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スイス「テーマ旅行」のススメ
スイスは州(カントン)ごとに歴史と文化があるため、家の造りや食べ物、民族衣装など地方地方の特色が際立っている。また、国土が狭いわりには交通機関がよく発達しているので、複数の町や地域を訪れることも容易だ。

そのため、さまざまなことが旅行のテーマになり得るし、あるテーマに従って周遊旅行を行うことが比較的簡単に実行できる。テーマで巡るスイス旅がなぜおすすめなのか、理由をまとめてみた。
世界遺産に登録されたアレッチ氷河
個人旅行でじっくりと歩くことができる
「スイスの鉄道は世界一正確」とはよく言われるが、世界一とまではいわなくても、鉄道時刻表どおりに旅することが可能な数少ない国のひとつであることは間違いない。

また、スイスの治安はヨーロッパ諸国のみならず世界の国々と比較しても良好であるため、その土地に慣れない個人旅行者も安心して街歩きを楽しむことができる。そのため、複数の都市を訪問し、落ち着いて街歩きを楽しむことが可能だ。
スイスは英語の表示が多く運行時刻も正確
中世都市がきれいに保存されている
火災や国内の争乱により破壊されたケースもあるが、スイスは第二次世界大戦の戦火を免れているので、中世都市がきれいに保存されていることが多い。そのため、オリジナルの建物が見られるのはもちろん、貴重な物品が残っており、それらを博物館などで見ることができるチャンスもある。
人気の観光都市ルツェルン。半日で歩き回ることができる
英語の情報が得られる
スイスでは英語は公用語とはなっていないが、観光立国だけに多くの場所で英語を使うことができ、観光情報の多くも英語でまとめられている。訪問先で入手できるパンフレットや資料も英語で書かれているものが多いので、情報収集や確認も容易だ。

北欧諸国も英語がよく通じるが、表示は現地語であることが多い。その点、スイスは公共交通機関や自動販売機などにも英語表示があるので安心だ。

公衆電話の操作説明にも英語表記がある
どんなテーマを体験できるか
スイスが初めてなら「ハイキング」「登山鉄道乗車」「展望台巡り」のようなポピュラーなテーマから体験したほうがいいだろう。このほかには、以下のようなものをテーマにスイス各地を訪問してみてはいかがだろう。
世界遺産
スイスで世界遺産に登録されているのは2005年6月現在6カ所。あいにくと国のあちこちにあるので、世界遺産を巡る旅を実行するためには1週間ではとても足りない。それでも、「ザンクトガレン修道院」「ベリンツォーナの城」「ユングフラウ・アレッチ地域」「ベルン」などは比較的交通の便のいい場所にあるので、日程にも組み入れやすい。
最も新しく登録されたサン・ジョルジョ山
建築
デザインや建築というと北欧が取り上げられることが多いが、スイスも現代建築やモダン・デザインにあふれている。世界的にも有名なデザイナーとしては、ル・コルビュジェ。現役の建築家としてはイタリア語圏出身のマリオ・ボッタがヨーロッパで活躍している。
伝統的な建築様式を見るためには、ブリエンツの近くにあるバレンベルク野外博物館を訪れるといい。ここにはスイス各地の建物が集められており、パン作りやチーズ作りの実演も見ることができる。
ルツェルンの複合文化施設「KKL」。夏の音楽祭の会場ともなっている
花の旅
春から初夏はお花畑、夏は高山植物を見ることができる。お花見スポットとしては、5月初旬の「モルジュのチューリップ祭り」、5月から6月初旬の「ナルシスの群生(レマン湖東岸)」、シーニゲプラッテの「高山植物園」などが訪問しやすい。
「5月の雪」と称されるナルシス。レ・プレイヤードで撮影
食事とワイン
輸出するほどの量がないので、日本ではほとんど知られていないが、スイスのワインは産地もいろいろあり、様々なキャラクターのワインを味わうことができる。
食事では、スイスの伝統的な料理を食べ歩くのもいいが、チーズに絞って産地を巡るのもいいだろう。チーズフォンデュの材料として有名なグリュイエールチーズの里「グリュイエール」、スパイシーでコクがあるチーズを生産する「アッペンツェル」などの村は、村のぶらぶら歩きも楽しい。
→アッペンツェル紹介ページはこちら
→グリュイエール紹介ページはこちら
スイスのワインは飲みやすく値段も手頃だ
リゾート地滞在
スイスのホテルの質は全体的に高く、湖畔や山のリゾート地にはリピーターが多い名門リゾートホテルもある。ヨーロッパの高級ホテルは敷居が高く感じられるかもしれないが、リゾート地のホテルにはカジュアルな雰囲気も漂っているし、なんといっても景色がいいのでリラックスした滞在ができる。
レマン湖エリアのホテルや中央スイスのフィーアバルトシュテッター湖エリアのホテルが利用しやすいだろう。山のリゾートとしては、サン・モリッツやツェルマットなどのエリアがポピュラー。ロイカーバートやバーデンなどのような温泉リゾート地に滞在するのもいい。
リギ山の麓の村、フィッツナウにある高級リゾートホテル「パークホテル・フィッツナウ」
アクティビティ
スイスの冬は夏以上ににぎわうシーズンとなる。スキー場までのアクセスがよく、器具のレンタルも豊富なので、都市に滞在しながらウインタースポーツを楽しむことも簡単だ。
夏のアクティビティとしては、ハイキングが最もポピュラーだが、サイクリングのためのコースも非常によく整っている。自転車をロープウエイに積んで山頂に上り、そこからサイクリングコースを下ることも可能だ。
自転車をそのまま積み込むことができる列車もある
 
2005年06月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部