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マンチェスターで訪れたいスポット BEST11

3ルートある無料バスをうまく活用すればたいていのところは回れる。ただし3番のバスは日曜運休

3ルートある無料バスをうまく活用すればたいていのところは回れる。ただし3番のバスは日曜運休

産業革命とともに歩んできた街、今はプレミアリーグで知られる街、マンチェスター。 マンUの試合が目的でも、そうでなくても、立ち寄りたいスポットがたくさんある。 1〜2日マンチェスターで過ごすための見どころBEST11(イレブン)をご紹介。 BEST3は必ず行くべきところ、残りは移動しながら、あるいは興味に応じて立ち寄りたいところ。 中心部の見どころは無料バスのメトロシャトル、少し離れたところはトラムのメトロリンクでアクセスできる。


サッカーのストーリーとヒストリーがここに!
BEST1 ナショナル・フットボール・ミュージアム

モダンな建物オービスの中に、サッカーの歴史とドラマを語る品々が並び、選手や監督、クラブはもちろん、 ファン、メディア、運営などさまざまな視点から取り上げるサッカーを英国文化のひとつとして見られる。 イングランドサッカー協会やFIFAのコレクションをはじめ、1872年に世界初の公式国際試合でスコットランドと対戦したイングランドのユニフォーム、 1966年にイングランドがワールドカップで優勝したときのボールやジュール・リメ・トロフィー(レプリカ)、 マラドーナが1986年のワールドカップで着ていたユニフォームなどファン垂涎の品々にそれぞれの名場面を回想できる。 ジョージ・ベストのデスクスタンドなどの年代もののグッズや古いチケットやプログラムなど、 英国中のファンから集めてきたのかと思われるほどの貴重なコレクションが揃う。 メモラビリアだけでなく、「Our Beautiful Game」のショートフィルムは必見。英国の人々がいかにサッカーを愛しているかが伝わってくる。 アーセン・ベンゲルなど監督たちの声が聞けるコーナーも楽しい。

街の中心部、マンチェスターピカデリー駅そばにあり、しかも無料(ただし3ポンドの寄付を)。 有料のFootball Plus+を申し込めばウエンブリースタジアムでのPKなどインタラクティブな体験が楽しめる。

このミュージアム、もともとは、国内リーグ初代優勝チーム、プレストン・ノースエンドの本拠地にあった。 規模が大きくなって、マンチェスターに移転、今年6月にオープンした。


イングランドが1966年にワールドカップで優勝のときの記念の品々

イングランドが1966年にワールドカップで優勝のときの記念の品々

ジョージ・ベストグッズがいろいろ

ジョージ・ベストグッズがいろいろ

映像からメモラビリアまでさまざまな展示で、サッカーファンでなくても楽しめる

映像からメモラビリアまでさまざまな展示で、サッカーファンでなくても楽しめる

トッテナム・ホットスパーが1963年のUEFAカップウィナーズカップで優勝したときの様子。応援歌Oh When The Spurs Go Marchingが聞こえてきそう

トッテナム・ホットスパーが1963年のUEFAカップウィナーズカップで優勝したときの様子。応援歌Oh When The Spurs Go Marchingが聞こえてきそう




産業革命からマンチェスターの歴史を知る
BEST2 科学産業博物館(MOSI)

スチーブンソン親子が世界で初めて営業運転したリバプール・マンチェスター鉄道の駅舎だった建物とその倉庫を利用し、 マンチェスターの綿工業とインフラ整備の歴史、産業革命につながったさまざまな動力が展示されている。 マンチェスター繁栄の要となった綿織業がどのように発展し、その一方で人口が急増し、公害問題が起こり、 下水道や電気ガスなどのインフラがどのように整備されていったか、マンチェスターの歴史がわかる。

メインエントランスを入ると、1912年に航空機メーカーのアブロが造った世界初密閉式操縦席の単葉機AvroタイプF、 1948年に稼働した世界初のプログラム内蔵式コンピューターBabyなど、世界に影響を与えたマンチェスター生まれの工業製品が展示されている。 さらにテキスタイルギャラリーでは原綿を均一化してゴミを取り除く打綿機、 繊維の束を粗糸にする祖紡機など実際に地元で使われていた紡績機が展示され、定期的にデモを行っている。 さまざまな種類の動力を集めたパワーホールは、人力・蓄力から蒸気、水力、内燃機関(エンジン)までが実際に動かされており、理工系の人は必見。

エア&スペースホールは元市場だった場所で、飛行機と車のコレクションが並ぶ。 日本海軍の特攻機「桜花」も展示されている。 実際に蒸気機関車を操縦できる「スチームスクール」というプログラムも実施しているので、鉄道ファンにもおすすめ。 中心部西側のキャッスルフィールドというエリアにある。


世界初の密閉式操縦席の単葉機AvroタイプF。マンチェスターの航空機メーカーが製造

世界初の密閉式操縦席の単葉機AvroタイプF。マンチェスターの航空機メーカーが製造

世界初の鉄道の始発駅だった場所

世界初の鉄道の始発駅だった場所

マンチェスターの繁栄を支えた紡績機。毎日デモも行っている

マンチェスターの繁栄を支えた紡績機。毎日デモも行っている



産業革命はインドの綿から始まった

産業革命が起こった背景には、17世紀後半、東インド会社経由で輸入したインド産織物のキャラコが英国でブームになったことがある。 軽やかな手触りで丈夫、色も染めやすい綿布は女性たちの心をわしづかみに。 安い綿織物の大量輸入は国内の羊毛産業に打撃を与え、国内経済を圧迫するものの需要は収まらない。 そこで、インドに対抗する綿布を作るには生産性を向上させるしかない。 こうして紡績機や動力を発明し、綿織物を大量生産する技術革新が次々と起こった。 マンチェスターが木綿工業で産業革命の中心地だったのは、三角貿易によって莫大な利益を上げていた港町リバプールが近かったことがある。 インド、新大陸の綿花がリバプールからマンチェスターに運ばれ、綿織物に加工されて、再びリバプールから世界中に輸出されていった。

馬、水力と試し、初めて動力に蒸気機関を使ったアークライトの紡績機(1781年)。さまざまな開発努力も需要があってこそ。必要は発明の母

馬、水力と試し、初めて動力に蒸気機関を使ったアークライトの紡績機(1781年)。さまざまな開発努力も需要があってこそ。必要は発明の母



サッカーファンなら外せない「夢の劇場」訪問
BEST3 オールドトラッフォードミュージアムとツアー

夢の劇場といわれる、英国サッカー聖地のひとつ。 試合のない日にはスタジアムツアーが行われ、マンU愛に溢れるガイドの説明で7万6000人収容のスタジアム、 ドレッシングルーム、プレイヤーズラウンジ、ピッチへの入り口プレイヤーズトンネルなどを見るためにファンが世界中からやってくる。

1958年2月6日にマンUのチャーター機が墜落、選手8名を含む23人が命を落とした「ミュンヘンの悲劇」、 それから10年後に欧州制覇を果たすまでの道のりは、もはやマンUの伝説。 この日を悼って設置された「ミュンヘン・メモリアル・クロック」、 再建までの道のりがパネルで説明されている「ミュンへントンネル」の説明も受ける。

ミュージアムでは歴代の名選手であるレジェンドたちのほか、マット・バスビーをはじめ監督のメモラビリアまでもがディスプレイ。 トロフィールームにズラリと置かれた優勝カップの数々はビッグクラブの象徴だ。 「ミュンヘンの悲劇」前の歴史、その後チームが辿ってきた数々のドラマを見ていると、香川選手がここでプレイすることの偉大さがわかる。 日本語のオーディオガイドを聞きながらマイペースで見学できる。 最後は、全ての椅子に選手の背番号と名前が付いたレッドカフェでゆっくりしたい。

メトロリンクで中心地からOld Trafford駅まで15〜20分、さらに駅から徒歩10〜15分。


ボビー・チャールトン、デニス・ロー、ジョージ・ベストの銅像の向かいには「ミュンヘンの悲劇」から奇跡的に生還し、第1期黄金時代を築いたマット・バスビー監督の銅像が建つ

ボビー・チャールトン、デニス・ロー、ジョージ・ベストの銅像の向かいには「ミュンヘンの悲劇」から奇跡的に生還し、第1期黄金時代を築いたマット・バスビー監督の銅像が建つ

ノーススタンドは監督就任25周年を記念して「サー・アレックス・ファーガソン・スタンド」に。スタンドには日本の国旗も立つ

ノーススタンドは監督就任25周年を記念して「サー・アレックス・ファーガソン・スタンド」に。スタンドには日本の国旗も立つ


ドレッシングルーム。KAGAWA26がまぶしい

ドレッシングルーム。KAGAWA26がまぶしい

歴代のユニフォームが並ぶ。SHARPがメインスポンサーだった時代が懐かしい

ミュージアムには歴代のユニフォームが並ぶ。SHARPがメインスポンサーだった時代が懐かしい



なぜマンUが世界一のクラブになったか

こう質問すると、皆が上げるのがアレックス・ファーガソン監督の存在。 チームは70年代から低迷していたが、スコットランド出身のファーガソン監督が86年に就任して以来、12度のプレミア制覇も含め37以上のタイトルを獲得してきた。

さらに、アイドル的な選手の存在もある。デイビッド・ベッカムが登場する前に、アイドル選手の先駆的存在がすでに1960年代にいた。 それは「5人目のビートルズ」として愛されたジョージ・ベスト。 華麗なプレイに甘いマスク、奔放な生活と時代を代表するスターだったが、弱い北アイルランド代表のためワールドカップには縁がなかった。 2005年11月の北アイルランドの議事堂で行われた葬儀には宗教の枠を越えて数万人が集まった。

90年代のスターは、95年にサポーターにカンフーキックを食らわせた一件で有名なフランス人エリック・カントナ。 在籍時はよくも悪くも毎日タブロイド紙にネタを提供していたが、92-93年シーズンに26年ぶりにリーグ優勝する原動力となった。 今は俳優となって、『エリザベス』(1998)などの映画にも出演。

マンチェスターにはもうひとつのチーム、マンチェスター・シティもある。 アラブの投資グループがオーナーとなり、今ではこちらもビッグチームに。 この2チームで争うマンチェスターダービーは世界の注目の的になっている。

レッドデビルス(赤い悪魔)といわれるチーム。名実ともにサッカー界最高のクラブ

レッドデビルス(赤い悪魔)といわれるチーム。名実ともにサッカー界最高のクラブ

ストレートな発言も持ち味のファーガソン監督(ナショナル・フットボール・ミュージアム)

ストレートな発言も持ち味のファーガソン監督(ナショナル・フットボール・ミュージアム)

ギターを抱えた写真を見たらいかにジョージ・ベストがアイドルだったかわかる(ナショナル・フットボール・ミュージアム)

ギターを抱えた写真を見たらいかにジョージ・ベストがアイドルだったかわかる(ナショナル・フットボール・ミュージアム)

オールドトラッフォードミュージアムにあるカントナゆかりの品

オールドトラッフォードミュージアムにあるカントナゆかりの品




イベント時には大盛り上がり!
エクスチェンジスクエア〜ニュー・カテドラル・ストリート

マークス&スペンサー、セルフリッジなどのデパートが並ぶニュー・カテドラル・ストリート

コーンエクスチェンジ前のエクスチェンジスクエア

スクリーンが常設されたエクスチェンジスクエアは、オリンピックやワールドカップなどビッグイベントがあるとパブリックビューイングの人で溢れる。 普段はニュースなどが流れ、歩き疲れたら座れる場所。 広場につながるニュー・カテドラル・ストリートはハービーニコルスなどのデパートが並ぶ通り。 ステラ・マッカートニー、ジミー・チューからロックアンドリパブリックまでが手に入る。 終日歩行者天国のショッピングエリア、マーケット・ストリートもすぐそば。



新しいマンチェスターの顔
スピニングフィールズ

モダンなビルに囲まれた広場、ハードマンスクエア

モダンなビルに囲まれた広場、ハードマンスクエア

新しく開発されたショッピング&ダイニングエリア。 モダンなオフィスビルに囲まれたハードマンスクエアは大きなイベントがあればパブリックビューイングができるが、 普段はグリーンの上でゆっくりくつろげるスペースになっている。 ジ・アベニューにはハイエンドなブランドの路面店が並ぶ。 人気のレストラン、オーストラジアもここにある。



キッチュなビルでちょっと変わったショッピング
アフレックス

階段からしてこのポップさ

階段からしてこのポップさ

中心部北側のノーザンクオーターはインディペンデントな店が並び、ビンテージものや掘り出し物が見つかるエリア。 中でも異彩を放つ存在がアフレックス。ポップでキッチュな店がレトロなビルに集まっている。 見ているだけで楽しくなりそうな雰囲気がいい。 パンク系、コスプレ系、ストリート系、ここなら何でも許してくれそう。



手作りのクラフトが売っている。カフェもあっていい雰囲気
マンチェスタークラフト&デザインセンター

ちょっと覗いてみたくなるオンリーワンのショップが並ぶ

ちょっと覗いてみたくなるオンリーワンのショップが並ぶ

アーティストによる手作りの1点ものクラフト&アクセサリーならここ。 ノーザンクオーターにあるビクトリア時代の市場だった建物に2フロアにわたってかわいらしいスタジオ兼ショップが入っている。 カフェもあっていい雰囲気。



現代アート好きなら気に入るはず
コーナーハウス

2番のメトロシャトルでアクセスできる

2番のメトロシャトルでアクセスできる

オックスフォード・ロードにあるコーナーハウスは、3つのギャラリースペースとアートブックショップ、カフェ&バー、アート系の映画上映もある、小さなアートコンプレックス。 常にタイムリーな展示でマンチェスターのアートシーンを牽引する存在。 ダニー・ボイル、ダミアン・ハースト、ヘレン・ミレンがパトロンになっている。 コーナーハウスのあるオックスフォード・ロード周辺は大学が集まる学生街。



ミュージカルにショッピングも!
メディアシティUK

アート&メディアの新しい中心地

アート&メディアの新しい中心地

運河地区のサルフォードキーは、船舶航行が盛んだったころのドックを再開発。 インペリアル・ウォー・ミュージアム・ノース、BBCのメディアセンターがあるほか、多くの人が訪れるのが、 バレエ、オペラ、コンサートなどパフォーマンス会場からギャラリーがあるアートコンプレックスのラウリー。 マンチェスターの画家L.S.ラウリーの名前を冠し、ラウリー作品の常設展示がある。向かいにはアウトレットモールも。 トラムのメトロリンクで中心地から20分。



本物のイングリッシュパブへ
ビクトリアンスタイルのパブリックハウス

サムズ・チョップハウスではL.S.ラウリーの像がカウンター席に座っている

サムズ・チョップハウスではL.S.ラウリーの像がカウンター席に座っている

やはり1回は地元のパブでエールを。 ビクトリアンスタイルのクラシックで食事も評判もパブがいくつかある。 かつて常連だったというL.S.ラウリーの像が席に座るサムズ・チョップハウス、 系列店のミスター・トーマス・チョップハウスはクラシックな店内で、意外なほどにおいしいパブ料理が楽しめる。



街の中心、マンチェスターのシンボル
タウンホール

アルバート・スクエア側から見たタウンホール。時計塔が目印

アルバート・スクエア側から見たタウンホール。時計塔が目印

荘厳なゴシック様式の建物はマンチェスターの象徴。 ロンドンの自然史博物館を担当したアルフレッド・ウォータハウスによる設計で、1877年に完成。典型的なビクトリア時代のゴシックリバイバル様式。 綿織物の街らしく、機織りをする女性を彫った円形のパネルがプリンセス・ストリート側の柱に残されている。



仲間と一緒に滞在するならアパートメントタイプがおすすめ
ステイシティ・マンチェスター

URL: www.staycity.com/manchester

バジェットタイプのホテルの中でも最近増えているのがアパートメントタイプ。 フルキッチンやリビングルームが備わっていて、通常のホテルルームよりスペースがゆったりしている上、部屋に対する料金のため数人で泊まればますますお得なため人気が急上昇。

ステイシティは最新のロンドン・ヒースローはじめ、リバプール、バーミンガム、エジンバラ、ダブリンなど英国とアイルランドはじめ、 ヨーロッパの主要都市に展開するアパートメントホテルのチェーン。 マンチェスターのステイシティはピカデリー駅から徒歩約10分の距離にあり、2010年5月オープンと新しいだけあって、 ベッド周りやバスルーム、キッチンなどもモダンできれい。ソファも利用すれば最大3人まで宿泊可能な1BR、5〜6人まで泊まれる2BRがある。 7〜12階の2BRは1フロアに1ユニットとなっていて、プライベート感がアップ。 どのタイプの部屋もフルキッチン、ダイニング、ラウンジエリアが揃っている。 Wifiも利用でき、テレビにサッカーなどのスポーツ放送をするSkySportsが入っているのもいい点。 スーパーで総菜やアルコールを買って、サッカーを見ながらワイワイやるなど、仲間同士で泊まるには最適。もちろん一人で泊まってゆったり過ごすのもいい。


リビングとダイニングがあって広々(2BR)。窓も大きい

リビングとダイニングがあって広々(2BR)。窓も大きい

キッチンはフル装備

キッチンはフル装備

フロントが24時間なのも安心

フロントが24時間なのも安心


シンプルモダンな部屋(2BR)。ベッドはツインにもできる

シンプルモダンな部屋(2BR)。ベッドはツインにもできる

マンチェスターピカデリー駅から東に徒歩10分

マンチェスターピカデリー駅から東に徒歩10分



2012年10月


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地球の歩き方ガイドブック 編集部