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鉄道旅行も個性的に
スイスは交通網がよく整っているし、景色のいいルートが多いので、乗車そのものも楽しむことができる。そのため、鉄道は単なる移動手段だけでなく旅を演出する要素として組み入れることもできる。個性的な鉄道旅行ができる路線を紹介しよう。
 
ベルニナ急行途中下車の旅
ベルニナ急行はいまや氷河急行をしのぐ人気の路線といってもいい。車窓からは氷河を眺めることができ、高度差が大きいために景色の変化もダイナミックだ。そのまま乗車し続けても充分に楽しむことができるが、途中下車すれば景色をじっくりと味わうことができるし、列車の走行写真を撮ることができる。イタリアへ移動するためのルートとして利用を考えている方もいるだろうが、ぜひ時間をとって乗車してほしい。
※「ベルニナ急行途中下車の旅」は次号、7月号の地球の歩き方Webマガジン詳しく取り上げます
アルプ・グリュム駅裏手の丘からパリュ氷河と列車を眺める
同じ地点からポスキアーヴォ方向を見下ろしてみた。アルプ・グリュムはこの路線でも随一の眺めのいい駅だ
絶景を楽しむ鉄道&ハイキング
スイスにはいわゆる「絶景ルート」と呼ばれる路線は数多くあるが、なかでもゴルナーグラート鉄道は、マッターホルンを見ながら3000mの高みにたどりつくことができるスイス屈指の眺めのいい鉄道だ。途中駅からのハイキングコースもたくさんあるので、鉄道&ハイキングの旅にはここをイチ押しとしたい。ゴルナーグラート鉄道以外には、グリンデルワルト〜クライネシャイデック〜ラウターブルンネンの区間も景色とハイキングを楽しむことができるおすすめコースだ。
ゴルナーグラート頂上駅を目指して登山電車が上ってきた
ゴルナーグラートからのハイキングでは氷河とマッターホルンを一緒に眺めることができる
パノラマ列車の旅
スイスの鉄道車両は毎年のように新型の車両が導入されている。路線によっては天井部分まで窓が広げられた「パノラマ車両」を連結している列車も走っている。追加料金が必要なこともあるが、座ったままで右に左に広がるいい景色を見ることができるのは、パノラマ車両ならではの楽しみだ。しかし、パノラマ車両は窓が開かないことが多いし、冷房のききが弱いことも多い。また写真を撮る人にとっては、窓を開けることができないので必ずしもベストの車両とはいえない。
ブリエンツ湖をマイリンゲン方面に向かって疾走中のゴールデン・パスを走るパノラマ車両。追加料金はいらない
ブルジオのループ橋を通り抜けるベルニナ急行のパノラマ車両。利用には追加料金が必要だ
氷河急行の一等車も天井側面に窓があり視界が広い。2006年はさらにゆったりとした一等車車両の投入が予定されている
ゴールデン・パスを走る別のタイプのパノラマ車両。ラウンジカーのような造りになっている
クラシック・トレインが新しい
以前は貸し切り列車にしか使われなかったクラシック・タイプの車両(プルマンカー)が、定期運行の路線にも導入され始めている。2005年5月5日からは、モントルー〜ツヴァイジンメン間に、プルマンカーを連結した列車が定期運行されるようになった。また75周年を迎える氷河急行も、期間限定の運行だが「Alpine Classic Glacier Express」と名付けたプルマンカーを連結した記念列車を走らせる(残念ながら席は売り切れの様子)。今後もクラシック・タイプの車両を導入する路線は増える可能性があるので、注目していきたい。
チョコレート列車に使われているワゴン・リーのプルマンカー
車両内部もしっとりとしたデザイン。寄木細工も見事だ
スイス鉄道旅行最新事情
●手荷物託送の新サービス開始
特定の駅の間だけのサービスになるが、朝9:00までに荷物を預けるとその日の夕方に目的地の駅で荷物をピックアップできる新サービス「ファースト・バゲージ・サービス Fast baggage service」が2005年5月1日より開始された。従来のライゼゲペックのサービスもそのまま残るので、目的に合わせて使い分けるといいだろう。詳しくはこちらの「最新取材レポート」を。
●氷河急行が2006年にサービス一新
今年75周年を迎える氷河急行が2006年に新車両を導入する。現在一等車両で使っている車両は二等車になり、一等車には新型のパノラマ車両が使われる。また現在食堂車でサービスしている昼食は、自分の座席で食べることができるようになる。
●2005年5月5日からゴールデンパス・ルートにプルマンカーを導入
モントルー〜ツヴァイジンメン間にクラシックタイプのプルマンカーを連結した、定期運行の列車「ゴールデンパス・クラシック」が走るようになった。詳しくは次のページのトピックを。
送った荷物のピックアップの際は到着駅の窓口営業時刻に注意しよう
 
→氷河急行のクラシックな食堂車。2005年限りの営業なので、今年は予約が殺到している
2005年06月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部