地球の歩き方ガイドブックトップ > エアライン・ランキング > 2008年版地球の歩き方エアライン・ランキング > 航空業界キーワード_2

  2008年版地球の歩き方エアライン・ランキング
航空ジャーナリスト 緒方信一郎氏に聞く
航空業界の最新動向を知るキーワード

航空ジャーナリストの緒方信一郎さんに、 航空業界の最新動向を知るためのキーワードを解説してもらった。 話題のA380、ボーイング787、そしてLCC。 これらのキーワードを知っていれば、あなたも航空業界の事情通だ。

■プロフィール

緒方信一郎(おがた・しんいちろう)
広告企画会社、編集プロダクションを経て、フリーの旅行記者として独立。航空会社および旅行業界の取材歴は約20年。現在は、旅行雑誌、一般誌、ウェブなど幅広いメディアで企画・編集・執筆を行っている。著書に『海外格安航空券とPEX航空券の超すべて』(メディアファクトリー)他。オフィス緒方代表。


航空業界の最新トレンドを知るキーワード

▲「2008年版地球の歩き方エアライン・ランキング(航空業界キーワード_2)」のトップへ

航空業界を知るキーワード
LCCの躍進

新規参入が相次ぎ、白熱するアジア市場


ジェットスター航空のボーイング787(ドリームライナー)は2009年前半導入予定ジェットスター航空のボーイング787(ドリームライナー)は2009年前半導入予定


LCC(ローコストキャリア)が旅行者の支持を得て躍進している。

サービス面で評判が良いのは、ジェットスター(オーストラリア)。カンタスの100%子会社であるため、カンタスと一緒に燃油を仕入れられるといったスケールメリットもある。LCCとしては珍しくプレミアムエコノミークラスを導入しており、カンタスや他の航空会社が共同使用しているビジネスクラス用のラウンジも利用可能。他のLCCとは少し毛並みが違う。LCCの本家本元はライアンエア(アイルランド)やサウスウエスト(アメリカ)など。ただし、現在の注目株はエアアジア(マレーシア)。

LCCは、基本的に席は決まっておらず先着順だが、エアアジアなどは少し余分に料金を払うと機内に先に入れて席を選べる。機内食は有料でサンドイッチやカップラーメンなどを機内で購入できる。

ローコストエアラインは、エアバスA320やボーイング737NG型などの燃費の良い新機材を使っているところが多く、単一機材を導入することでメンテナンスの効率化を図りコストダウンにつなげている。日本へもビバマカオが2007年12月から成田線を就航、また大韓航空が新たに設立を発表した子会社エア・コリアが早ければ2008年5月以降にも日本線に投入される見込みだ。LCCはこれからも躍進を遂げ、日本に次々と乗り入れてくるだろう。アジアのLCCにとって日本はおいしい市場。ジャパンマネーは魅力的なのでみな狙っている。ただ、中には安全性が疑問視されるローコストエアラインもあり、よく見極めたい。

今後は、中国や韓国、インドなどからも新規参入が見込まれているが、2007年12月にANAが近距離の国際線を運航するLCCを2009年度にも設立する方針を発表。これにより、日本初の国際線LCCが誕生することが現実化した。


▲「2008年版地球の歩き方エアライン・ランキング(航空業界キーワード_2)」のトップへ

LCCでアジア周遊


従来、アジア系エアラインには安い周遊型格安航空券がほとんど存在せず、飛行機を使った割安な周遊旅行がしにくかった。しかし、LCCの台頭により、タイ+マレーシア+バリ島などといった、アジア好きには夢のような旅が安くできるようになった。ただ、日本の旅行会社では、日本に乗り入れていないLCCの航空券は取り扱っていないため、取り扱っていないため、こうした情報はほとんどアナウンスされていない。

アジア系のLCCは大注目。特にエアアジアが登場したことで格安旅行が可能になった。エアアジアのハブはクアラルンプール。チケットはだいたい800〜900バーツ、3000円程度と激安。ポリシーは、「バス並みの料金で利用できる飛行機」。エアアジアは、クアラルンプールとバンコクを中心に100以上の路線を持ち、東南アジアをカバーしている。すでにヨーロッパの人にはよく知られた航空会社で人気も高く、早く予約しないと満席といった状態が続いている。

LCC各社のチケットは公式サイトからの直接購入となる。大半が英語サイトだがシステムは簡単。会員登録をした後、希望のフライトを予約、クレジットカード番号を入れて支払いを行う。尚、予約登録の前にキャンセルポリシーについても予めきちんと把握しておきたい。

LCCには、デメリットももちろんある。まず、LCC専用のターミナルは通常とは別の場所にあり、アジアなどでは遠くまで炎天下を歩いていかなくてはいけないことが多い。また、出国審査の場所も一般と異なったり、ターミナルビルに冷房が効いていなかったりといったこともある。エアアジアの場合は、クアラルンプール空港の敷地内に建つプレハブ小屋のような簡素な建物がLCC専用のターミナル。ビジネストラベルで利用するには少々問題があると思われるが、観光目的の旅ならそれほど気にすることもないだろう。ただし、通常の国際空港ターミナルとの乗り継ぎ手段や時間、また到着地LCCターミナルから現地市街地までの交通手段の確保など、事前のチェックもお忘れなく。

▲「2008年版地球の歩き方エアライン・ランキング(航空業界キーワード_2)」のトップへ

航空業界を知るキーワード
国際空港リニューアル


世界的に空港の民営化が進み、ロンドンやパリなどの大空港も変わりつつある。日本の成田や羽田もリニューアルが進んでいる。

ロンドンのヒースロー空港では、2007年12月からターミナル3でヴァージン アトランティック航空が、また2008年3月末からは新設のターミナル5でブリティッシュ・エアウェイズが、それぞれ自動チェックイン機を増設、加えてアッパークラス専用のドライブスルー・チェックイン・サービス(ヴァージン アトランティック航空)やオンライン予約客が空港で荷物チェックインのみでOK(ブリティッシュ・エアウェイズ)など、各国・エアラインでこうした電子化が進んでいる。もはやEチケットは当たり前、自動チェックイン機がずらりと並ぶ光景も見慣れたものになりつつある。


パリのシャルル・ド・ゴール空港では、2007年6月に日本線が乗り入れる第2ターミナルに新規ホールがオープンし、エールフランス航空とスカイチーム加盟エアラインが集結することでアライアンスの乗り継ぎ利便性をより実感できるようになった。

また世界の国際空港ランキングで常に上位評価を得ている、シンガポール・チャンギ国際空港でも、2008年1月に巨大なターミナル3が新設され、エアバスA380の初就航を果たしたシンガポール航空のハブ空港らしく、28ゲート中8基は2階建てのA380に対応したゲートだ。

民営化による利益確保のため、空港施設はショッピングセンター化し、免税店がいっそう充実してきた。また、上述のヒースロー空港やチャンギ空港など、強化ガラスを建物全体に取り入れることで光熱費を節減できる、自然光をふんだんに採り入れた明るい空港が増えている。

▲「2008年版地球の歩き方エアライン・ランキング(航空業界キーワード_2)」のトップへ

航空業界を知るキーワード
アライアンス(航空連合)


3つの航空連合で最も歴史のあるスターアライアンスが2007年に10周年を迎えた。各アライアンスは順調に加盟が進み、中国系のエアラインが参加をスタート。将来的には中東系も加わっていくと思われる。2007年12月現在の加盟数は、スターアライアンス19社、ワンワールド10社、スカイチーム11社。今後、スターアライアンスにエア・インディアが、スカイチームにはマレーシア航空が加盟予定。

今や、マイレージプログラムはアライアンスベースで貯める時代。同一アライアンス内なら航空会社の垣根を越えてマイルを蓄積でき、貯まったマイルを使うときにも選択肢が広がった。空港のラウンジも共有。成田空港もアライアンスごとに航空会社がレイアウトされ、利便性が高まった。飛行機を利用する際には、アライアンスを知らないと損をするので、旅立ち前に利用するエアラインの公式サイトをチェックして情報を収集しておこう。

最近、旅好きに注目されているのがアライアンス加盟の航空会社を利用して巡る世界一周航空券。旅程は、西向きまたは東向きに旅をし、太平洋と大西洋を横断して出発地へと戻る。日本発世界一周航空券は、スターアライアンス、ワンワールド、スカイチームの各アライアンスが発売。たとえば、スターアライアンスの世界一周運賃は、160ヵ国、897の空港を結ぶ19の航空会社によるネットワークで利用可能。世界一周航空券の多くは、有効期限が1年間に設定されている。また、最低旅行日数も決められており、大半が10日間。つまり、旅行期間は10日以上1年以内ということになる。

19社がメンバーとして加盟するスターアライアンス
19社がメンバーとして加盟するスターアライアンス
Images: Star Alliance Services GmbH (www.staralliance.com)
JALが昨年加わって話題となったワンワールド
JALが昨年加わって話題となったワンワールド
エールフランス航空やKLMオランダ航空などがメンバーのスカイチーム
エールフランス航空やKLMオランダ航空などがメンバーのスカイチーム


利用者コメントはこちら

▲「2008年版地球の歩き方エアライン・ランキング(航空業界キーワード_2)」のトップへ




世界初のオール2階建て旅客機A380[取材体験記]

今までにないファーストクラス エコノミーも改善があった!...
⇒続きを読む


「地球の歩き方」シリーズの最新発行タイトル&スケジュール
地球の歩き方地球の歩き方ガイドブック/編集部


spacer
お問い合わせ先一覧 | リンクについて | 運営会社と個人情報取扱について | 採用情報 | プレスリリース | このサイトについて
spacer
spacer
Copyright(c)2012 Globe-Trotter T & E Inc. (c)2012 Diamond-BigCo., Ltd.
Design All rights reserved.
spacer