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レポート2 街を彩る献花パレード、オフレンダ

街を彩る献花パレード、オフレンダ


民族衣装をまとったバレンシア市民たち

赤や黄色、紫など、カラフルな衣装を着た市民がバレンシア市内を行進する献花パレード、オフレンダ。オフレンダとはスペイン語で「捧げもの」を意味します。カテドラル前に設置されたデサンパラドスの聖母像に花(大半はカーネーション)を捧げるため、3月17日と18日、16:00から翌1:00までの間、楽隊に先導されて自治体ごとに行進します。年配の女性から乳母車に乗った赤ちゃんまでが列を作って、市庁舎広場からカテドラルを目指す姿はとても微笑ましいもの。パレード参加者は約9万人ともいわれています。

衣装が凛々しいバレンシアの女性 衣装が凛々しいバレンシアの女性

赤ん坊を連れた母親も多い 赤ん坊を連れた母親も多い

3万人の子供が参加している 3万人の子供が参加している


カテドラル前の聖母像を目指して

パレードの終着点であるカテドラル前のビルヘン広場には、子供を肩に乗せた巨大なデサンパラドスの聖母像が設置されています。順路がわからなくても、ちょっと歩けばすぐにパレードにぶつかることでしょう。周囲は路地が狭いうえに大勢の観光客でにぎわっています。歩行者もたびたび通行規制をかけられますが、ちょうどいい機会なので間近で華やかな衣装をじっくり観察してみましょう。

女性陣は花束を、男性陣は花かごを像の足元におき、15メートルほどの木枠に登った職人たちが聖母のマントとなるよう花のタペストリーを完成させていきます。花の総量は30〜40トンとも言われており、マントのデザインは毎年異なるようです。

サン・ホセの日に人形がすべて燃やされても、聖母像はしばらくビルヘン広場に残されています。完成した姿は、ぜひ写真におさめておきたい美しさです。花のマントは祭りのあとも芳香を放っています。

遠くに聖母の姿が見える感動の瞬間 遠くに聖母の姿が見える感動の瞬間


手際よく花を差す姿はまさに職人技 手際よく花を差す姿はまさに職人技

カーネーション以外の花はアクセントに カーネーション以外の花はアクセントに

バレンシアの街を見守る守護聖母 バレンシアの街を見守る守護聖母


レベルの高い打ち上げ花火

やや離れた会場でも充分楽しめる やや離れた会場でも充分楽しめる

3月18日の午前1:00と3月19日の午前1:30から約30分、旧トゥリア川跡のアラメダ通りでニット・デ・フォック(バレンシア語で「火の夜」の意)という花火大会が開催されます。スペインの花火ってどうなの? と思う方もいるでしょうが、ここバレンシアは2003年に国際花火シンポジウム(もちろん日本も参加)を開催したこともあり、その花火技術は世界的にも高く評価されています。日本の繊細な花火大会とはやや趣が異なりますが、豪快さと芸術性を兼ね備えた素晴らしいスペクタクルを見せてくれます。

開始時間が深夜にもかかわらず、アラメダ通りにもっとも近いエクスポシシオン橋とフローレス橋には立錐の余地もないほど観客で埋め尽くされます。ここは打ち上げ会場との距離がもっとも近いので、特に迫力ある花火を楽しむことができます。この日、市内中心部はもちろん、幹線道路も交通規制がかかっており、花火後にタクシーを捕まえるのは非常に困難です。帰りは宿泊先まで歩くことを覚悟の上で観覧しましょう。

闘牛を見に行こう!

火祭りの到来は闘牛シーズンの開幕を意味する。祭りの期間中、レベルの高い闘牛士による特別興行が連日組まれ、チケットはほぼ完売。それでも当日券が手に入ることもあるし、ダフ屋も出ている。バレンシアの闘牛場はマドリッドやセビーリャのと並んで1級闘牛場に認定され、収容人数は1万6000人を誇る。スペイン旅行の思い出にもなるし、足を運ぶ価値は充分。開始時間は日没の2時間前が基本。所要時間は約2時間、ひとりの闘牛士が2回ずつ演技を行う。ルールはわからなくても、満員の観客席が作り出す雰囲気は言葉では表しがたい。もちろん、地球の歩き方ガイドブックには闘牛の進行と技のポイントが写真付きでわかりやすく解説されている。

闘牛を見に行こう!
闘牛を見に行こう!

2008年05月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部