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ザ・ウェーブが外れても…

BLMのオフィスがある町カナブのホテルにあったバケーションガイドのザ・ウェーブの紹介文は、以下の言葉で締められていた。

If you don’t win the lottery for the wave ,don’t be too disappointed.There are many kind of wonderful hills near Kanab.

「ザ・ウェーブの抽選に外れてもあまりがっかりしないで。カナブの近くには他にも絶景がいっぱいあるんだから」

まさにその通りで、バーミリオンクリフスNMエリア内でも前述したサウスコヨーテビュート、最近人気の高まってきたホワイトポケットがある。また、カナブからなら抽選の結果を確認した後でもザイオン国立公園で丸一日楽しめる。これらに勝るとも劣らない大自然の景観の中でトレッキングを楽しめるのが、バックスキンガルチだ。しかもホワイトポケットと同様にBLMの許可を取る必要がない。


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アメリカ最大のスロットキャニオン

バックスキンガルチは、全長21km、アメリカ最大のスロットキャニオンと言われている。スロットキャニオンとは、砂漠地帯の柔らかな砂岩層がおもに水の力(雨による鉄砲水)によって深く狭く浸食されてできた谷間のことで、人気のアンテロープキャニオンもその一つだ。今回は、ワイアーパス・トレイルヘッドからバックスキンガルチを目指した。このルートの面白さは岩の割れ目から日光が降り注ぐことで生まれるスロットキャニオン独特の幻想的な風景(写真11,12)と雄大な岩のフォーメーションに圧倒されながら、ワイルドフラワーの咲き誇る乾いた川に沿って歩くトレッキング(写真13,14)の両方が楽しめることだ。またネイティブアメリカンが描いたペドログリフ(岩絵)も見ることができる(写真15,16)。

一方で規模が大きい分、地形の変化も激しく、当日のみならず数日前の気象状況によってエリアのコンディションは一変する。思いも寄らぬ場所にぬかるみや水たまりが現れる(写真17,18)。途中でずぶぬれになって戻ってきた人とすれ違ってびっくりした。胸まで入るような深さのところもあるようだ。経験のない個人が行くのは極めて危険が伴うので、現地の状況に精通したBLM公認のツアーガイドが主催するツアーに参加することをお勧めする。実は今回ワイアーパスからスタートしたのも、数日前の雨で本来のバックスキンガルチ・トレイルヘッドからのルートは一部浸水して進めないことをガイドが把握していて、臨機応変に対応してくれたのだ。


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バックスキンガルチ Buckskin Gulch

ワイアーパス・トレイルヘッドWire Pass Trailheadへは、ペイジPage(アリゾナ州)からはUS-89を西へ約34マイル ( 55km)。ホースロックバレーロード House Rock Valley Roadを左折(南へ)。ここから道はアップダウンのある砂と岩場の未舗装道路になる。 約8.3マイル (13.3km)走れば、トレイルヘッドの駐車場に着く。バックスキンガルチ・トレイルヘッドBuckskin Gulch Trailheadは、この道の約4マイル(6.4km) 手前にある。

カナブKanab(ユタ州)からはUS-89を東へ約38マイル ( 61km)走れば、ホースロックバレーロードへ。カナブからだと右折して南下する。

URL:http://www.americansouthwest.net/slot_canyons/
buckskin_gulch/canyon.html


土地管理局(BLM)公認のツアーガイドのリストは、
こちら

URL:http://www.blm.gov/az/st/en/arolrsmain/paria/
guides.html


Grand Circle Tours

今回サポートをしていただいたツアーガイド会社。もちろん、土地管理局公認のガイドさんだ。ホームページには今回はご紹介できなかったサウスコヨーテビュートやホワイトポケットなどの美しい写真ギャラリーもある。

URL:http://www.vermilioncliffs.net/




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地球の歩き方ガイドブック 編集部