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難攻不落の城に義賊エラズムの伝説を想う/洞窟城

ポストイナ鍾乳洞から洞窟城へ向かう道すがら、雪をいただいたユリアンアルプスの山を撮影。さすがに10月20日頃の降雪というのは現地でも早い部類だそう

岩山の断崖にうがたれた大きな穴をふさぐかのように建つ洞窟城。絶景というには背後の岸壁との対比があまりにも特異な景観であるが、それだけにインパクトをもって観る者に迫る。現存する洞窟城としては、ヨーロッパ唯一だという

洞窟城の駐車場は城のかなり手前、200メートルほどのところにある。ここにある苔むした大きな菩提樹の下には、伝説の主であるエラズムが埋められているという。主幹には洞があき枯死寸前という感じだが、脇から新たな枝が伸び、命長らえている

城の下にも洞窟がある。夏のみガイドツアーが行われ、全長13キロメートルのうちの600メートルほどを歩いて見学できる。内部には5000匹ものコウモリが生息している。探検気分を存分に味わえる場所だ


難攻不落の城に義賊エラズムの伝説を想う
/洞窟城

ポストイナ鍾乳洞から北西に9キロメートル。高さ123メートルの断崖絶壁に張り付くように建つ白い城は、いちど見たら忘れられない存在感がある。現在の建物は16世紀のものだが、その歴史は少なくとも700年前にまでさかのぼるという。
この城を有名にしているのは15世紀の城主エラズム。騎士であった彼は、金持ち貴族から財宝を奪い、貧しい人々に分け与えていた義賊でもあった。当時、この地はオーストリアの支配下にあったが、反抗的な彼は、敵対していたハンガリー側に寝返った。そのためオーストリア軍に追われ命を狙われることになる。形勢は圧倒的に不利。しかしこの城独自の構造が役立ち、彼は長期(半年間?)にわたり持ちこたえることができた。しかし、皮肉にも彼は配下の裏切りにあい、その苛烈な人生を終えることになる。1484年のことであった。

●ポストイナ観光局の公式サイト www.turizem-kras.si

洞窟城 スライドショー

洞窟城の秘密に迫る?

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2012年1月



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