ガイドブック編集部 > 特集 > 地球はすごい! 感動の絶景 厳選26 > 厳選4/オーロラ(カナダ)

厳選4/オーロラ(カナダ)

オーロラ
地図
地図

※地図をクリックすると拡大表示します。

写真/武居台三 文/今福直子

イエローナイフで眺める
黒闇の上空で踊るオーロラ

死ぬまでに一度は見てみたいもの、私にとってのそれはオーロラだった。 オーロラのシーズンは11〜4月の冬。オーロラそのものは年間を通して発生しているが、夜の時間が長くなる真冬がオーロラ鑑賞に最適なシーズンとなる。
場所はオーロラ帯の下に位置する極北地域がよく、なかでもイエローナイフは、晴天率が高いことや夜が長いことなど、いい条件が揃ったオーロラ観測の中心地だ。3夜連続で観測した場合、95%の確率で見られると聞けば、もう目指すはイエローナイフしかない。1月、大きな期待を胸にカナダに飛んだ。

北緯62度27分に位置するイエローナイフの冬。日中でも氷点下なのに、太陽がさっさと沈んでしまうと、刻一刻と気温が下がる。夜9時過ぎ、レンタルしたふかふかのウエアを着、頭から足の先まで完全防備でオーロラ観測に出発。専用バスに乗り、夏は湖だという氷の大地に到着。真っ暗闇に立ちとりあえず上を見上げると、今まで見たこともない数の星がきらめいている。

設置された施設で暖をとり、体が温まったら勇気を出して外に出る。外気はマイナス40度。あっという間に足先の感覚がなくなり、逃げ込むように施設に入る。それを繰り返すこと約1時間。見上げる空に白い雲がスーッと広がったかと思った次の瞬間、空が劇的に変化したのだ。
雲は一枚の大きな帯のようになり、青や緑に発光しながらすごい勢いで広がっていく。あっけにとられていると、風で揺れるカーテンのようにゆらゆらと動き始めた。ヒダが次第に大きくなり、まるで生きているかのごとく空を駆けめぐる。空いっぱいのオーロラは、手を伸ばせば届きそうなほど近く感じた。

ショーは10分ほど続いただろうか。あれほど鮮やかだった色が燃え尽きた煙のように暗闇に吸い込まれてしまうと、あとは何事もなかったように、輝きを取り戻した星たちが凍てつく空気を暖めていた。寒さも忘れ、オーロラの余韻にひたった。

●イエローナイフ観光案内所

http://www.northernfrontier.com(英語)

【アクセス】
オーロラ観測の起点、イエローナイフへはエドモントンから飛行機で約2時間。
【ツアー情報】
イエローナイフの旅行会社で手配可能。犬ぞりやスノーモービルに乗ってオーロラ鑑賞をするツアーも人気。
2006年6月


ページ上部に戻る
地球の歩き方ガイドブック 編集部