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レポート1 街をつんざく爆竹ショー、マスクレタ

街をつんざく爆竹ショー、マスクレタ


毎日14時からの人気プログラム

火祭り期間中、毎日お昼過ぎになると市庁舎広場には数千人もの人々が集まってきます。観客の目的は、連日14時から開催されるマスクレタという人気のプログラム。実はこれ、単純に爆竹を鳴らすだけのイベントなのですが、その爆竹の量が半端じゃありません! 広場中央の公園に吊るされている爆竹は、なんと100キロ以上。これを一斉に鳴らすため、鼓膜が破れんばかりの爆音が鳴り響くのです。

実際、観光局の方のお話によると、爆圧による鼓膜損傷を防ぐために、近くで見るなら口は半開きにしておけとのこと……。いったいどんなショーが始まるのか、柵の向こうの観客は音楽にあわせて歌ったり、踊ったりともう大騒ぎ! そして、スペイン語でのカウントダウンが始まると、観客の興奮は最高潮に達します。

パパン、パパパン! と乾いた音を発するマスクレタ。距離が近いため、最初からものすごい迫力です!

市庁舎広場前には多くの大道芸人も 市庁舎広場前には多くの大道芸人も

近づきすぎは危険なため、柵を設けて観客を制限する 近づきすぎは危険なため、柵を設けて観客を制限する

マスクレタは、世界中からメディアが取材に訪れる マスクレタは、世界中からメディアが取材に訪れる


スペインらしい豪快なスペクタクル

マスクレタが続くのはわずか5分ほどですが、時間が経過するにつれ爆竹の量も増えるようで、すぐに耳を押さえずにはいられない音量に。いつの間にか間隔も早まり、爆竹音は、ババババババン! という連続音に変化します。やがて公園は煙に覆われ、その白煙の中からは、ゴゴゴゴゴゴゴ!! という地鳴りのような音が……。そこから先は、もう花火大会じゃ経験できない未体験ゾーン! 市庁舎広場全体が煙に包まれ、爆風が空気を振動し続けます。そして最後に、一際大きなフィナーレの爆竹が鳴り止むと、観客は一斉に公園に駆け寄り、花火師のもとへ。爆竹にも負けない拍手で、素晴らしいショーを提供してくれた彼らを称えるのでした。

煙の中から爆音だけが響き渡る 煙の中から爆音だけが響き渡る

あまりの音量と爆風に取材陣も大はしゃぎ あまりの音量と爆風に取材陣も大はしゃぎ


市庁舎広場全体が煙に包まれ、一瞬視界はゼロに 市庁舎広場全体が煙に包まれ、一瞬視界はゼロに

そして一斉になだれ込み、花火師のもとへ駆け寄る観客 そして一斉になだれ込み、花火師のもとへ駆け寄る観客


人形巡りも火祭りの楽しみ

3月15日からは、ファリャと呼ばれる張り子の人形が街中で展示されます。「ファリャ・アドゥルトス」(大人の人形)と「ファリャ・インファンティレス」(子供の人形)のふたつの部門に分かれており、それぞれ人気投票を行い、投票で1位になった人形の一部が火祭り博物館に殿堂入りとなります。人形は、地元の自治体が組合を作り、スポンサー契約やメンバーからの会費を集めて制作しています。人形の数は大小あわせて、およそ600体に上ります。

今年の市庁舎広場前には、「アラジンと魔法のランプ」をテーマにした人形が飾られていました。高さ約20メートル、制作費22万ユーロ(約3500万円)の大作。これまで、この広場に置かれてきた人形はどれも力作揃いで、舞台「カルメン」を題材にしたものや、ルーブル美術館の「サモトラケのニケ」を模倣したものなど話題性も豊富です。また、狭い路地に突如として現れる小さいながらも魅力的な穴場のファリャを巡って市内を散策するのも、火祭りならではの楽しみ方。自分だけの人気ランキングを作ってみてはいかがしょう?

社会風刺を効かせたファリャも多い 社会風刺を効かせたファリャも多い
小さくてもユニークで愛嬌たっぷりの人形 小さくてもユニークで愛嬌たっぷりの人形


人形巡りも火祭りの楽しみ

人形巡りも火祭りの楽しみ

人形巡りも火祭りの楽しみ


人形巡りも火祭りの楽しみ

人形巡りも火祭りの楽しみ

人形巡りも火祭りの楽しみ


爆竹を買ってみよう!

市内を歩いていると、いたるところで爆竹を鳴らすバレンシア市民を見かけることだろう。慣れないうちはビックリするだろうが、彼らは驚かせようとやっているわけではない。ここバレンシア州では、爆竹は結婚式などのおめでたい儀式の際に欠かせないアイテムで、純粋に火祭りの到来を祝っているだけである。観光客はなかなか手を出しづらいが、実際に試してみるとこれがなかなかおもしろい! 左の箱は100本入りで€1.80。スペイン語で爆竹を意味する「ペタルド」や「マスクレタ」と伝えればタバコ屋などで購入できる。他にかんしゃく玉も見かけるがストレス発散になるのは断然こっち。ただし、周りに人がいないのを確認してから楽しもう。

爆竹を買ってみよう!
爆竹を買ってみよう!

2008年05月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部