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さらに南へ!穴場の「青の洞窟」と世界遺産をめぐる(1)

透明度が高いパリヌーロの海

青の洞窟ツアーはここから出発

いかにも海の男!な船頭さん。遠くに見えるのは自然が作り出した天然のアーチ。アーチの中央に岬の灯台がはまった瞬間がシャッターチャンス(下)

揺れる船上からパチリ

パリヌーロの洞窟めぐり

サレルノの魅力はまだまだ尽きない。サレルノの街からさらに南へと足をのばしてみよう! これからご紹介するチレント海岸沿いから内陸のディアーノ渓谷までの広大なエリアは世界遺産にも登録された、手つかずの自然が残る美しいエリア。


チレント海岸に面したパリヌーロPalinuro周辺は、日本ではまだあまり知られていないけれど、透明度の高い海が自慢のリゾート地で、夏場はヨーロッパ各国からのバカンス客でにぎわいを見せる。オススメはなんといってもGrotta Azzurra「青の洞窟」! イタリアで「青の洞窟」といえばカプリブルーとも呼ばれるカプリ島のそれがあまりにも有名だが、ここパリヌーロでもカプリに匹敵するほどの神秘的な「ブルー」を拝むことができるのだ。


青の洞窟ツアーはパリヌーロ岬の港から出発。10人乗りの小型ボートで所要約1時間半。
途中Cala del Buon Dormire(安眠海岸)という、その名のとおりよく眠れそうなかわいらしい砂浜で小休憩をとりながら、自然が作り出した不思議な洞窟の数々をめぐる。


実は「青の洞窟」は港から一番近くにあり、出航して10分ほどで見えてくるのだが、やはりメインは最後にとっておかないと、ということで岬をぐるっとまわったところにある「血の洞窟」「硫黄の洞窟」「修道士の洞窟」などを先に見学したあと、いよいよ「青の洞窟」へ。


真っ暗な洞窟に入ると右側の壁に沿って、鮮やかなコバルトブルーの水面が広がっている。吸い込まれそうな輝きに一瞬言葉を失い、そのあとはただただ感嘆のため息ばかり。海底付近の壁穴から外光が射し込み、その光が反射して海の色を青く光らせている。青い光に包まれて揺れる水面を眺めていると異空間に連れ去られた気分。


カプリより洞窟の入口が大きいので入れる確率も高いし、内部でもゆっくり時間をとってくれるので個人的にかなりおすすめ。見ているだけでもうっとりの洞窟内でタイビングができるツアーもあるとか。海中でも同じ青さなのだろうか? 次回訪れたときにはぜひチャレンジしてみたい!


「青の洞窟」は14時頃が一番きれいとか。本当に神秘的な青さ!

DATA
パリヌーロ洞窟ツアー
料金:1人12ユーロ(所要1時間〜1時間30分)
運航時間: 10:00〜17:00頃まで(時期によって変更の可能性あり)
問合せ先:Coop. Palinuro Porto a.r.l.
住所:Via Porto, 19 Palinuro
TEL:+39-0974-931604 FAX:+39-0974-938294
URL:http://www.palinurocoop.com/
アクセス: 夏季はサレルノやナポリから運航しているメトロ・デル・マーレ(MM4、MM5、MM6線)利用が便利。詳細はhttp://www.metrodelmare.com/で確認を。
鉄道利用の場合はサレルノからピショッタ・パリヌーロ駅へ(所要約1時間20分)。ピショッタ・パリヌーロ駅から町の中心部へはバスで。町の中心部からボートツアーの出発地(港)までは約1.5km。駅から港へのシャトルバスは今後運行の予定。
★パリヌーロのおすすめホテル
・ホテルキングス www.hotelkings.it
・ホテルバイア www.hotel-baia.it

「血の洞窟」Grotta del Sangue。鉄分を含んだ岩肌が赤く見えることから付いた名前。サーチライトで見やすく照らしてくれる

「修道士の洞窟」Grotta dei Monaci。長い年月を経て形成された見事な石筍(せきじゅん)が修道士のように見える


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2500年もの歴史を見てきたギリシア神殿(上はケレス神殿)

素朴な駅舎がかわいいペストゥム駅。ちょうどコゼンツァ行きの列車が到着

ドーリス様式の代表とされるネプチューン神殿。ドーリス様式とはもっとも古い柱頭様式で柱の頭に平らな盤を乗せただけのシンプルなスタイル

世界遺産「ペストゥム遺跡」

前回ご紹介したモッツァレッラチーズ工房のあるペストゥムPaestumは、ギリシア神殿の残る町として有名。イタリア、いや世界でも屈指の保存状態を誇るその神殿は一見の価値あり。サレルノから南へ鉄道で約30分。少しばかり哀愁の漂うペストゥム駅からまっすぐにのびる一本道を行くと、草原のなかにそびえ立つ巨大なギリシア神殿が目に入ってくる。


ペストゥム(パエストゥムとも呼ばれる)は紀元前6世紀頃に古代ギリシア人によって建設された町で、当時はポセイドニアと呼ばれ繁栄した。遺跡内に残る『ケレス神殿Tempio di Cerere(アテナ神殿とも呼ばれる)』『ネプチューン神殿Tempio di Nettuno』『バジリカBasilica』の3つの神殿が古代ギリシア時代の栄華を物語っている。その後古代ローマ時代になってからペストゥムと改名され、ローマ風の円形劇場やフォロ(広場)が造られたが、ローマ帝国衰退後はマラリアの流行やノルマン人の侵略などにより廃墟と化してしまった。


修復工事を経ているとはいえ、その保存状態は確かにすばらしい。古代ギリシア時代、つまり2500年ほども昔の建築物が、今もこうしてしっかり存在している姿は、見る者を圧倒すると同時に古代人の英知と偉大な創造力を感じずにはいられない。


ネプチューン神殿(第二ヘラ神殿)の全容。3つの神殿のうちもっとも大きく迫力がある。奥に見えるのがバジリカ(第一ヘラ神殿)

古代ローマ時代の円形劇場……ならぬ半円形劇場跡。なんと手前部分はみやげもの屋が並ぶ道路で分断され、道の下に埋まっているというからオドロキ


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