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レポート4 バレンシアの旧市街と現代建築

畑を見下ろす丘に立てられることの多い十字架


世界遺産もある古めかしい旧市街

マドリッド、バルセロナに次ぐスペイン第3の都市であるバレンシア。人口は約80万人、温暖な地中海性気候に恵まれ、商業都市としてのエネルギーを持ちつつ、歴史ある旧市街や貴重な美術館を多く抱えた魅力的な観光地です。鉄道で到着した場合、ノルド駅を出るとすぐ右に150年の歴史をもつネオ・クラシック様式の闘牛場が現れ、スペインらしさを実感できる街でもあります。

この街の歴史は古く、建設は紀元前の古代ローマ時代までさかのぼります。その後、地中海交易の重要地点ゆえに支配者が目まぐるしく変わり続けたため、市内にはロマネスク様式やゴシック様式の教会やイスラム教のモスクなどが混在しています。中でもラ・ロンハは、絹織物産業の交易所としてバレンシア経済を支える重要な役割を果たし、歴史的な側面と建築様式としての価値が認められ1996年に世界遺産に登録されました。他にも旧市街を少し歩けば、わずか15分以内の徒歩圏に市庁舎やカテドラルなどの見どころが凝縮しています。

観光バスも運行しており、見どころもたくさん 観光バスも運行しており見どころも多い

市内には公園や広場も多く、市民の憩いの場所となっている 市内の公園や広場は、市民の憩いの場所となっている

旧市街は細い路地も多く、入り組んでいて迷路のようだ 旧市街は細い路地も多く、入り組んでいて迷路のようだ


バレンシア旧市街の見どころ

ラ・ロンハ

ラ・ロンハ
La Lonja

15世紀後半、イスラム王宮跡に建てられた後期ゴシックの建物。フランス語で「燃える炎のような」を意味するフランボワイヤン(flamboyant)様式で、窓や飾り破風などに火炎のような装飾が特徴。高さ10メートルを越える8本のらせん状の柱が天井を支えているサロンは見事。

市庁舎

市庁舎
Ayuntamiento

外観もさることながら、内部の大理石の階段や祝賀ホールは必見。また市立歴史博物館を併設しており、17〜18世紀の絵画が展示されている。火祭りやマスクレタのメイン会場にもなっているため、火祭り期間に滞在する際は幾度となく目にすることだろう。

国立陶器博物館

国立陶器博物館
Museo Nacional de Cerámica

スペインでもっとも多くの陶器を所有する博物館。ゴンザレス・マルティ侯爵の寄贈によるコレクションは5000点以上にものぼる。3階にあるタイル張りの台所は、バレンシアの典型的な装飾を復元したもの。外観も鮮やかな装飾が施され、建築物としても一見の価値あり。

カテドラル

カテドラル
Catedral

14世紀末の完成後も手が加えられたため、ゴシック様式やロマネスク様式、バロック様式などさまざまな建築様式が見られる。カテドラル内部の美術館にはイエス・キリストが最後の晩さんで使ったといわれる聖杯が飾られており必見。


近未来的な現代建築、芸術・科学都市

芸術・科学都市とは、旧市街から南東の方角約2キロの位置する一大都市の名称であり、その敷地は35万平方メートルにおよびます。ガウディの再来ともいわれるバレンシア生まれの建築家サンティアゴ・カラトラバの奇抜な建築群が一同に会しており、旧市街から移動してくると、今度はまるで近未来へタイムスリップしたかのような錯覚をうけることでしょう。

もともとトゥリア川が流れていた敷地に、博物館やオペラハウス、水族館などの文化施設と、サイクリングコースを併設した公園や広大な人口池とを融合させ、今ではすっかりバレンシアの新しいランドマークとなりました。昼間は水と緑が心地よい癒しの空間を演出し、夜はそれぞれの建築物が色鮮やかにライトアップされ神秘的な様相を呈しています。2005年の完成後、市民の憩いの場所としてはもちろん、スペイン中やヨーロッパ各国から建築ファンを集めており、現在第2段となる建築計画も進行中です。

幾多ものアーチが覆う遊歩道庭園、ルンブラクレ アーチが覆う遊歩道ルンブラクレ


夜はライトアップされ幻想的に。日没直後が特に美しい 夜はライトアップされ幻想的に。日没直後が特に美しい

まるで公園に不時着した宇宙船のようなオペラハウス まるで公園に不時着した宇宙船のようなオペラハウス


バレンシア旧市街の見どころ

レミスフェリック

レミスフェリック
L'Hemisfèric

前面のプールに反射することで巨大な目玉のような形となるレミスフェリックでは、プラネタリウムやIMAXシアター、レーザー光線ショーなど、最新の映像や音響が楽しめる。
>> 公式サイト
料金 :€7.50

○

オセアノグラフィック
L'Oceanogràfic

フェリックス・キャンデラが設計したヨーロッパ最大級の水族館。広大な敷地には10のパビリオンがあり、熱帯魚やペンギンなどの海洋生物を鑑賞できる。
>> 公式サイト
料金:€23.30

○

フェリペ王子科学博物館
Museu de les Ciències
Príncipe Felipe

実験や体験を通じて科学がもつ不思議な魅力を身近に感じることができる博物館。巨大な人工衛星やDNA模型も展示されており、言葉がわからなくても眺めているだけで楽しい。
>> 公式サイト
料金:€7.50


○

パラウ・デ・レス・アーツ
Palau de les Arts

宇宙船のような、魚が口をひらいたような、とにかくユニークな外観のオペラハウス。内部はスペインが誇る最新設備のコンサートホールを備え、オペラのほかダンスやバレエなどの舞台も行われる。
>> 公式サイト

○

ルンブラクレ
L' Umbracle

レミスフェリックからフェリペ王子科学博物館に並ぶように整備されたガーデンプロムナード。遊歩道の脇にはバレンシア県産の観葉植物が植えられている。地下には、約1000台の駐車スペースを内包する近代型の遊歩道庭園だ。

>> 公式サイト

名物パエリャとバル巡り

スペイン全土でも愛されているパエリャですが、発祥の地はここバレンシア。バレンシア風パエリャというと、地中海のイメージからシーフードパエリャを想像してしまいそうですが、実際はウサギ、鶏肉、カタツムリ、インゲン豆など肉や山の幸を使ったものを指します。もちろん日本人の大好きな米料理のようにふっくらとはいきませんが、それでもパン食続きの旅行時にはホッとさせられる料理です。

またマドリッドやバルセロナなど、スペインの大都市にはバルが密集する通りがあるもので、ここバレンシアも例外ではありません。バレンシアでは市庁舎広場からカテドラルまでの道のりや、そこから一本奥まった小道にバルが多く点在しています。まずは1軒目でビールとタパスで乾杯、そして2軒目、3軒目と夜遅くまではしごするのがスペイン人流の飲み方。ひとくちにバルといってもガリシア風やバスク風などバリエーションは多い。ワインやビールを片手に、タパス(小皿料理)をつまみながら、バルからバルへはしごを楽しんでみましょう!

バレンシアに来たなら是非食べたいパエリャ バレンシアで絶対食べたいパエリャ


グループでの食事なら、大きなパエリャ鍋ごと運んできてくれる グループでの食事なら、大きなパエリャ鍋ごと運んできてくれる

お祭り期間中は身動きも取れないほど込み合うバル お祭り期間中は身動きも取れないほど込み合うバル

バレンシアのおすすめレストラン

フィアレス・フォグ Phileas Fogg

○

おすすめはスペイン各地の郷土料理が一度に味わえるコースメニュー€22(ディナー時のみ)。アラカルトはタコのカルパッチョ(€12)、クルマエビとサーモンのサラダ(€9)など。

:Correjeria 28   :963 190 020
:昼13:30〜16:00 夜21:00〜24:00


サガルディ Sagardi

○

チェーン展開を行うバスク料理のレストラン。味は評判で、1階のバルでは、タパスを指で選んで注文可能。バスク産のシードル(€5〜)を頼むと樽から注いでくれるサービスも。

:San Vicente Martir 6  :902 520 522(予約)
:10:00〜24:00


ラ・リウア La Riuá

○

バレンシアのおいしいレストランといえば真っ先に名前が挙がるのがここ。パエリャはもちろん、魚介類が盛り込まれたサルスエラなど、地元の人もうなる本物の味に出合える。

:Mar 27    :963 914 571
:昼14:00〜16:00 夜21:00〜23:00


2008年05月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部