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リーンカーンシャー

18世紀の面影を今に残すスタンフォードの町

日本では、ピーク・ディストリクトを擁するダービシャー以上に影の薄いリンカーンシャー。でも実は、古きよきイングランドの光景が残る町がいくつもあり、時代モノの映画やテレビドラマの撮影には欠かせないロケ地として知られている。今回、『プライドと偏見』で使われたスタンフォードStamfordもそんな町の1つで、ツーリスト・インフォメーション前のセント・ジョージズ・スクエアSt. George's Squareにオープンセットを組み、ベネット一家が住むメリトンの町が作り出された。

スタンフォードへのアクセスは、ロンドンのキングズ・クロス駅から列車でピーターバラ経由、所要時間は1時間10分ほど。チェスターフィールドから移動する場合はレスター経由、こちらは乗り継ぎの関係で2時間20分ほどかかる。歴史的には18世紀、ロンドンとエディンバラを結ぶグレート・ノース・ロード(現在の名称はセント・マーティンズ)の宿場町として栄え、この頃に建てられたジョージア王朝様式の建物(使われているのはコッツウォルズでもおなじみの、ハチミツ色のライムストーン)が、今でも美しい街並みを作り出している。

メリトンの町を軍隊が更新するシーン。左の建物がスタンフォード・アートセンター c2005 UNIVERSAL STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED

メリトンの町を軍隊が更新するシーン。左の建物がスタンフォード・アートセンター
©2005 UNIVERSAL STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED

イングランドで一番太った男が最期を迎えた町!?

町の観光は、やはりメリトンの町=セント・ジョージズ・スクエアから始めたい。ツーリスト・インフォの隣には、18世紀に当時の名士たちが舞踏会などで集ったアセンブリー・ルームがあり、今でも様々なイベントが行われている。このアセンブリー・ルーム、実は映画でも、エリザベスとダーシーが初めて出会う舞踏会シーンの撮影場所候補だったのだが、「イメージに合う舞踏会場よりも立派過ぎる」という理由で実現せず、地元の人たちはちょっぴり残念だったそう。

ところでスタンフォードには、ちょっとユニークな逸話がある。19世紀はじめ、335kgの巨体が人気だったダニエル・ランバートという男が、この町を訪問中に急死。こうしてスタンフォードは、「イングランドで一番太った男が最期を迎えた町」として知られるようになる。スタンフォード博物館には彼の実物大の人形が展示されているので、興味のある人は是非訪れてみて。また、博物館前のブロード・ストリートBroad Streetでは、何と972年から続く歴史ある青空市場、スタンフォード・マーケットが毎週金曜に開催されている。

▼リンカーンシャーを紹介するサイト(英語)
www.visitlincolnshire.com

スタンフォード博物館 Stamford Museum

住所:Broad St., Stamford, Lincolnshire PE9 1PJ
電話:(01780)766317
URL :www.lincolnshire.gov.uk/stamfordmuseum
開館時間:10:00〜17:00(日13:00〜16:00)
休館日:10〜3月の日曜
料金:無料

かわいらしいスタンフォードの駅

かわいらしいスタンフォードの駅

ツーリスト・インフォとアセンブリー・ルームは、スタンフォード・アートセンターの中にある

ツーリスト・インフォとアセンブリー・ルームは、スタンフォード・アートセンターの中にある

ライムストーンの家並みはまるで18世紀のまま

ライムストーンの家並みはまるで18世紀のまま

「イングランドで一番太った男」が眠るセント・マーティンズ教会

「イングランドで一番太った男」が眠るセント・マーティンズ教会


普段はとても静かなセント・ジョージズ・スクエア

普段はとても静かなセント・ジョージズ・スクエア

食料品から衣類まで、様々な屋台が立ち並ぶマーケット

食料品から衣類まで、様々な屋台が立ち並ぶマーケット


ベテランガイドのウォーキングツアー

観光局公認のブルーバッジ・ガイドとして20年以上のキャリアを持つジル・コリンジさんは、スタンフォードのことなら歴史から映画&テレビのロケ地まで、何でも知ってる生き字引のような人。彼女がガイドするウォーキングツアーは、英語のみだがとても分かりやすく、効率よく町を観光したい人にはお勧め。料金は内容による(目安は1人£3.50〜)ので問い合わせを。

ジル・コリンジJill Collingeさんのコンタクト先
電話:(01780)410780
E-mail:jillcollinge2002@hotmail.com

ヴィクトリア時代の建物とガーデンが美しいブラウ ンズ病院跡も、スタンフォードの見どころの1つ

ヴィクトリア時代の建物とガーデンが美しいブラウ ンズ病院跡も、スタンフォードの見どころの1つ


2005年11月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部