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厳選18/ミヨー橋(フランス)

ミヨー橋(フランス)
地図
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写真/伊藤智郎 文/坂井彰代

世界一番高く美しい!
朝霧に包まれる夢の架け橋

朝、目覚めてテラスに出ると、ホテルの庭がすっぽりと霧に包まれている。
「霧? 大変だ! 急がなくちゃ」
私たちは朝食をパスして車に飛び乗った。目指すはミヨー橋。フランス、ミディ・ピレネー地方にある世界で一番高い橋である。全長2460m、最高部の高さ343mとエッフェル塔をしのぐ高さだ。

完成したのは2004年12月。フランス中央部のオーヴェルニュ地方から地中海方面に向かう高速道路A75上、タルン川沿いの町ミヨーを見下ろす山と山の間に架けられた。完成時のニュースで見た橋の全貌、そしてまるで雲の上に架かるかのごとき写真を見て以来、次のフランス旅行では必ずこの橋をプランに入れる、いや、この橋を見るためにフランスに行くのだと堅く心に誓っていた。そして、翌年の9月、ついにチャンスが訪れた。

ミヨーの町は谷間にあり、霧が起こりやすいとはいえ、毎日このような濃霧に包まれるわけではない。とすれば、かなりラッキーだ。下見は前日に済ませておいたから、霧がかかっていようと、道に迷うことはない。ただ、着く前に霧が晴れないよう祈るような思いで高速に入り、橋の手前に設けられたパーキングで下線。ここから歩いて高台に上る。
朝の冷気に包まれながら、急傾斜の坂を登り切ると・・・・・・。目の前に、橋脚を霧のなかに隠したミヨー橋の全貌が現れた。扇を広げたような白亜のシルエットは、まるで雲の上に羽を広げた白鷺のようだ。天に向かって立つ柱の先には、澄み切った青空が広がる。

自然の景観を乱すことのないシンプルで機能的なフォルム。これが人間によって造られたということが胸を打つ。小さな人間たちが大自然と対峙し、技術と労力を結集して完成させたもの。その風景は、美しさのうえに尊さが加わり、忘れられない絶景となった。

●ミヨー観光案内所

http://www.ot-millau.fr(仏語)

●ミヨー橋

http://www.viaducdemillau.com (仏語のみ)

【アクセス】
パリからクレルモン・フェラン経由ベジエ行きで約8時間。ブルーチーズで有名なロックフォール、アルビ方面に向かうD992などから見ることができる。
【ツアー情報】
ミヨーの観光案内所が催行するツアーがあり、所要約1時間30分。出発曜日時間については問い合わせを。要予約。
Email:
office.tourisme.millau@wanadoo.fr
2006年6月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部