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南部アフリカおすすめの旅その5 世界一美しい赤い砂漠の真ん中でたたずむ旅

ナミビアを代表する風景といえば赤い砂漠だろう。どこまでもつづく砂丘群、美しい風紋……ポストカードなどで目にしたことがある人も多いだろう。世界でも稀な赤い砂漠だが、ナミビアならどこでも見られるわけではない。大西洋に面したスワコップムントからナミブ砂漠の奥に進んだセスリムでキャンプを張り、ソススフレイを目指す必要がある。
砂漠が美しい赤に染まるのは、なんといっても日の出どき。朝早起きをしてまだ真っ暗なうちからゲートの開門を待つ。そして午前5時くらいの開門と同時に車でひたすらソススフレイへと向かう(開門時間は、シーズンによって変わってくるので、前日にゲートで確認しておこう)。途中にあるのがDune45だ。ここは有名な日の出スポットで、たいていの車はここで停まる。しかし『地球の歩き方』としては、あえてここはパスし、さらに奥のソススフレイへ向かうことをおすすめする。車を降りたら、ひと気のない砂漠を日の出と追いかけっこをしながら、見晴らしのいい砂丘の山頂を目指そう。太陽が顔を出した瞬間、見渡す限りの砂の丘が真っ赤に染まっていく……。

日の出の瞬間。がんばって早起きしたかいがあった

上)日の出の瞬間。がんばって早起きしたかいがあった
右)雨季のあとには、砂漠にも花が咲く

雨季のあとには、砂漠にも花が咲く

砂漠の真ん中に現れる幻の湖

一面の砂漠であるはずのソススフレイに湖が現れることがある。雨季に降った雨水が地下の川を流れソススフレイまで流れてくるのだが、砂丘に阻まれ行き場を失い、水が湖となって地上に現れるのだ。実はこの湖、ここ数年は現れたことがなかった。今回取材した2006年は、何十年ぶりという大雨が降ったため、運よく幻の湖に出合えた。
砂漠の真ん中に浮かぶ湖はなんとも不思議な光景だ。まわりはカラカラなのに、そこだけは懇々と水をたたえている。湖の中に飛び込んでみたが、水はびっくりするほど冷たかった。

砂丘の上から見下ろす幻の湖

上)砂丘の上から見下ろす幻の湖

右)つ、つめたい……。ちなみにまわりの人はひとりも入っていませんでした

つ、つめたい……。ちなみにまわりの人はひとりも入っていませんでした

これが地球の上の風景なのか!?

ソススフレイにあるもうひとつのスポットが、デッドフレイ(=死湖)だ。地下の川の流れが変わってしまったために、水が干上がってしまったかつての湖の跡地である。青い空の下の赤い砂漠に囲まれた真っ白い大地、そこに枯れ果てて炭のように黒くなった樹木が点在している。赤と青と白と黒の強烈な色のコントラストが強い印象を焼き付ける。地球上とは思えないようなランドスケープだ。

今回は紹介し切れなかったが、ほかにもエトシャ公園、フィッシュリバー・キャニオン、ムーンランドスケープ、ケープクロスなどナミビアには数多くの観光ポイントがあり、そのすべてが強烈なインパクトを持っている。 ナミビアの自然はスゴイ。ほんとうにスゴイ。これほどまでの圧倒的な風景にぼくは出合ったことがない。

デッドフレイはソススフレイのさらに奥。交通手段はもちろん徒歩しかない

上)デッドフレイはソススフレイのさらに奥。交通手段はもちろん徒歩しかない

右)地面は粘土質が固まって白い瓦のようになっている

地面は粘土質が固まって白い瓦のようになっている
第1版 2006年9月 改版 2010年2月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部