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古城と古城ホテル

Lochはスコットランドの方言でLakeのこと。「ロッホローモンド」 は「ローモンド湖」という意味

Lochはスコットランドの言葉でLakeのこと。「ロッホローモンド」 は「ローモンド湖」という意味

波乱に満ちた歴史、特にイングランドとの闘いの歴史をたどったスコットランドには古城が多い。スコットランド北部にはキャッスル・トレイルがあるし、現在の王室の居城から、一般公開されている古城、廃墟、そしてホテルに改装された古城まで多種多彩。

なかでもエディンバラ城と並んで歴史的価値が高いとされるのがスターリング城だ。エディンバラから車で約30分と近いこともあって、古城はひとつでいいかと敬遠しがちだが、丘の上からの眺望の良さと意外なほど簡素な雰囲気が魅力的。タクシードライバーに、どっちのお城が好きかと訪ねると、魅力が違うときっぱり言われたほど。スターリング城は1542年に1歳にもならないメアリーがスコットランド女王に即位した城で、中世の需要な城塞だ。

古城の余韻を引きずりながら向ったホテルは、エディンバラから車で30分ほどのダルハウジー・キャッスル。エスク川沿いの広大な敷地を持つ13世紀の古城で、ロッジも含めて36室という空間的に贅沢なホテル。ライブラリーバーや地下牢レストランで過ごす時間はまるで中世そのもの。朝の散歩では広大な庭園を走り回るウサギと出会い、運が良ければ鹿も見かけるだろう。エディンバラからの近さも魅力だ。

ハイドロ・スパも併設しているが、何より、緑の庭園を楽しみ、夕食をゆっくり食べ、食後はライブラリーバーで、お酒でもお茶でも飲みながらゆったりと過ごしたい。ゲストはご主人のようにしていればいいのだ。朝食は伝統的なスコティッシュ・ブレックファスト、にしんの薫製キッパーズを忘れずに。これはお醤油とご飯が恋しくなる味なのでいつかは持ち込みたいと思っているのだが…。

ルネッサンス様式の城郭を持つスターリング城

ルネッサンス様式の城郭を持つスターリング城

城はキャッスル・ヒルと呼ばれる火山岩の上に建ち、そこからの眺望もすばらしい

城はキャッスル・ヒルと呼ばれる火山岩の上に建ち、そこからの眺望もすばらしい


13世紀のエジンバラ城をホテルとして改装したダルハウジー・キャッスル(http://www.dalhousiecastle.co.uk/)

13世紀の城をホテルとして改装したダルハウジー・キャッスル(http://www.dalhousiecastle.co.uk/

ゆっくりくつろげるダルハウジー・キャッスルのバー

ダルハウジー・キャッスルのライブラリーバー

朝の散歩で出会ったウサギ

朝の散歩で出会った可愛いウサギ

温かく落ち着いた雰囲気の客室

温かく落ち着いた雰囲気の客室
 

湖で捕れる魚料理も楽しむことができる

スコットランドの朝食には欠かせないキッパーズ

運が良ければ鹿に遭遇することもある

運が良ければ鹿に遭遇することもある


スコットランドとイングランドは別の国、英国人ですかと聞かれればスコティッシュと答え、100%スコティッシュのピュア・スコティッシュに誇りを持っている。1999年に1707年以来のスコットランド議会を開催するに至り、民族意識はますます強まっている。

エディンバラ駅へ戻るときのタクシードライバーは、「想像してくださいよ。エディンバラも炭鉱の街でビルは真っ黒だった。でもサッチャー元首相が炭鉱を閉鎖したんだ」と30年前を語り、「スコットランド博物館は行きましたか?」とスコットランドの歴史を誇りに思っている。グラスゴーからウイスキー蒸留所を回ったバスのドライバーガイドも民族衣装のキルトに身を包み、「スコットランドに来てハイランドの風景を見ないなんて……」と、美しいロッホローモンドを見下ろす高台まで連れていき、バグパイプを奏でてくれた。その光景は一幅の絵になるほどスコティッシュ。バスの中では運転しながらマイクのスイッチを入れ、かつてのイングランドとの闘いを熱く物語る。国を愛し、誇りに思う人々とのおかげで、スコットランドの文化や民族の独自性を肌で感じられた。人々との触れ合いこそが楽しいのがスコットランドだった。

ロッホローモンド中央に浮かぶ島

ロッホローモンド中央に浮かぶ島

キルトに身を包んだ、バスのドライバーガイド

キルトに身を包んだドライバーガイドはバグパイプも演奏してくれた


2009年09月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部