コロラド州の首都デンバー、ロッキー山脈の東側にあるここは1850年代終わりのシルバー&ゴールドラッシュで沸いていた。
その後は農・畜産業に加え、「シリコン・マウンテン」と呼ばれるほどハイテク産業が盛んな都市として発展。ここ10年間、全米の都市の中で人口増加率が常に上位にランクされている人気の都市だ。
デンバーの空港からダウンタウンへは車で約30分。
歩行者優先の道、16番ストリートを中心として、コロラド州議事堂、美術館、ラリマースクエア、ロードー(ローワーダウンタウン)、クアーズ・フィールド(スタジアム)、コロラド大学デンバー校などおもな見どころはほぼ徒歩でも移動可能なダウンタウン。
街の中心部には再生された歴史的な建物も多く残る一方、近代的なビルも建ち並ぶ。
年間晴天300日を誇り、乾燥した空気のなか、真っ青な空が広がる開放感ある街。
冬はスキー、スノーボードなどのウインタースポーツ、それ以外のシーズンはほぼすべてのアクティビティが楽しめる自然に囲まれ、全米4大スポーツ(MLB,NBA,NFL,NHL)のチームがすべてあり、Farm to Table(地産地消)をモットーにしたレストランで食を楽める、本当に恵まれた都市だ。
コンベンションセンターの建物のなかを覗くようによりかかる形で立っている「青いクマ」(正式な名前はI see what you mean)はその巨大な勇姿と愛くるしい雰囲気で、誰もが写真を撮ってしまう場所。
市はこのようなパブリックアートを積極的に設置していて、カフェやショップが並ぶ16番ストリートを始め、街中いたるところにデザイン・オブジェがある。
中心部の南にあるコロラド州議事堂。ロッキー山脈を遠くに望むここの13段目の階段には標高1600メートル=ワン・マイル(5280フィート)をあらわす基準碑があり、記念写真を撮る人でいつも賑わっている。
2012年にオープンした、コロラド歴史博物館。先住民たちが住んでいた時代から、銀の採掘ブーム、そして現代へという展示に加え、触り、体験しながら学べる設備が数多くあり、コロラドの歴史を分かりやすく学ぶことができる。第二次世界大戦中には7千人近い日本人がいた強制収容所もコロラド南部Amacheという場所にあり、その当時の様子も再現されている。
History Colorado
住所 1200 Broadway Denver, CO 80203
電話 (303)447-8679
入場料 大人 $12 子ども $8
開館時間 10:00〜17:00 休:サンクスギビング、12/25,1/1
シルバー&ゴールドラッシュブームだった1880年代のラリマースクエアはデンバーのメインショッピング&エンターテインメントエリア。その後、あまり人は近寄らない地域となっていた。
1960年後半以降、元の建物を残しながら再生する開発により息を吹き返し、古い街並みとともにショップやレストランが軒を連ねる人気のスポットへと復活。
この手法での再開発はすぐ隣のロードー(ローワーダウンタウン)地区でもおこなわれ、今や多くの古い建物や倉庫に内装がオシャレなショップやレストランが入り、昼夜問わず人で賑わっている。
タッカードカバー・ブックストアはアンティークな造りに本がマッチしていて、とても落ち着く書店。カフェや座り心地の良いイスもあるので、ゆっくりお茶を飲みながら本を読むこともできそうだ。
ロックマウント・ランチウエアは西部開拓時代を思わせるブーツにハット、ウエスタンシャツなどウエスタンウエアが大充実の店だ。
Tattered Cover Book Store
住所 1628 16th Street, Denver, CO 80202
電話 (303)436-1070
営業時間 月〜金 6:30〜21:00、土9:00〜21:00、日10:00〜18:00
URL www.tatteredcover.com/
Rockmount Ranch Wear
住所 1626 Wazee st.,Denver, CO 80202
電話 (303)629-7777
営業時間 月〜金 8:00〜18:00、土10:00〜18:00、日11:00〜16:00
URL www.rockmount.com/
取材時点(2014年2月)では工事中だった重厚な造りのユニオンステーション。アムトラックの駅でもあるここは、2014年5〜6月には工事を終え、地下にバスターミナル、112室のホテル、レストラン・ショップなどが入るステーションとして装いを新たにオープン。
さらに、2年後の2016年には空港とダウンタウン間を結ぶLRTが開設予定だ。
ロードーのすぐ横には吉井理人投手や松井稼頭央選手なども一時期属していたMLBナショナルリーグ西地区コロラド・ロッキーズの本拠地。
センターまで約126メートル(415フィート)、一番短い左翼でも約105メートル(347フィート)と球場自体はMLB平均に比べても広いのだが、標高が高いので他の球場よりボールが飛ぶ、と有名。
観客席からはロッキー山脈が望め、上段20列目、パープル色の座席はちょうどマイル・ハイ=標高1マイル(約1600メートル)の高さにある、他の球場にはない特別な席だ。
詳しい解説を聞きながらスタジアムをめぐるツアーもあり、バックヤードにはこんなミッキーも。
住所 2001 Blake Street, Denver, CO 80205
電話 (303)292-0200
URL colorado.rockies.mlb.com/col/ballpark/
最近、日本でも多くのお店で飲めるようになったブルームーン。オレンジを添えて飲むのが特徴のこのビール、実はこのクアーズ・フィールドにある醸造所で最初に作られていたのだ。1995年に販売を開始したこのベルジャンホワイトのビール。
いまでも球場の一角にあるお店では、ブルームーンだけでなく、新鮮な地ビールの数々が楽しめる。
Sandlot Brewery
住所 2161 Blake St, Denver, CO 80205
電話 (303)298-1587
営業時間 火〜日 14:00〜20:00
Bサイクルと呼ばれるデンバーでのレンタサイクル。約700台、80を越えるレンタルステーションが街のいたるところあり、好きな場所で借出&返却が出来る。
レンタルステーションのターミナルで8ドルの24時間パスを購入(クレジットカード決済)。30分以内の利用なら無料、1時間以内でも1ドル、といううれしい価格だ。気軽に借りて自転車でデンバーの街を巡ってみよう。
デンバーではFarm to Table(農園から食卓へ=地産地消)をコンセプトしているレストランが多いが、このThe Kitchenは近隣の生産農家と提携し、地元食材を中心にしたメニューで人気のレストラン。(左は「Wisdom Farm Chicken」右は「Ribeye Steak」)
砂糖会社のヒストリックな建物の1階にある店内はシックな感じで、とってもオシャレだ。オープンキッチンで調理している様子が見えるのも楽しい。もとはマラソンなどの高地トレーニングで有名なボールダーに1号店があり、2011年にこの地でもオープン。新しいユニオンステーション内にも姉妹店ができた。
The kitchen
住所 1530 16th Street Denver, CO 80202
電話 (303)623-3127
営業時間 日〜土11:00〜15:00、日〜火17:00〜21:30 水〜土17:00〜22:30
URL thekitchen.com/the-kitchen-denver/
ラリマースクエアのレストラン Riojaは地中海料理が専門のお店。盛り付けにも凝った料理を出してくれる。自家製のパンはたくさんのセレクションがあって、メインが出る前の食べ過ぎに注意しないと!前菜の「Rioja Picnic」は生ハム、オリーブ、チーズがワンプレートに。「Colorado Lamb Burger」はお肉とモッツレラチーズとの相性がとっても良い。
Rioja
住所 1431 Larimer Street Denver,CO
電話 (303)820-2282
営業時間 水〜金11:30〜14:30、土・日10:00〜14:30、日〜木17:00〜22:00、金・土17:00〜23:00
URL www.riojadenver.com/
デンバーはビールのナパバレーと呼ばれるくらい、全米のどの都市よりもビールが醸造されている。その秘密はロッキー山脈から流れ出る天然の新鮮な水を使って醸造していること。このコロラドの地ビールと全米各地のビールが一気に楽しめるのが、30年も続いているというGreat American Beer Festivalというイベント。コンベンションセンターで開催され、3日間の会期中5万人を超えるビール愛好家が集まり、700以上の素晴らしい醸造所から3500種類以上のビールが提供される。
2015年は9月24〜26日に開催される予定。ビール好きなら一度訪ねても良いのでは!
©Brewers Association'
ダウンタウンの中心、16番ストリート横にあり、観光またはビジネスでもとても便利なロケーションにあるウエスティンデンバー 。明るく機能的な客室から見える街の夜景もキレイだ。
住所 1672 Lawrence Street・Denver, CO 80202
電話 (303)572-9100
URL www.westindenverdowntown.com/