ガイドブック編集部 > 特集 > 鉄道で行くヨーロッパの美しい村 > 陸の孤島に残る「死に行く町」〜チヴィタ・ディ・バニョレッジョCivita di Bagnoregio(イタリア)
イタリア

陸の孤島に残る「死に行く町」
チヴィタ・ディ・バニョレッジョ Civita di Bagnoregio(イタリア)

展望台から一望できるチヴィタ・ディ・バニョレッジョ

イタリアのラツィオ州北部にあるチヴィタ・ディ・バニョレッジョは、「死に行く町La citta che muore」とも呼ばれる村である。2500年以上も前に造られた集落は、風雨により周辺部の大地が崩落し、陸の孤島となった。現在は周辺部とのアクセス手段は、1本の橋のみで、住人は30人程度である。この光景から「天空の城」とも呼ばれることも。村の手前にある展望台からは、チヴィタ・ディ・バニョレッジョが一望できる絶好の撮影ポイントである。
村の中はお土産屋、バール、レストラン、B&Bなどがある。村の中心はサン・ドナード教会広場である。村から周辺部を望めば斜面部が崩壊している現象を見ることができる。

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左上(写真1):展望台脇の階段から降りて村の入口に向かう/右上(写真2):村を結ぶ橋の入口にあるインフォメーション/左下(写真3):村に入るにはインフォメーションで入村料€1.50を払う/右下(写真4):村へ続く橋。勾配があるので歩きやすい靴で行こう

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橋を渡るとつづら折の道を進む

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左(写真6):村の入口となるS.Maria門/右上(写真7):村に入って最初にあるColesanti広場。カフェもある/右下(写真8):村の中心サン・ドナート教会広場

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左(写真9):エリトリア時代の地下洞窟。16世紀にオリーブオイル搾油所として使われた。入場料は€1.00。/右(写真10):地下洞窟からは、村が今の姿になった原因のひとつである風雨による大地の侵食(Calanci)が見られる。

アクセス方法

各都市から鉄道で移動する場合の拠点となる駅はオルヴィエートOrvieto。ローマやフィレンツェからインターシティ(IC)やレッジョナーレ・ヴェローチェ(RV)でアクセスが可能。
オルヴィエートからCOTRAIL社のバスでバニョレッジョBagnoregioに向かう。バニョレッジョのバスターミナルから徒歩で約1km(徒歩で10〜15分程度)歩くとチヴィタ・ディ・バニョレッジョが一望できる展望台に着く。この展望台の手前にある階段を下り、10分程度歩くとチヴィタ・ディ・バニョレッジョへ架かる橋の入口に到着する。入口にはチケット売り場があり、そこで入場料€1.50を支払い、橋を渡る。

ローマ・テルミニ駅→オルヴィエート【Table.620】

オルヴィエートに到着するローマ発のRV

RV(レッジョナーレ・ヴェローチェ)
所要時間:1時間13分〜1時間21分
IC(インターシティ)*
所要時間:1時間3分〜1時間15分

*一部の便はローマ・ティブリティナ(Roma Tiburtina)駅発着


フィレンツェSMN駅→オルヴィエート【Table.620】

オルヴィエート駅。駅前広場を挟んでバス乗り場がある

RV(レッジョナーレ・ヴェローチェ)
所要時間:2時間11分〜2時間13分
IC(インターシティ)*
所要時間:1時間39分〜1時間54分 

*一部の便はフィレンツェ・リフリディ(Firenze Rifredi)およびフィレンツェ・カンポ・ディ・マルテ(Firenze Campo Di Marte)駅発着

※ICは全席指定制のため、ユーレイルグローバルパスなどの鉄道パスでも座席指定と追加料金が必要。RVは鉄道パスのみで利用可能。


オルヴィエート→バニョレッジョ

駅と高台にあるオルヴィエートの町を結ぶケーブルカー乗り場、乗り場の周囲にバス乗り場がある

COTRAIL社のバス 片道 €2.20
URL:http://www.cotralspa.it/
所要時間:55分(月〜土曜日の平日のみ運行)

※バスのチケットはオルヴィエート駅のバールで販売している。バス乗り場は、駅正面のケーブルカー乗り場の脇にある。


ポイント

ローマから鉄道を使って日帰り旅もできるが、じっくりチヴィタ・ディ・バニョレッジョを味わうのなら、鉄道での最寄り駅でもあるオルヴィエートに宿泊して、日帰り旅をした方が良い。冬季や日曜日、祝祭日はバスの本数が減便するので、ご注意を。

【コラム】イタリアからスロヴェニアまで鉄道を使って行く方法

2016年現在、イタリアとスロヴェニア間を直接結ぶ国際列車が運行されていないが、スロヴェニア鉄道(Sž)の列車がイタリア北部の都市トリエステTrieste近郊のイタリア側の国境駅であるヴィラ・オピチーナVilla Opicinaまで1日3〜4便運行している。この駅にはトレニタリアの旅客列車が運行していないが、以下の方法でアクセスが可能である。

①トリエステ中央駅−トリエステ・オベルダン広場
(徒歩:10分程度:500〜600m)

トリエステ中央駅

トリエステ中央駅前のリベルタ広場を通り過ぎ、カルロ・ゲガ通りを道なりに進んでいくとオベルダン広場Piazza Oberdanに出る。徒歩で10分程度の距離である。この広場発着のトラム(トリエステ輸送鉄道:Tranvia di Opicina)で終点のオピチーナへ向う。


②オベルダン広場−オピチーナ
(トラム:約25分:5175m)

トラムの始発駅トリエステ・オベルダン広場駅

トリエステ輸送鉄道のトラムは、わずか5kmの区間で高低差340mがあるルートを25分で結ぶ。Piazza Scorcola〜Vetta Scorcolaの約870m区間では、トラム車両にケーブルカーが連結され急勾配を克服する珍しいシステムを取っている。


③オピチーナ−ヴィラ・オピチーナ駅
(徒歩15分程度:約1km)

トラムの終着駅のオプチーナ駅。

オプチーナ駅からホーム脇の大通りNazionale通り(E61号線)トラムが来たルートとは逆方向に歩き、ラウンドアバウト形式の最初の交差点を斜め左方向のプロセッコ通り(SP1号線)に曲がる。しばらく道なりに歩く。大通りが大きく左に曲がる交差点で、右折しフェッロヴィア通りVia della Ferroviaを進む。しばらく歩くと左側に線路とホームが見える。この通りの終点にヴィラ・オピチーナの駅舎がある。


ヴィラ・オピチーナからはスロヴェニアの首都リュブリャーナLjubljana行きの普通列車が運行しており、約2時間でリュブリャーナに行く事が可能である。途中には世界遺産シュコツィアン鍾乳洞の最寄り駅ディヴァチャDivačaやヨーロッパ最大の鍾乳洞があるポストイナ鍾乳洞の最寄り駅であるポストイナPostojnaがある【Table.1305】

トリエステ交通局
URL:www.triestetrasporti.it/
スロヴェニア鉄道
URL:www.slo-zeleznice.si/




※記事中のアクセス方法に記載の【Table.000】は、「ヨーロッパ鉄道時刻表・日本語解説版」(定価2.200円+税)に記載の時刻表番号となります。時刻表を使ってプランニングする際の参考として、ご利用ください。




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地球の歩き方ガイドブック 編集部