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第3回 羽田空港新国際線ターミナル:空港内施設案内

今回は空港内の施設についてレポートします。
羽田空港の国際線ターミナルビルは徹底したバリアフリーを実践しているほか、多言語表示やわかりやすいピクトなどユニバーサルデザインにも配慮。また、環境への負荷を最小限にする取り組みもしていて、ヒートポンプ(地中熱を冷暖房に利用)やNAS電池(電気料金の安い夜間に電力を蓄え、昼間に使用する)などの技術が導入されています。

羽田空港新国際線ターミナル
トイレ

空港内のトイレはターミナル内の施設のなかでも、特に多くのこだわりを追求して設計され、さまざまなバリアフリー(写真1)が実践されています。

一般用のトイレでも奥行きがある広々とした造り(写真2)で、荷物が大きくてもラクラク。ドアも折り戸になっていて、出入りしやすいようになっています。ウォシュレットの操作部(写真3)も大きなボタンで4ヵ国語表示。天井部の警報ランプは聴覚障害の方に緊急事態を知らせるためのものです。

3階出発ロビーのトイレには左右対称に配置された多目的トイレ(写真4)があります。左右対称となっているのは、左半身、右半身まひの方に対応するため。多目的ベッド、オストメイト対応のトイレ(写真5)も完備。多目的トイレの広さは3メートル×2.7メートルという公共トイレでは最大級の広さです。

ドアは手動になっていますが、これにも理由があります。電動式ドアの場合、操作を誤ると、無人のままトイレが閉まった状態になることがあり、使用できない時間がでてくることがあります。また手動式ドアでも、ドアを開け、車いすを前にすすめると、ドアが下がってきてぶつかってしまう、ということも起きます。

そこでこのトイレでは開けたところでストップするフリーストップ機構という新技術の手動式ドアを採用。車いすでの出入りをスムーズにしています。 ベビールーム(写真6)の授乳室は個室になっていて、ミルク用の給湯器やおむつの自販機も完備しています。

また、1階エントランスプラザには、補助犬用トイレ(写真7)があります。これは盲導犬や聴導犬、介助犬専用のトイレ。国内空港では初導入されました。

(写真1)ピクト表示でトイレ内の設備が一目瞭然

(写真1)ピクト表示でトイレ内の設備が一目瞭然

(写真2)奥行きのあるトイレ

(写真2)奥行きのあるトイレ

(写真3)初めての人向けに装置の説明も書かれています

(写真3)初めての人向けに装置の説明も書かれています

(写真4)広々とした多目的トイレ。使う人の目線に立ってさまざまな工夫がほどこされています。

(写真4)広々とした多目的トイレ。使う人の目線に立ってさまざまな工夫がほどこされています。


(写真5)オストメイト用の洗浄シャワー

(写真5)オストメイト用の洗浄シャワー

(写真6)ベビールームにあるおむつ交換台

(写真6)ベビールームにあるおむつ交換台

(写真7)補助犬用のトイレ。一般のペットは利用できません

(写真7)補助犬用のトイレ。一般のペットは利用できません


羽田空港新国際線ターミナル
インフォメーション電話

空港内各所にインフォメーション電話(写真8)があります。受話器を取るとインフォメーションセンターにつながり、コンシェルジュが対応してくれます。フライト状況や施設の案内はもちろん、バスや電車の発車時刻も教えてくれるそうです。

夜間は日本語と英語のみの対応ですが、昼間は加えて韓国語、中国語での対応も可能だとか。開業後は、電話機周辺にパンフレットなども置く予定だそうです。

(写真8)空港内のあちこちにあるインフォメーション電話

(写真8)空港内のあちこちにあるインフォメーション電話


羽田空港新国際線ターミナル
観光案内所

2階到着ロビー北側にある観光案内所には、東京都のブース(写真9)のほか、羽田空港のある大田区、空港周辺6県市共同など3つのブースに分かれて観光情報を提供しています。

乗車券購入やホテル予約ができるトラベルデスクも設置されています。

(写真9)東京観光情報センターのブース

(写真9)東京観光情報センターのブース


羽田空港新国際線ターミナル
リフレッシュルーム

2階到着ロビーの北端近くにあるリフレッシュルーム(写真10)には、リクライニングチェアやシャワーブース(写真11)が置かれています。

シャワーブースは5室あり、脱衣スペースもあるので、到着後にシャワーを浴び、スーツに着替えて得意先回りということも可能です。

リクライニングチェアがおかれた個室(写真12)は全部で10室あります。

(写真11)リフレッシュルームのシャワー室。手前には脱衣スペースもある

(写真11)リフレッシュルームのシャワー室。
手前には脱衣スペースもある

(写真10)リフレッシュルームは24時間オープン

(写真10)リフレッシュルームは24時間オープン

(写真12)シャワールームのほかリクライニングチェアがおかれた個室は10室ある。



羽田空港新国際線ターミナル
スカイラウンジ

出国審査後のエリア4階部分にあるスカイラウンジ(写真13)はビジネスクラス以上の乗客や、特定のクレジットカード会員などが利用可能なエリア。個室状のブースにはオットマン付きの1人用ソファ(写真14)もあり、仮眠をとることもできそうです。

喫煙スペース(写真15)はブラウン系のソファが配されていて、ミニシアターのように落ち着いた空間が演出されています。

シャワールーム(写真16)は広くはないものの、機能的にまとまっています。大きめのソファ(写真17)やテーブル席が配置されたスペースにもシャワールームが完備されています。

(写真13)白で統一されたインテリアのスカイラウンジ

(写真13)白で統一されたインテリアのスカイラウンジ

(写真14)半個室状になっているのでリラックスできる

(写真14)半個室状になっているのでリラックスできる


(写真15)スカイラウンジの喫煙室

(写真15)スカイラウンジの喫煙室

(写真17)ガラス張りで明るいラウンジ

(写真17)ガラス張りで明るいラウンジ

(写真16)大型のシャワーヘッドが取り付けられたスカイラウンジのシャワールーム

(写真16)大型のシャワーヘッドが取り付けられたスカイラウンジのシャワールーム


羽田空港新国際線ターミナル
展望デッキ

商業施設エリア5階部分からは展望デッキ(写真18)に出ることができます。テーブルセットもいくつか置かれているので、人気のデートスポットになりそう。

1階にあるコンビニでお弁当を買って、飛行機の離発着を眺めながらくつろぐこともできます。

(写真18)テーブルセットがある展望デッキ

(写真18)テーブルセットがある展望デッキ


羽田空港新国際線ターミナル
新管制塔

今まであった管制塔では、新たにできたD滑走路を完全に見渡すことができないため、管制塔(写真19)を新設しました。

高さは約116メートルで、世界で3番目の高さ。空港ターミナルより早く、2010年の1月より運用が開始されています。今までの管制塔も緊急時やバックアップ用として残されるそうです。

(写真19)世界第3位の高さの新管制塔

(写真19)世界第3位の高さの新管制塔


羽田空港新国際線ターミナル
その他の施設・サービス

空港内にはコンビニエンスストアが2ヵ所ありますが、ひとつは京急線の改札内にあるセブンイレブン。もうひとつは、1階エントランスプラザ内にあるエア・ローソン(写真20)です。

エア・ローソンは空港の従業員の方も多く利用するため、お弁当やジュース類が豊富です。3階出発ロビーにあるANA FESTA(写真21)などのショップではお菓子のほかトラベルグッズや文具なども販売しています。

マッサージなど、ボディケアサービスが受けられる施設は4階の江戸前横町の入口近くにあるRaffine(ラフィネ)(写真22)で。ここは最終受付が19時10分と早めなのでご注意を。

手荷物預かりは3階出発ロビーと2階到着ロビーにありますが、2階到着ロビーの手荷物預かり(写真23)ではクリーニングのサービスも受け付けています。

(写真20)1階にあるエア・ローソン。スーツケースを引いても移動しやすいように通路は広め

(写真20)1階にあるエア・ローソン。スーツケースを引いても移動しやすいように通路は広め

(写真21)3階にあるANA FESTAでは菓子類のほか、トラベル便利グッズもおいている

(写真21)3階にあるANA FESTAでは菓子類のほか、トラベル便利グッズもおいている


(写真22)4階にあるラフィネ。ボディケアやリフレクソロジーが受けられる

(写真22)4階にあるラフィネ。ボディケアやリフレクソロジーが受けられる

(写真23)クリーニングの受付もある2階の手荷物預かり

(写真23)クリーニングの受付もある2階の手荷物預かり

羽田空港新国際線ターミナル
インターネット環境

空港内のほとんどのエリアでは無線LANが利用可能。ただし、公衆無線LANサービスなど、プロバイダーとの事前契約が必要です。それ以外ではクレジットカード決済による一時利用も可能。

また、空港内の各所にはコイン式のインターネット端末(写真24)が配置されており、100円で10分間利用することができます。その隣にはノートパソコン用のPCデスクも置かれています。

(写真24)インターネット端末。PCデスクにはコンセントも完備

(写真24)インターネット端末。PCデスクにはコンセントも完備


2010年10月