大自然の奥深さを実感する旅
オーストラリアの
アドベンチャーツアー
アリススプリングス発着
エアーズロック2泊3日

今回のツアーで乗った4WDコースタータイプのバス
旅は夜が明けきらぬエクスマウスから始まった
 

左上)最初の休憩地ナヌタラ・ロードハウス
右上)ドーム型のスピニフィクスが道路の周りを埋め尽くしていた
左)トムプライスへ向けてひた走る

エクスマウスのポットショットホテル。リゾート宿泊施設とバックパッカー用宿泊施設をもつエクスマウス随一のこのホテルが、ツアーの出発場所となっている。ツアーのバスは4WDのコースタータイプで、定員はドライバーガイドを入れて16名。バックパックやスーツケースなどの荷物はバス後部のスペースと天井に積まれ、食料やキャンプ用品は牽引する台車に積んで走る。

早朝6:00。夜が明けきらない時間に、4WDのバスに乗り込み出発。窓の外にはまだたくさんの星が輝いていた。車内ではほとんどの参加者が寝息をたてている。それもそのはず。まだ先は長いのだ。今日の移動距離は実に約680km。東京〜神戸にほぼ匹敵する道路距離を、ただの「移動」ではなく「ツアー」として動くのだ。

約270kmを走行し、9:30頃ナヌタラ・ロードハウスNanutara Roadhouse(ガソリンスタンド兼ミニショップ)で休憩を取る。ここでオーストラリアをほぼ周回する国道1号をはずれ、西オーストラリアの州道136号へと入ることになる。さすがにこの時間にはツアー参加者全員が起きており、少しずつにぎやかになってきた。出発すると、あたりにはドーム状に茂ったスピニフィクスが延々と続き、時折エミューが現れる。そんな光景が、何度も繰り返し現れる。

長距離移動のバスの中では、ドライバーガイドのジョンがipodで音楽をかけ、隣り合った参加者同士がコミュニケーションを取り合ったり、あるいはバスの揺れにまかせてうたた寝をしたり……。参加者の国籍も、イギリス、フランス、スイス、デンマーク、カナダ、韓国、日本とバラエティに富んでいた。
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カリジニ国立公園の入口トムプライス
トムプライスの町の中心にあるビジターセンター ランチはみんなで手分けして作る
昼前、道路は未舗装となり、バスはガタガタと揺れながら走り続ける。正面にはカリジニ国立公園を形成するハマースレー山脈Hamersley Rangeが迫ってくる。カリジニ国立公園の入口の町トムプライスTom Priceは近い。

エクスマウスから6時間あまりでトムプラスに到着した。およそ600kmを走りきったわけで、実に平均時速100キロで移動したことになる。

トムプライスは、鉄鉱石の採掘で発展した町で、今も町の周囲では露天掘りが盛んに行われている。かつて地球がまだ海に覆われていた頃(今から20数億年前)。光合成によって酸素を作り出すシアノバクテリア(藍藻類)のストロマトライトが誕生し、海中に酸素を供給し始めた。それにより海中にあった鉄イオンが酸素と結合し酸化鉄となり、地中へと沈み、鉄鉱石の地層となったといわれる。つまり鉄鉱石の鉱床がある地層は22〜27億年ほど前のものというわけだ(鉄鉱石を含む地層は17億年前よりも新しいものはない)。なかでも良質の鉄が採れるのが赤鉄鉱床といわれ、それがこのトムプライス一帯(つまりカリジニ国立公園にも)に露出しているのだ。そして鉄の産出量世界第二位を誇るオーストラリアでも、ピルバラ地区がその代表的な鉱山地となっているのだ。

トムプライスでは、まず公園でランチ。ランチは基本的にサンドイッチで(このツアーの間中、ランチは基本的にサンドイッチである)、用意・あと片付けは参加者全員で分担して行う。そしてこれからの2日間、文明社会から離れることになるので、その間に飲むであろうビールやワインの買い出しも行った。ビールはエスキーがあるのでそれに入れて冷やしておく。準備が整ったら、いよいよツアーのメインであるカリジニ国立公園へと入っていく。
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大自然のなかキャンプファイアーを囲む
左上)キャンプファイアー用薪ひろい
右上)キャンプサイト脇には巨大なシロアリ塚もあった
左下)キャンプファイアーを囲みながら旅の話で盛り上がる
右下)眠る場所は自由だ
カリジニ国立公園内の観光は2日目からで、初日はカリジニ国立公園でのキャンプとなる。日が暮れる前に準備することは、キャンプファイアーに使う薪ひろい、そしてテントの設営だ。薪ひろいといっても、このあたりに森はなく、勝手に木を切ることもできない。カラカラに乾いた大地に倒木して枯れた木を、キャンプサイトへ向かう途中の道路脇でひろい集めるのだ。

ハマースレーゴージHamersley Gorge近くにキャンプを設営した。倒木に火を付けその周りに参加者全員が座り、ビールやワインの杯を重ねながら思い思いの時を過ごす。その間ガイドのジョンが夕食の支度に取りかかる。ハマースレーゴージを真っ赤に燃やすように日が沈んでいき、あと1日で満月という月が昇りだした。あたりは静寂。大自然のただなかにいることを実感できる瞬間だった。

夕食は肉とマッシュルームを甘酸っぱいソースで煮込み、それを白いごはんにかけた料理。どことなくアジア風で、キャンプで食べる食事としては悪くない。

食後にジョンが全員に言い聞かせるように語り出した。

「カリジニ国立公園では、渓谷を巡るいくつかのウオーキングトラックを歩く。そしてそれは決して平坦なルートばかりではなく、崖に張り付くように歩いたり、滑りやすい岩肌の上を歩いたりするするところも多い。だから、体調が悪い人、そうした場所を歩く自信がない人は、渓谷の奥へ向かうウオーキングには無理についてこないほうがいい。もちろん今日お酒を飲み過ぎて二日酔いの人も絶対にだめだ。けがをするのは自分なのだから、そのリスクは自分自身で判断してほしい。また渓谷はこのあたりに住むアボリジニ(先住民)の聖地でもある。大声を出したり、はしゃいだりするのは、彼らに対して失礼なことだと思う。アボリジニの文化をできるだけ尊重して、静かに、ここの自然を楽しんでほしい」

全員がこの言葉を、静かに聞き、そして誰もが夜更かしをすることなく眠りにつくことにした。なお参加したのは乾季だったので、雨に降られる心配はまったくなかった。そのため眠る場所は自由で、テントを張ってその中に寝てもいいし、屋外にマットを敷いて寝袋で寝てもいい。バスの天井で寝るのもOKだ。初日は半数以上が屋外で寝ることを選んだ。しかし乾季のオーストラリアは冬で、深夜から早朝にかけては10℃以下まで(場合によっては5℃前後まで)冷え込む。そのためその翌日からは、ほぼ全員がテントを選ぶようになった。

またキャンプサイトにはシャワーはもちろん、トイレも水道もない。トイレに行く際は、シャベル片手に出かけ、穴を掘ってそこにする。用を足したあとは土をかけて元に戻しておく。本当にワイルドな生活が始まったのだ。
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