらず町は熱気に満ちていました。

 

カーニバル期間中はこのような仮装行列が町中を練り歩く

○ルツェルン〜インターラーケン・オスト
景色の変化の大きさと美しさでは、スイスの他の路線と比べても負けません。特にGiswilを過ぎてから進行方向右側に表れる2番目の湖(Lungern湖)のエリアは進行方向右側に絶景ポイントが続きます。写真撮影の絶好のポイントですから、見逃さないようにしましょう。

またマイリンゲンに向かう直前は、列車はぐんぐん高度を上げ、まるで山岳鉄道のような力強い走行を見せてくれます。マイリンゲンのほうへ下りていくときも、景色がすばらしいので車窓にご注目ください。

さらにインターラーケン到着直前には、進行方向左側にブリエンツ湖のきれいな青い湖面を見ることができます。この区間は船での移動もおすすめですので、時間が合うならば荷物をライゼゲペック(託送手荷物)で先に送ってしまい、身軽にゆったりと船旅を楽しむのもいいでしょう。

 

この路線の屈指のいい景色。毎時25分前後に通過するのでお見逃しなく!

○インターラーケン・オスト〜ツヴァイジンメン
ゴールデンパス・ルートの他の区間に比べれば景色の変化は小さいですが、ここを走るパノラマ列車はいろいろな形式の車両をつないでいるので、その乗車の楽しみがあります。ツヴァイジンメンからモントルーまでの座席指定も同時に行うことができますので、事前に予約を入れておきましょう。

景色についても、ブリエンツ湖に負けない美しい風景を見せてくれるトゥーン湖を眺めることができますので、こちらも車窓の景色を満喫できます。

 

ラウンジカーの座席はソファーのよう

○ツヴァイジンメン〜モントルー
再前方および後方にパノラマ車両を連結した列車が運行している区間です。ぜひVIP車両を連結する列車での乗車を楽しみましょう。座席数は少ないですが、新宿と箱根を結ぶロマンスカーのように、視界をさえぎられることなく進行方向の景色を楽しむことができる座席もありますので、早めの予約が可能ならリクエストしてみましょう

この区間の車窓は、いかにもスイスらしいなだらかな牧草地が続きます。急峻な山の景色は期待できませんが、見ているだけでリラックスできる牧歌的な風景が見られますので、ここはお茶でも飲みながらぼーっと過ごすといいでしょう。

 

憧れの展望車に乗車。この区間は穏やかな景色が続きます(夏の撮影)

 

2004年03月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部