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ソフトキャリーバッグ大研究

80年代にアメリカで登場し、90年代以降、日本でも海外旅行用バッグの主流となってきたソフトキャリーバッグ。どんなポイントが旅行者の心をつかんでいるのだろうか。また、ソフトバッグの短所とは? まずはソフトキャリーバッグのメリット・デメリットを挙げてみよう。

パスファインダーTX2エキスパンダブルトロリー

パスファインダーTX2エキスパンダブルトロリー

■ソフトキャリーバッグの長所と短所とは?

【メリット】

  • (1) 外側が柔軟な素材なので多少詰めこんでもOK
  • (2) 荷物の増加に対応するエキスパンダブルタイプもある
  • (3) 外側・内部ともにポケットが多く、機能的収納が可能
  • (4) ビジネス仕様のサブバッグやスーツ収納のガーメントバッグなどサポート用品がラインナップされており、組み合わせて使える
  • (5) 一般的に軽量である

【デメリット】

  • (1)一般的に水濡れに弱い
  • (2)外からの衝撃などで内容物が変形する可能性がある
  • (3)ロックシステムに不安がある

■ソフトキャリーバッグの最新事情

ソフトキャリーバッグが人気を呼んでいるのは、まずハードキャリーバッグより軽い点にあるだろう。ただ、ソフトキャリーバッグといっても、しっかりとしたフレームが入っているバッグもあり、そうなると重さはハードタイプのバッグとそれほど変わらない。使われている素材は、バリスティックナイロンが主流。そして、外側にファスナーの付いたポケットが数カ所あり、内部もポケットが設置されるなど、使いやすい工夫がなされている。一方、キャスターは大型化し、走行性も配慮されている。

■ソフトキャリーバッグの選び方

セレクトするときのポイントは3つ
  • (1)外側と内部のデザイン(ポケットなど)
  • (2)ハンドル
  • (3)キャスター
ハンドルの長さ調節に注目しよう

ハンドルの長さ調節に注目しよう


ソフトキャリーバッグをセレクトするとき、上記の3点をチェックしよう。まず、外側と内部のデザインをよく確認する。ポケットの数やファスナーの長さ、エキスパンダブルタイプであれば、何センチくらい厚さが広がるのか……など。

次にハンドルの長さを調整して、実際に引いてみよう。とくに身長が低い女性の場合、ハンドルが調節できないととても使いにくい。

ソフトバッグの仲間たち

ソフトバッグにはキャリータイプ以外にも仲間がある。行動派に人気が高いバックパックとスイッチバッグだ。どちらも背負うことができるので、とくにひとりで周遊する旅をする人には最適。荷物を自分で管理しなくてはならないひとり旅で、両手が自由になるというのは大きなメリットだ。

バックパックには大きく分けて2タイプがある。本格的な山登りに使われるアタックザックと3ウェイバッグだ。ただ、背負う旅を想定しているのであれば、3ウェイではなく、アタックザックのほうがおすすめ。3ウェイバッグはストラップなど背負う機能はあまり充実していないこともある。

また、スイッチバッグと呼ばれるソフトバッグも最近好評。メインバッグのフロント部分に、デイパックを装備しており、町歩きのときなどはここだけとりはずせる。ホイールカバーにもなるウエストベルトや優れた走行性能を実現したポリウレタン製の静音ホイール、ラバー加工のキャリーハンドルなどを備えたスイッチバッグは機能性が高く、旅のリピーターたちの支持を集めている。

ヴァリュウ物産バックパック60
ヴァリュウ物産バックパック60

バックパック表側(写真左)と背中側(写真右)。 写真はヴァリュウ物産バックパック60

イーグルクリーク・スイッチバックモジュラー26
イーグルクリーク・スイッチバックモジュラー26

スイッチバッグの表側(写真左)と背中側(写真右)。写真はイーグルクリーク・スイッチバックモジュラー26

■アメリカ発の人気ソフトキャリーバッグ 日本的配慮が加わった「パスファインダー」

日本人に根づいていたスーツケース信仰を揺るがせたのが、ソフトキャリーバッグの登場だった。現在、若いビジネスマンを中心に高い人気を誇るTUMI(トゥミ)は、80年代初頭にオリジナルデザインのガーメントバッグを市場に送り出した。同じくアメリカのブランド、パスファインダーは、アラスカエアでのクルーバッグとして正式採用されており、また多くのエアラインのパイロットやキャビンアテンダントが同社のキャリーバッグを愛用している。

パスファインダーTX2シリーズ。サイズも6タイプと充実

パスファインダーTX2シリーズ。サイズも6タイプと充実


ソフトの特長を最大限生かす工夫とタフな構造

こうしたアメリカのソフトキャリーバッグは、ボディ素材にはバリスティックナイロンが使われている。外側・内部にいくつもの収納ポケットを設けたり、走行性の高いキャスターをセットしたりするなど、至れりつくせりの構造が特徴となっている。パスファインダーが使用しているバリスティックナイロンは、DuPontとドイツのBASF社のもの。防水性もある高品質素材であり、強固なフレームが入っていることで、ソフトキャリーバッグでありながらハードの丈夫さ、タフさをも備えている。

かなり大型のサイズまであり、長旅にも十分対応可能。通常、旅行バッグの保証期間は1年だが、パスファインダーは3年もの保証期間があり、購入するとギャランティカードが付いてくるのも、ユーザーにとってありがたいサービスだ。

“日本基準”を超えるために

日本向けの商品は、フィリピン工場に専門の生産ラインが設けられており、商品は品質検査を受けて日本に送られる。日本に入荷後、再度チェックをするという世界一厳しいジャパニーズ・スタンダードに合格した商品のみが日本で販売されている。

→パスファインダー 徹底解剖へ

2005年3月号