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  2008年版地球の歩き方エアライン・ランキング
航空ジャーナリスト 緒方信一郎氏に聞く
航空業界の最新動向を知るキーワード

航空ジャーナリストの緒方信一郎さんに、 航空業界の最新動向を知るためのキーワードを解説してもらった。 話題のA380、ボーイング787、そしてLCC。 これらのキーワードを知っていれば、あなたも航空業界の事情通だ。

■プロフィール

緒方信一郎(おがた・しんいちろう)
広告企画会社、編集プロダクションを経て、フリーの旅行記者として独立。航空会社および旅行業界の取材歴は約20年。現在は、旅行雑誌、一般誌、ウェブなど幅広いメディアで企画・編集・執筆を行っている。著書に『海外格安航空券とPEX航空券の超すべて』(メディアファクトリー)他。オフィス緒方代表。


航空業界の最新トレンドを知るキーワード

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航空業界を知るキーワード
エアバスA380


シンガポール航空が2007年10月に商業運航をスタートさせたエアバスA380は、オール2階建ての超大型旅客機。ローンチカスタマー(航空機メーカーに対して新たな航空機の製造・開発を踏み切らせるだけの規模の発注をし、その新型機の製造計画を立ち上げる後ろ盾となる顧客)は、シンガポール航空エミレーツ航空の2社。

シンガポール航空の一号機は471席。機体が大きいため安定しており、あまり揺れず、飛んでいることを忘れるほどだ。また、機内は静かで騒音も少なく、環境にも配慮したプロダクトになっている。機体は炭素繊維強化プラスチックの割合が高いため、大きくても軽く燃費も良い

5月にはいよいよ日本へ。航空ファンならずとも乗ってみたくなる5月にはいよいよ日本へ。航空ファンならずとも乗ってみたくなる


シンガポール航空のA380の「シンガポール航空スイート」は個室型パーソナルキャビン。独立型ベッドをはじめ、至れり尽くせりの贅沢なサービスが享受できる。ファーストクラスだが新しい料金設定になっており、従来のファーストよりワンランク上。ホテルのようでもあり、豪華客船のようでもある。エコノミークラスも広々としており、シートに設置されたパーソナルモニターは10.6インチ。機体が大きいため、ゆったりとしたレイアウトが可能になった。2008年5月に予定されている日本就航が待たれる。

これから納入されるエミレーツ航空ヴァージン アトランティック航空の就航が楽しみ。ラウンジやバー、シャワールームや映画館など、さまざまなアイデアが出ているようだが、機内はいったいどのようなレイアウトになるのか。まずは、来年、就航を予定しているエミレーツ航空に期待したい。

なお、A380を購入しているのは、ほかにルフトハンザ ドイツ航空、カンタス航空、中国国際航空、大韓航空などがあるが、現在、日本の航空会社は燃油消費量の少ない中小型機での運航に力を入れているためA380を導入する動きはない。

緒方氏によるA380取材の模様はこちらから
世界初のオール2階建て旅客機A380[取材体験記]

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ボーイング787


ドリームライナーという別名をもつボーイング787は、エアバスA380とはまったく発想が異なり、「いかに安く遠くまで飛ばすか」ということがコンセプト。中型機としては航続距離が長く、従来は大型機でないと飛べなかった長距離もノンストップでフライトでき、アメリカから中国まで直行できる。

機体や主翼に炭素繊維強化プラスチックが使用されており、機体重量の半分を占める。軽量でありながら強度は鉄の約9倍。軽いため翼がしなり、飛ぶ姿は鳥のよう。

快適性と居住性を高めた今までにないコンセプトの航空機ボーイング787
快適性と居住性を高めた今までにないコンセプトの航空機ボーイング787


機内は、快適性・居住性を高めている。窓が従来機の1.6倍程度の広さで開放感がある。気圧が調節されており、地上に近い快適性を追求している。同時に乾燥を防ぎ、湿度が格段に高くなった。以前はラスベガスの砂漠並みだったが、女性の肌にもコンタクトを装着している人にもやさしい機内環境を実現している。

ANAがローンチカスタマーだが、長距離路線ではノースウエスト航空が最初に就航予定。これにより25%燃費効率がアップする。従来、燃油を大量に消費する航空会社は地球環境に負荷をかける企業だったが、これからはエアラインも地球にやさしいことをめざす。ボーイング787を導入するエアラインは環境保全に寄与していることもアピールでき、企業のイメージアップにもつながる。

当初、ANAは2008年5月の北京オリンピック開催目前に合わせて初就航を予定していたが、ボーイング社の納入が遅れ、2009年初めになる見込み。

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中東系エアライン


エミレーツ航空は新機材を次々に導入しているエミレーツ航空は新機材を次々に導入している


最近の注目株は、エミレーツ航空カタール航空など中東系。中東の航空会社は、急激な経済発展と潤沢なオイルマネーを背景に、新しいプロダクトを次々に導入している。

エミレーツ航空は、1985年に創業した若い航空会社だが、わずか20数年で急成長。欧米のメディアにおけるエアラインランキングでも上位に必ず顔を出す存在に成長した。

一方、カタール航空は、アラブ湾岸カタールの国営航空会社(政府と民間50%出資)。1997年、それまでの王族所有から新規経営陣による経営再開となって以来、成長を続けている。2003年にエアバス社と航空機34機を契約。また、エアバスA380も2機購入。60以上の国・地域から客室乗務員を採用し、トレーニングを行っている。


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中国系エアライン


エアチャイナ、上海航空が新たに加わったスターアライアンスエアチャイナ、上海航空が新たに加わったスターアライアンス
Images: Star Alliance Services GmbH (www.staralliance.com)

中国では、かつての中国民航が1988年に分割・民営化され、全土に数多くの航空会社が誕生した。

こうした中国系エアラインのアライアンスへの加盟が始まっている。まず、2007年11月に、スカイチームにおける11番目の加盟航空会社として中国南方航空が参加し、スカイチームは中華人民共和国の航空会社を迎えた初めての航空連合となった。続いて12月には、スターアライアンス中国国際航空(エアチャイナ)上海航空が加盟。好調な経済発展に支えられ、ビジネス需要が高い中国系エアラインは路線を拡大中。だが、現在のところサービスの質は高いとはいえず、国際的なレベルには達していない。今後いっそうの努力が望まれる。


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