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航空ジャーナリスト緒方信一郎が語る

緒方信一郎(おがた しんいちろう)さん
広告企画会社、編集プロダクションを経て、フリーの旅行記者に。航空会社および旅行業界の取材暦15年。海外旅行、国内旅行とも多数。現在、旅行雑誌、一般誌および各メディアで企画・編集・執筆を行なっている。著書に「海外格安航空券とPEX航空券の超すべて」(メディアファクトリー刊)他。

厳しさ増す航空業界

現状としては、世界的に見てロードファクター(座席利用率=席の埋まり具合)が向上しています。景気回復が要因となって、日本発の場合、太平洋線が非常によくなっています。とくに成田線はビジネス線として好調で、アメリカ線だけでなく、ほかの路線も基本的によく埋まっています。2005年夏は、ヨーロッパ便も混雑していました。
ただし、ロードファクターが向上しているのに利益が上がらないという厳しい状況があります。航空会社というのは、どうしても整備費や人件費、原油といった固定費が必要です。とくに通常の2倍前後まで高騰した原油高は航空会社に非常に大きな影響を及ぼしています。要するに飛ばせば飛ばすほど赤字がでてしまうという状況に陥っている航空会社が少なくないのです。
ここ数年、中国人の旅行者が急増していることもあり、世界的に大観光化時代を迎えています。エコノミークラスのエアチケットは、非常に価格が低下していますよね。航空会社は、ビジネスクラスとファーストクラスで利益を出しているという状況になっています。そうなりますとビジネスクラスとファーストクラスが埋まらない路線、たとえば地方空港発のハワイ行きなどは基本的にペイしない状況になっています。
飛行機は、公共交通機関という側面があり、原則赤字だからといって簡単に撤退するわけにはいきませんが、最近は状況が変わってきました。
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大きく進化したビジネスクラス

ビジネスクラスのサービスは、ここ数年で大きくレベルアップしました。現在は、横になれるフルフラット・シート、有名シェフが考案した機内食がキャッチフレーズとなっています。フルフラット・シートは、ブリティッシュ・エアウェイズが世界で初めて導入して以来、半ば当たり前という状況になってきており、非常に進化しています。
機内食のサービスとしては、ヴァージン アトランティック航空や全日空が実施していますが、食事をアトランダムに頼めるというスタイル。レストラン方式といいますか、配布されたメニューの多彩なアイテムの中から、好きな料理をいつでもオーダーできるというシステムです。また、有名シェフをフィーチャーした機内食も登場しています。ワインにこだわる航空会社もあり、キャセイパシフィック航空はワインで受賞しています。各社、ボリュームよりクオリティを追求するようになっていますね。
結局、ファーストクラスはあまりに高価なため乗らないというもあり、ビジネスクラスが以前のファーストクラスのようになり、サービスのレベルが大きく向上しています。機内食だけでなく、それこそ、映画や音楽といったエンターテインメントからイスの角度まで客が選べるようになっています。
次なる新サービスはエアバスA380がデビューすることによって登場するでしょう。エアバスA380を導入するのは、エミレーツ、大韓航空、シンガポール、ヴァージンなどですが、まず、来年、シンガポール航空が就航させますので、ここでまたどのような新たなサービスが展開されるのか、機内にラウンジを設けるなど、さまざまなプランがあるようです。
メニューの中から好きなものを、好きな組み合わせで、希望の時間に
(ヴァージン アトランティック航空)
睡眠を科学したブリテッシュ・エアウェイズのフルフラット・シートは、背もたれが180度に倒れるだけではなく、地面にまっすぐ水平な本物の“フラット・ベッド”
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3大アライアンスがしのぎを削る時代に

航空連合(アライアンス)は、スターアライアンスがずっと一人勝ちしてきて、今後も加盟するであろう会社がいくつかあって強いです。ワンワールドも追いかけていましたが、ちょっと現在低迷しています。ダークホース的に出てきたスカイチームが非常に強いです。
いわゆるリージョナル・エアラインと呼ばれる限定された区間だけを飛ばしている航空会社が数多くスターアライアンスに加盟してきています。長距離路線をもつ航空会社については、一応世界をカバーしてしまったため、リージョナル・エアラインを入れて、もっと細かい動きもできるようなネットワーク作りをスターアライアンスはしています。こうした広がりは、旅行者からすれば、ハブまで行ってその先も飛べるというメリットがあります。
アライアンスに加盟することで広がるFFP(マイレージ)のメリットですが、スターアライアンスとスカイチームはエコノミーでもマイルが貯まるのですが、ワンワールドはエコノミーのディスカウントチケットでは貯まりにくいシステムになっています。
ただ、日本航空が2006年秋を目処にワンワールド加盟を決めました。これで、日本では、ワンワールドおよびアライアンスの認知度が上がるでしょう。3大アライアンスが乗客の獲得にしのぎを削る時代に突入しました。
ラウンジやマイレージなどが共有され、近い将来、チェックインカウンターも統合されるアライアンスは、より利便性が高まるため、旅行者にとって歓迎するべきものです。
成田も来年、全日空が1ビルに移り、スターアライアンス系航空会社は1ビルに、ワンワールドとスカイチームは2ビルに集合します。そうなりますと旅行者もわかりやすく便利になります。
2006年秋、日本航空はワンワールド加盟へ
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エンターテインメント性の高い空港へ

空港で興味深いのは、オープン1周年を迎えた羽田空港第2ターミナルです。ブランドブティックや有名レストランが並び、集客に成功しています。同様に、ヒースロー空港の第3ターミナルには、有名ブティックがずらりと並んでいます。空港も売り上げを上げなくていけないという使命があり、より多くの客を呼ぶためにはブランド力のある店を招致しなくてはならないのです。成田もゆくゆくはそうなっていくでしょう。
本来、国際空港の場合、出国手続きをした後のエリアにお店がないと効率的ではないのです。そうした点でいえば、香港国際空港はよくできています。飛行機に乗り込む寸前まで、つい買い物をしてしまうような造りになっています。そういう意味で、香港国際空港はかなり時代の先端を走っています。名古屋のセントレアもこの流れを組んでいます。最近の空港は、売り上げを高めるため、どんどんショッピングコンプレックス化していっています。これからの空港は、利便性だけでなくエンターテインメント性がもっと磨かれていかないといけません。
空港が明るくなってきているというのも、世界的潮流のひとつといえるでしょう。羽田空港第2ターミナルビルは、吹き抜けを設けて外光を取り込むことによって電気代を節約しています。海外では、ドイツ・ミュンヘン空港がソーラー発電を導入しています。ヨーロッパらしいエコな取り組みといえますね。
ソウルや上海をはじめ、アジアの空港は次々に新しく生まれ変わっています。ロンドンのヒースロー空港やニューヨークのケネディ空港など、以前評判のあまり良くなかった空港も徐々に改善されてきており、これからリニューアルしていけばもっとおもしろくなるのでは、と注目しています。
外光を巧みに取り込む工夫が見られるミュンヘン国際空港
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2006年1月号


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