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この夏、秋におすすめ! 劇場で見たい《注目作品》

映画はやっぱり大スクリーンで楽しみたい。これから劇場で楽しめる「旅への誘い度」の高いおすすめの映画がこの5作品だ。

文=山中 久美子

『トリノ、24時からの恋人』より

『トリノ、24時からの恋人』より

『イルマーレ』より (C)Warner Bros. Entertainment Inc.-US., Canada, Bahamas & Bermuda (C)Village Roadshow Film (BVI) Limited - All Other Territories

『イルマーレ』より
(C)Warner Bros. Entertainment Inc.-US., Canada, Bahamas & Bermuda
(C)Village Roadshow Film (BVI) Limited - All Other Territories

『ハイジ』

■作品データ
監 督:
ポール・マーカス
出 演:
エマ・ボルジャー、
マックス・フォン・シドー
ロケ地:
スロベニア、
ウエールズ(イギリス)
配 給:
ギャガ・コミュニケーションズ
恵比寿ガーデンシネマ 公開中

▼『ハイジ』公式サイト
www.heidi-movie.jp

『ハイジ』

テレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」で日本人に広く親しまれてきた小説の実写版。ロケ地に選ばれたのは東欧、スロヴェニアのジュリア・アルプスに位置するクランスカ・ゴーラだ。原作小説が執筆されたのは19世紀終わり。まだ人の手が加わらない山岳地方暮らしを撮影するには現代のスイス・アルプスは近代化しすぎていたからだという。 人殺しの噂のある気難しいアルムおじさん、ヤギ飼いの少年ペーターとチーズを作ったり、ヤギを放牧したり。スクリーンに切り取られた風景以上に360度に広がる大自然のオーラが画面を通して感じられる作品だ。 ストーリーの持つメッセージやキャラクターの心の動きは、小説やアニメで堪能できるけれど、百年以上前のアルプスを感じられるのは映画ならでは。スタッフが世界中を探し歩いて見つけたこのスロヴェニアの大自然を2時間たっぷり楽しめる貴重な作品だ。

(C)Surefire 3 Film Production LLP 2005
(C)Surefire 3 Film Production LLP 2005

(C)Surefire 3 Film Production LLP 2005

『狩人と犬 最後の旅』

■作品データ
監 督:
ニコラス・ヴァニエ
出 演:
ノーマン・ウィンター
ロケ地:
カナダ北極圏、ユーコン
配 給:
ギャガ・コミュニケーションズ
8月12日(土)より、テアトルタイムズスクエア、銀座テアトルシネマほか全国順次ロードショー

▼『狩人と犬、最後の旅』公式サイト
www.kariudo.jp

『狩人と犬 最後の旅』

ロッキー山脈で機械の力を使わず伝統的なやり方で罠猟をする最後の狩人ノーマン・ウィンター。闇雲な保護ではなく動物の生態系のバランスを取りながら行われる狩り。どこまでも自然と寄り添って生きる彼の生活を本人自身が演じる再現ドキュメンタリーが本作だ。 撮影はカナダのユーコン準州の北極圏地方。山や谷の集合体で成り立つ大自然の宝庫で世界遺産に登録されているクルアネ国立公園内にはカナダ最高峰であるロガン山がそびえている。ここにはトナカイ、ヘラジカ、ビーバーなどが自然生息し、冬には波打つオーロラが見られる。 監督のニコラス・ヴァニエはカナダの北極圏8600キロを犬ぞりで横断した冒険家でもある。スノーモービルでは味わえない犬ぞり体験はユーコンでアクティビティとして楽しむことができる。

(C)Copyrights 2004 MC4 / TF1 International / National Film Board of Canada / Pandora / JMH / Mikado
(C)Copyrights 2004 MC4 / TF1 International / National Film Board of Canada / Pandora / JMH / Mikado

(C)Copyrights 2004 MC4 / TF1 International / National Film Board of Canada / Pandora / JMH / Mikado

『マッチポイント』

■作品データ
監 督:
ウディ・アレン
出 演:
スカーレット・ヨハンソン、
ジョナサン・リース・メイヤーズ
ロケ地:
イギリス/ロンドン
配 給:
アスミック・エース
8月19日より恵比寿ガーデンシネマ、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー

▼『マッチポイント』公式サイト
www.matchpoint-movie.com/pc/index.html

『マッチポイント』

NYに住み、ニューヨーカーの暮らしと生き様をシニカルなタッチで描いてきたウディ・アレンがロンドンを舞台に撮ったラブ・ストーリー。外国人であるウディの目に映ったモダン・ロンドンの風景と、イギリス独特の階級社会がかもし出す雰囲気が物語を彩る。 景気が好調の21世紀のロンドンには近代的な建物や観光名所が出現している。新しいランドマーク、ガーキンは主人公クリスのオフィスとして、テムズ川沿いの高級マンションは妻の所有するマンションとして登場する。 ボックス席でのオペラ鑑賞、カントリーハウスでの週末、ローンテニス。現代のロンドンの上流階級の暮らしをそのまま映し込みながらも、紡がれるのは古典的な三角関係。ウディが出演せず監督に徹して撮影した本作で、彼の目線を通してロンドンを体験することができる。

(C)JADA PRODUCTIONS 2005
(C)JADA PRODUCTIONS 2005

(C)JADA PRODUCTIONS 2005

『トリノ、24時からの恋人』

■作品データ
監 督:
ダヴィデ・フェラーリオ
出 演:
ジョルジョ・パゾッティ、
フランチェスカ・イナウディ、
ファビオ・トロイアーノ
ロケ地:
イタリア/トリノ
配 給:
クレストインターナショナル
9月2日よりBunkamuraル・シネマ公開

▼『トリノ、24時からの恋人たち』公式サイト
www.crest-inter.co.jp/torino24/index.html

『トリノ、24時からの恋人』

トリノはイタリア映画生誕の地。街の象徴であるモーレ・アントネッリアーナは今年の冬季オリンピックのトリノ大会でもしばしば登場した煉瓦造りの建物だ。中には国立映画博物館があり、5階に分かれた館内にはサイレント映画からアニメ、SF、ホラー、ラブロマンスまで多様な作品が並んでいる。フェリーニ関連の展示も多い。 映画はこの建物の最上階の小部屋に夜警として住み着いたシネフィルの男と恋人たちの物語。数々の映画へのオマージュを捧げながら、夜のトリノの街、モーレ・アントネッリアーナの上から眺めるトリノの全景など、オリンピックの時とは違う普段着のトリノを垣間見ることができる。 映画と人間への愛にあふれた1時間半を体験した後はトリノ名物ホット・チョコレートが飲みたくなる。

『イルマーレ』

■作品データ
監 督:
アレハンドロ・アグレスティ
出 演:
キアヌ・リーブス、
サンドラ・ブロック
ロケ地:
アメリカ/シカゴ、イリノイ州メイプル湖
配 給:
ワーナー・ブラザーズ映画
9月 丸の内ピカデリー1ほか
全国ロードショー

▼『イルマーレ』公式サイト
wwws.warnerbros.co.jp/thelakehouse

『イルマーレ』

シカゴを舞台に時空を超えて出会うことになる一組の男女。著名な建築家が作品を残し建築都市で知られるシカゴの名所を背景にキアヌとサンドラがすれ違いを繰り返す。ルイス・サリバンが設計したルーズベルト大学は建築家であるアレックス(キアヌ)の父親の設計オフィスとして使われ、ファイン・アーツ・ビル、オールド・コロニー・ビルなど由緒ある建物も登場。ピカソの彫刻があるデイリー・プラザは物語のクライマックス・シーンとなった。 湖に立つガラス張りの家で不思議なつながりを持ったふたりは、2年の時を隔てて出会うことができるのか。歴史を重ねた建築物は時代時代の物語を目撃している。映画を見た後でロケ地を訪ねたら、そこで出会った過去の恋人の思いを感じることができるかも。

(C)Warner Bros. Entertainment Inc.-US., Canada, Bahamas & Bermuda

(C)Warner Bros. Entertainment Inc.-US., Canada, Bahamas & Bermuda (C)Village Roadshow Film (BVI) Limited - All Other Territories

(C)Warner Bros. Entertainment Inc.-US., Canada, Bahamas & Bermuda

ロケ地をより楽しむためのガイドブック

アンケート回答者の声 私にとって「映画と旅」とは

敬称略

◆映画と旅の共通点は、「脱日常」。そして、どちらも日常を忘れさせてくれるけれど、旅の方は、あくまでフィクションの映画と違い、実際に自分の身をその場に存在させられるところが素敵です。 [匿名希望]

◆映画と旅は、世界の裏側で起こっている無関係な出来事に対して、些少ながらも当事者意識を高めてくれるんもの、だと思います。 [けいいち]

◆実際にある街や自然をそのままストーリーに組み込んだ映画と、全く違う場所をそこに見立てた映画とがあります。どちらもその映画が大好きな者にとっては行ってみたい場所になります。あぁここがあの場所ね!という楽しみと、「へぇ撮影するとこうも違う印象になるのね」、という違った楽しみに出遭えますよね。[douglas]

◆このアンケートに答えていて、英国映画のロケ地に結構行っていることを再認識しました。「ノッティングヒルの恋人」のロケ地にも行きました。 [匿名希望]

◆日本人が気軽に何度も海外に行くようになって、ロケ地(舞台地)巡りは商品になった。『アメリ』や『ダ・ヴィンチコード』など、最近は映画と観光地が連動している。観光局が率先してプロモーションするし、タイアップでロケ地を決めるような映画もあるし。旅行業としては歓迎すべき傾向かも知れないけど、映画はもっと、現実離れしたところで観たいなあ。 [大和田聡子]

◆旅のコンセプトとしてはアリだし、時としてそれは動機そのものにもなりうると思いますよ。[匿名希望]

◆映画は架空のものですが、ロケ地は歴史を重ねて心に響きます。[けめ]

◆映画で観た風景をさらに、自分の目で検証すると感動がよみがえる。 [marine]

◆映画に映った綺麗な場所へは、これからも行きたいと思います。[etranger]

◆私の旅には殆ど映画か音楽か美術が絡んでいる。 [syama]

◆映画の中で観た場所を旅すると、親近感がわいて楽しい。[ural]

◆映画が旅のきっかけにはならないけど、旅先に映画の舞台となったスポットがあれば足を延ばしたい。[ずいずい]

◆映画が好きなので、撮影に使われた場所や雰囲気が気に入ると、その場所にとても行きたくなります。映画の主人公のストーリーに思いを馳せたり。テーマのある旅、自分が主人公になったような気分になる旅、素敵です。[kino]

◆昔は都会の場面が印象に残っていましたが、今は自然あふれる場所がいいいかな。
[匿名希望]

◆映画大好き人間には、映画をもう一度楽しめて旅行そのものも感銘深くなると思います。ただ名所旧跡を訪ねるよりずっと楽しい。[マメ]

◆映画を観てこの場所はどこなんだろう?と思って興味がわいてきたら、そのために旅行先を決めるくらい映画のロケ地は注目しています。なかでもカフェはステキなところが多くてすぐにでも行きたいと思ってしまいます。[ジェシー]

◆映画を観たから旅に出たくなるのか、旅に出たいから映画を観るのか。それはニワトリと卵の関係と同じ。一つだけ言えることは、その映画を観たことがあるのとないのとでは、その土地に対する印象や思い入れがちょと違う。それはきっと、その旅自体への思いの深さにもつながる気がする。
[サボ]

◆映画を観れば旅がしたくなる。旅が出来なくても映画の中で旅をする。切っても切れない、不思議な縁。[まなみ]

◆映画を観てその町に出かけるのも、良く知っている街が映画に出てくるのも、新鮮で面白い。[もりちゃん]

◆映画という一種の虚構の世界での感動をその土地を訪れることで、新しいストーリーを自分で作る。こんな贅沢な旅は止められないですよね![中村のぶ子]

◆旅っていつもしたいなぁって思ってるんだけど、じゃぁどこにする?って迷ってしまう。そんなとき、ここだ!ってインスピレーションを与えてくれるのが、ふと観た映画だったりTVだったり。きっかけを与えてくれるものかな。その土地にたったとき、たとえばパリなら、私の前を、横をアメリが歩いてる様な気分。初めての知らない土地でも身近に感じさせてくれて、ふっとデジャブのような、その場所への親近感を与えてくれるものです。 [匿名希望]

◆映画に描かれる街は、実際の街とは違うもの。でも、そこに流れる空気は同じだと思う。匿名希望]

◆映画というきっかけで世界のどこかに行けるってとても素敵なことだと思います。遠くの人が遠くの人を惹きつけてしまうのですから…。 [匿名希望]

◆映画を観ると、ロケ地が気になります。映画鑑賞録にも、映画の舞台を記載しています。[Ken]

◆映画を観て行ってみたくなることはありますが、不便なところも多いのでなかなか実際には行けないですね。 [匿名希望]

◆映画の風景にひかれるので、主人公と同じ行動をとることはない。[さかいや]

◆旅行が好き、映画が好き、アメリカが好きと3拍子そろっているので、以前より映画のロケ地で使われた町へ行くのがとても好きです。映画を観ると必ず、ロケで使われた場所やホテル、空港などもチェックしたくなってしまいます。 [まるまるまる]

2006年08月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部