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2大ミュージアムで
ゴッホ作品を堪能!

世界一のゴッホコレクションを誇るアムステルダムのゴッホ美術館

オランダでゴッホ作品を見るならはずせない2大ミュージアムに行ってみよう。まずはオランダ中部のデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園内にあるクレラー・ミュラー美術館。5500ヘクタールにも及ぶ広大な自然保護区内に佇むこの美術館は、資産家だったクレラー・ミュラー夫妻が寄贈した数多くのゴッホ作品と1万点を超える膨大なコレクションで、世界的にも知られるようになった。

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 1  美術館のまわりは屋外彫刻展示場になっており、自然と調和した彫刻がそこここに見られる    2  自然光がたっぷり入るエントランスが美しい  

所蔵作品はたくさんあるが、今回はせっかくゴッホが暮らしていたヌエネンを訪れたので、ヌエネンで描かれた初期の名作『じゃがいもを食べる人々』に注目してみたい。27歳で画家を目指してから約5年間は農民ばかりを描いていたというゴッホ。1885年、ゴッホ32歳の頃に描かれたこの作品は、のちの名作『ひまわり』や『夜のカフェテラス』などに比べると、暗く重い色使いが印象的だが、必死で働きながらも貧しい農民や労働者階級の人々たちに寄り添うようなゴッホの視点が見て取れる。この作品は複数枚描かれていて、同じ年に描かれた別の『じゃがいもを食べる人々』は後述するアムステルダムのゴッホ美術館でも見ることができるので、見比べてみるのも楽しい。

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 3  クレラー・ミュラー美術館蔵の『じゃがいもを食べる人々(The Potato Eaters)』

クレラー・ミュラー美術館は、アムステルダムのゴッホ美術館に次いで世界2位のゴッホコレクション数を誇る。さらにミレー、セザンヌ、モネ、ピカソ、モンドリアンなど幅広い作品が展示されているので、じっくり鑑賞したいなら数時間では足りないかもしれない。

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 4  ゴッホの作品は館内の一番良い場所に展示してあるのだという    5  1888年フランスのアルルにいた頃に描かれた『夜のカフェテラス』。ヌエネン時代の作品とは異なり、印象派の影響を受け明るい色彩になっている    6  1884年に描かれた『ヌエネンの古い教会の塔』  

公園の敷地内には無料の自転車があるので、アート鑑賞のあとは自然の中を自転車で散策してみよう。ただしこの自転車、ハンドルブレーキがなく、ペダルを後ろ回しにするとブレーキがかかるフットブレーキタイプなので、慣れるまでは注意が必要。

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 7  公園の入口とビジターセンター、クレラー・ミュラー美術館に並んでいる白い自転車は無料で借りられる    8  ハンドルにブレーキがついていないタイプの自転車はオランダではよく見かける    9  自転車散策中に出合った公園内の不思議な木彫り彫刻。倒れた(倒した?)木をそのまま使っているのが斬新    10  広い公園内は自転車での散策が便利。プチサイクリング気分を楽しめる

自然保護区となっているデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園は、野生の動植物も自然のまま保護されているので、季節ごとに美しい花々や自然の景色を楽しむことができる。ビジターセンターのある広場にはカフェレストランがあるので、オランダ名物のパンケーキや軽食でひと休みしよう

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 11  左の三角屋根がカフェレストランの入口    12  ビジターセンター前のちょっと笑える顔はめパネル    13  食事系も甘い系もあるオランダのパンケーキ。これはチーズとルッコラとくるみにハチミツがかかったもの。生地は薄くモチモチしていておいしい    14  オランダ人の食べ方。具材が生地に入っているタイプのパンケーキの場合、シロップと粉糖をかけて、フォークでクルクル巻いてからナイフで切って食べるらしい    15  ケーキなどのスイーツ類も充実

続いてはアムステルダムのゴッホ美術館へ。油絵200点、素描550点余りを所蔵している世界一のゴッホコレクションだ。ゴッホだけでなく、ゴーギャンやロートレックといったゴッホに影響を与えた同時代の画家の作品も多数展示されている。いつも世界中から訪れる観光客で賑わっている人気のミュージアムだ。

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 16  ゴッホ美術館外観    17  中央部分が吹き抜けになった館内    18  ヌエネン時代の作品を集めたフロア。年代ごとに展示されているので、作風の変化や当時の環境などを理解しやすい    19  見て触れて体感できる仕掛けがたくさんある楽しい美術館

こちらがゴッホ美術館蔵の『じゃがいもを食べる人々』。クレラー・ミュラー美術館にあるものと比べて、人物の表情や手元、背景、すべてにおいて描き込みが細かく、光と影のコントラストも強調され、より印象の強い作品に仕上がっている。

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 20  ゴッホ美術館蔵の『じゃがいもを食べる人々(The Potato Eaters)』1885年

このほかにもヌエネン時代の農家の人々の肖像画や教会、牧師館など、たくさんの初期作品を鑑賞することができる。

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 21  『じゃがいもを食べる人々』の習作    22  ヌエネン時代に描いた肖像画の数々    23  ゴッホがヌエネン時代に住んでいた牧師館を描いた作品    24  この建物は今もヌエネンに残っている

アムステルダムのゴッホ美術館はミュージアムショップも充実している。『じゃがいもを食べる人々』をパッケージに使った遊び心のあるポテトチップスは、旅のおみやげにぴったり。このほかゴッホの名作『花咲くアーモンドの木の枝』のデザインに、オランダの人気キャラクター、ミッフィーを合体させたバッグなど、ユニークなおみやげがたくさんある。

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 25  『じゃがいもを食べる人々』をあしらったポテチ    26  ゴッホ作品とミッフィーがコラボしたザ・オランダ!なバッグ  

●クレラー・ミュラー美術館 Kroller-Muller Museum
 住所: Houtkampweg 6, Otterlo
 URL: www.kmm.nl

●ゴッホ美術館 Van Gogh Museum
 住所: Museumplein 6, Amsterdam
 URL: www.vangoghmuseum.nl





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地球の歩き方ガイドブック 編集部