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アート三昧のグラスゴー

美の殿堂ケルヴィングローブ・アート・ギャラリー&ミュージアム

美の殿堂ケルヴィングローブ・アート・ギャラリー&ミュージアム

スコットランド最大の都市で産業・経済の中心地であるグラスゴーでは、『Inspired』展を開催(9/20まで)している「ミッシェル・ライブラリー」に立ち寄る。世界各国のアーティストに、ロバート・バーンズの人生や作品にインスピレーションを得て創作してもらった作品を集めたというユニークな展示で、日本人画家・近藤正勝氏の油絵『Shooting Star』もある。バーンズ作詞の『蛍の光』がよく知られているという日本という意味で近藤氏が選ばれたという。ライブラリー所有のロバート・バーンズの原書なども見ることができる。現代のアーティストが18世紀後半に生きた国民的詩人をどう感じたのか……それを見る側に何が伝わるか……を感じるのもユニーク。

チャールズ・レニー・マッキントッシュが設計したグラスゴー美術学校のエントランス

チャールズ・レニー・マッキントッシュが設計したグラスゴー美術学校のエントランス

多くの人々を魅了する幾何学的な建築デザイン

多くの人々を魅了する幾何学的な建築デザイン


そして、グラスゴーの文化・芸術を代表するのは、アールヌーヴォーの騎手、チャールズ・レニー・マッキントッシュ。多くの作品が今も街に残っているが、最高傑作といわれるのは、今に続くグラスゴー美術学校。ここでマッキントッシュが日本の幕末の建築や装飾に影響されたというデザインに出会える。意外なところで日本を再発見できるので印象的だ。見学はガイドツアーのみで可能。

もうひとつ、必見の美術館はケルヴィングローブ・アート・ギャラリー&ミュージアム。赤い砂岩の壮麗なスパニッシュ・ゴシック様式の美術館は1901年に完成したもので、100年以上の歴史を誇っている。100周年を記念した大改装も3年前に終了し、美しくお目見えした。スコットランドからヨーロッパ絵画のコレクションで有名で、作品の隣に、作者の写真やプロフィールが置かれ、教育的見学(?)に適していた。

ケルヴィングローブ・アート・ギャラリー&ミュージアムは赤い砂岩の壮麗なスパニッシュ・ゴシック様式

ケルヴィングローブ・アート・ギャラリー&ミュージアムは赤い砂岩の壮麗なスパニッシュ・ゴシック様式

大英博物館に次ぐ入場者数。ダリの「十字架の聖ヨハネのキリスト」やマッキントッシュの作品群は見逃せない

ダリの「十字架の聖ヨハネのキリスト」やマッキントッシュの作品群は見逃せない

ウイスキー蒸留所で新体験
http://www.glengoyne.com/

グレンゴインはシングル・ハイランド・モルト・ウイスキーの蒸留所

グレンゴインはシングル・ハイランド・モルト・ウイスキーの蒸留所

キャプション

6種類のシングルモルトを味見しながらの作業は楽しい…

ウイスキーの故郷もスコットランド。かつては男性の飲み物というイメージだったが、最近は女性の愛好家も増えているそうだ。今や蒸留所ごとに味が異なり、その土地の気候風土を反映したシングルモルトが人気。蒸留所巡りはその味の故郷を訪ねることになるし、試飲が何よりの楽しみだろう。

シングル・ハイランド・モルト・ウイスキーの蒸留所「グレンゴインGlengoyne」はグラスゴーの北約25km、車で40分ほど好立地。その味はまろやかでコクがありバランスがいいことで知られている。この蒸留所では、ガイドツアーやテイスティング・ツアーのほかに、「マスター・ブレンダー・セッション」(1人£30)を実施し、見学者は自らブレンデッド・ウイスキーを調合できる。まず、べースになるグレン・ウイスキーを入れ、次に有名なアイラ島も含め6種類のシングルモルトをブレンドしていく。入れた量をメモするので、その調合率はマイ・ブレンデッド・ウイスキーとなる。最後に命名するのも楽しい。フルーティーな香りやスモーキーな香りを足していくとどんな味になるか、すべては自分の舌だけが判断基準となるのがスリリング。

ちなみにウイスキーに関して幅広く知りたいなら、エディンバラの「スコッチ・ウイスキー・クスペリエンス」へ。今年は貴重なコレクションが公開されている。

2009年09月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部