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セドナの歩き方/ヒーリング編(3)

スピリチュアル体験

サイキック・リーディング

静かに自分を見つめ直す

今回は特別にリーディングの様子を見学させてもらった。もちろん、通常は、リーディングをする人とされる人(=クライアント)だけで行われる。部屋はまさにその程度の広さ。小さな机ひとつと椅子とでいっぱいになってしまうほどだ。リーダーは、Beaという中年の女性。母親もチャネリングをしていたという。先祖(このとき出てきたのは、クライアントのおばあちゃん)とのチャネリングとタロットカードでクライアントの将来を読み、アドバイスをしてくれる。

リーディングルームは、落ち着いた小さな空間を演出している

リーディングルームは、落ち着いた小さな空間を演出している

最初に、生年月日と名前のスペリングを聞く。何かを感じる(につながる)といきなり話が始まる。彼女には、メッセージを送ってくる人の姿が見えるようだ。何を知りたいのかを質問し、将来の希望を質問する。

タロットカードには、1枚1枚に意味があり、その現れ方で未来を読む

タロットカードには、1枚1枚に意味があり、その現れ方で未来を読む

次にクライアントにタロットカードを6枚引かせて、その絵柄や出た順番から伝わるメッセージを読み取っていく。もう一回、もう一回・・・。それぞれのカードに反応し、その意味することをアドバイスする。

今年は変化の年である、あなた自身にもヒーリングのパワーがある。それを自覚した方がいい、あなたが世界中を回る渡り歩く様子が見える・・・など、など。プライベートな人間関係についてのアドバイスも、クライアントには思い当たることがあったようだ。

30分のセッションが終わった。このリーディングでBeaさんが話したことは、テープに録音されていて、クライアントが希望すれば、それをもらうことができる。

ちょっとおかしかったのは、リーディングが終わった後におしゃべりをしながら、Beaさんがクライアントの年齢を聞いたときに「えーー、そんな歳なの? もっとずーっと若いと思った。ほんとなの? 信じられない!」とまじめに驚いて、大笑いになったことだ(協力してくださったクライアントの方は日本人の女性で、実年齢よりもずっと若く見えるのだ)。サイキック・リーディングで見える未来には、実年齢は関係ないんですね。

ミスティック・バザール Mystical Bazaar

アロマオイルもヒーリングには、大切なアイテム

アロマオイルもヒーリングには、大切なアイテム

【アクセス】ザ・ワイから89Aを西へ。Willrow Wayの角この店は、サイキック・リーディングやボルテックスツアーの受付のほか、ヒーリング・ストーンや宝石などのスピリチュアル・グッズ、タロットカードや本、音楽CD、雑貨などを販売している。

パワーストーンにもそれぞれに異なるパワーが秘められているらしい

パワーストーンにもそれぞれに異なるパワーが秘められているらしい

ショップの方は、スピリチュアルなグッズでいっぱいだ

ショップの方は、スピリチュアルなグッズでいっぱいだ

ヒーリング・ツアー

大地のパワーをチャージする

最初はグループのヒーリング・ツアーに参加させてもらう予定だったのだが、グループからキャンセルが入ってしまったようで、期せずして1対1のディープなツアーを経験することができた。

◎ラヘーリオ氏、現る

約束の10分ほど前に、指定されたNew Frontiers National Marketに着いたが、それらしきオフィスのようなものもなく、どこへ行ったらいいのか途方に暮れた。店先にいた人に聞いたら、彼のことをよく知っていて、「いつも5分くらい遅れるのよ」と笑ってそういいながら、電話をしてくれた。単に待ち合わせの場所で彼もここにやってくるらしい。

ラヘーリオ氏

現れたのは、ネイティブアメリカンの先祖を持つラヘーリオ氏。1956年にアイオアで生まれた52歳。ハワイなどあちこちを放浪して、1980年代にセドナに来たということだ。どちらかというとヒッピー風の雰囲気が漂う。彼の車でエアポートメサへ行き、そこを舞台にミスティックなヒーリング・ツアーが始まった。

◎ラヘーリオ氏のメッセージ

彼は言う。深く息を吸い、大地のパワーを実感しよう、再チャージ、「re」という言葉を繰り返す。人間の身体にツボがあるように、地球にもツボがあるのだ。そのひとつがセドナだ。エネルギーはらせん(渦)状だ。地球は自転し、太陽の周りを回る。銀河系も渦だろう。人間のDNAも。その渦状のパワーを意識して受け取ろう。地球の自転ともに太陽が動き、エアポートメサから眺めるレッドロックやボルテックスは、刻々とその姿を変えていく。ふたりでそれを飽きずに眺めながら彼のメッセージを聞いた。ひとしきり話し終えると、目をつぶるように言われ、彼は笛を吹き始めた。

地球は自転し、太陽の周りを回る

◎とっておきの場所で、儀式を

他の人の視野から消えるように、場所を移動した。そこは、雨水が岩を刻んで小さな谷間になっているところ。そこに横になるように言われる。指示に従い、深くゆっくり呼吸をし、目を閉じる。彼が唄い、笛を吹く。自然と大地からエネルギーをリチャージしてもらっている気分になる。楽器をマラカスのようなものに変え、あたかもお払いをするかのように私の周りで鳴らし続ける。そして、最後に太鼓。静かに早いリズムで、大地に向けてたたく。太鼓の共鳴が、まさに心臓の鼓動と同期してくる。太鼓の振動が私の身体にも伝わり、胸の奥まで響いてくる。音の振動によるマッサージのような感覚だ。何かがチャージされているような実感がふつふつと沸いてきた。太鼓の響きは消して静かなものではないが、自然に安らかな気持ちになったのは事実だ。

ラヘーリオ氏

◎エアポートメサの頂上へ

しばらくは何も話さず、レッドロックの山々を見つめていた。そのうち彼は、横になった。自分の好きなようにしろ、ということらしい。私はぼんやり風景を眺め続けていたが、写真を撮っていいか了解を取った。「もちろん、OKさ(何をしたっていいんだ)」と言って、エアポートメサから見えるレッドロックの山々を一つひとつ指さして教えてくれた。

エアポートメサからの展望。これらの山々からパワーをもらうために、夕方人々はエアポートメサにやってくる

ひととおり写真を撮り終えると、また笛のパフォーマンスが始まった。頂上は、まさに夕暮れ時で多くの人々が集まっている。笛のパフォーマンスを聴いていた子供たちが、リンゴをもってきてくれた。ラヘーリオ氏には、これがとてもうれしかったようだ。笛をひと休みして、リンゴにかぶりついた。

◎夕陽のジャム・セッション

そのうち、スティーブという男が近づいてきて、ラヘーリオ氏に話しかけた。「すばらしい。太鼓は持ってないのか。僕はシアトルから来た。太鼓をやるんだ。たたかせてくれ」男は太鼓をたたき、そのうち歌を歌い始めた。一瞬、我々ふたりは呆気に取られたが、そのうちラヘーリオ氏は歌に合わせて笛を吹き始めた。私に「マラカスをやれ」と目で合図する。いつの間にやら怪しげな3人組のセッションになってしまった。スティーブさんは、興が乗り始めてなかなか歌が終わらない。そのうちギャラリーが集まり、写真まで撮られた。だんだん自分がお客さんなんだか、パフォーマーなんだかわからなくなってきた。 これが、究極の同化ということなのか。こうなったらスティーブが満足して終わるまで付き合うしかない・・・。

ラヘーリオ氏は、そんなのは当然とでもいうように、表情を変えず、黙々と笛を吹き続けていた。

◎ラヘーリオ氏との別れ

セッションが終わると、ラヘーリオ氏もさすがに疲れたのか、「山を下りよう」ということになった。集合場所まで戻って解散。お礼を言ってチップを渡した。彼は、また当然のように表情ひとつ変えず、チップを受けとり、「じゃあな」と去っていた。心も通じ合えたような気もしたが、あまりにもあっさり帰ってしまったので、ちょっと拍子抜けしてしまった。

1対1で彼のツアーに参加できたことばかりでなく、彼が神がかり的な雰囲気のチャネラーではなかった(なさそうだった)ことも、非常にラッキーだった。とにかく、ヒーリング・ツアーに参加して、太鼓のリズムに大地の鼓動が同化し、ボルテックスのパワーをもらった気がして元気が出たのは確かだ。

ラヘーリオとのミステックツアーMystic Tours with Rahelio

ラヘーリオとのミステックツアーMystic Tours with Rahelio

彼は個人、グループに応じたさまざまなセッションをオリジナルに実施している。決してパターン化した儀式ではない、そのときのメンバーの構成、精神世界への関心の高さ、場所の雰囲気に合わせてツアーを展開してくれる。



2008年9月