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アイスランド取材こぼれ話 取材日記Part2

トラブル発生で幕を閉じた旅日記Part1でしたが、Part2では、「よくぞ」というくらいいろいろなことがありました。旅の後半をご紹介します。

取材8日目の続き 足がない!!

レンタカーのカウンターにスタッフの姿が見えない時点でなんとなくいやな予感はしていたが、なんとか借り出し手続きができるスタッフを捕まえて手続きを始めることができた。しかし「国際運転免許証がないと車の貸し出しはできません」というお言葉。出発前にあまりに忙しくて国際運転免許証の取得がままならず、そのまま現地に来てしまったのだが、最悪の結果となってしまった。

やっと食事の時間となりました

やっと食事の時間となりました


明日からはクヴェラゲルジをベースに動くことになっているが、レンタカーという「足」がある前提でスケジュールを組んでいる。予定を組み直さなければ……。とりあえずレイキャヴィーク市内のホテルに残してきた荷物を受け取るためタクシーに乗る。クヴェラゲルジまでいくらかかるんだろうと、ドキドキしながら車に乗った。

結局クヴェラゲルジまでのタクシー代は17000円ほど。これから最終日まで、レイキャヴィーク空港からのフライトを使ってアイスランド各地に飛ぶ予定を組んでいるが、クヴェラゲルジからタクシーやバスを使っての移動は金額的にも時間的にもたいへんだ。現地の方や日本にも連絡をとり、レイキャヴィーク市内で宿をとれないか探る。やっと食事を、と思った頃には間もなく夜10時になろうとしていた。

取材9日目 南部訪問のバスツアーに参加

9日目の取材はセルフォスのガソリンスタンドでピックアップされ、そのままツアーに参加する予定。子連れの出勤途中と思しきおやじさんがかわいい娘さんを同乗させて、我々を迎えに来てくれた。

セルフォスのエッソで、すでにレイキャヴィークから各地を回ってきたツアーバスと合流成功。ガイドさんはお孫さんのいるベテラン女性で、非常に詳しく説明してくれる。お昼からは天気もとてもよくなり、アイスランド南部の取材も非常に充実したものになった。

滝の裏側にも回ることができるセリャランスフォスの滝

滝の裏側にも回ることができるセリャランスフォスの滝

取材10日目 北西部フィヨルド地域を訪問

今日は飛行機で北西部フィヨルド地域に移動。直前まで現地と連絡が取れず心配していたが、普段は学校の教師をしているというガイドさんが待っていてくれた。

今まで見てきた景色に比べると、ダイナミックさという点では物足りないが、自らもこの地に根をおろしている彼女の話からは、このエリアの人々が物質的にも精神的にも豊かな生活を送っていることがよくわかる。スタッフGと「うちのガイド(ブック)よりも雑誌向きのネタだねえ」と話しながらも、とても興味深い取材を行うことができた。

昔の漁師はこんな服装で漁に出ていた

昔の漁師はこんな服装で漁に出ていた

取材11日目 パフィンと感動の対面

取材11日目は島の取材。ヘイマエイ島の火山噴火のときの映像はすでに見ていたが、実際にその場に立ってみると、映像で見ていたよりもはるかにスケールの大きい災害に見舞われたのだということがよく理解できた。この島ではパフィンを観察することができるのだが、残念ながらクルーズ中に一瞬、その姿を望遠レンズにとらえただけだった。

ついに出合えたパフィンちゃん

ついに出合えたパフィンちゃん


クルーズではシャチの群れを見ることができ、幸運を喜んだのだが、帰りのフライトが3時間近く遅れるとのことで、不運を嘆きながらカフェで出発を待つ。そろそろ出発の準備をと思い始めた頃、島を案内してくれたドライバーから「悪い知らせがある、今日のフライトはキャンセルになった。今日はこの島に泊まらなければならない」と伝えられた。

取材最終日はホプンに飛んでヨーロッパ最大の氷河、ヴァトナヨークトル氷河を訪れるはずだったのに……。着の身着のままで島に滞在しなければならない状況でもあり、ふたりともがっかりする。
しかし嘆き続けても仕方がない。どうせ滞在時間が延びるのなら翌朝訪ねてみようと、パフィンを観察するのにいい場所をドライバーに聞いたところ、「この時間じゃもう姿を見られる可能性は低い(巣穴に帰っている)と思うけど、そこまで案内しようか?」と言ってくれた。言葉に甘えて、そのおすすめポイントに向かったところ、イチ押しのポイントの反対側の崖にパフィンが舞っているではないか!

そろそろと崖のほうに近づくと、たくさんのパフィンが崖沿いに並んでいる。これにはドライバーさんもびっくり。不運の結果が生んだ幸運に感謝しながら、パフィンとの対面を楽しんだ。

取材12日目 久々の休日

昨日のフライト・キャンセルの理由は深い霧によるものだったが、今朝起きてみると、昨夕よりも濃い霧が広がっている。実は、フライトの再予約を行う際、「明日のフライトは12:00だが、飛ぶかどうか確実なところはわからない。確実に帰るなら、朝8:00に出る船を使ったほうがいい」と言われ、博打はやめ、船を使って帰ることにしていたのだ。堅実な選択を行っていて正解だった。

標高わずか200mの山も霧で隠れて見えないありさま

標高わずか200mの山も霧で隠れて見えないありさま

この日は東のホプンまで飛んでヴァトナヨークトル氷河のあたりを取材する予定だったが、船でレイキャヴィークに戻ったのでは間に合わないので、泣く泣く訪問を断念。取材最終日に思わぬ半日の休みができてしまった。

取材13日目 最後の最後で……

今日はいよいよアイスランドを離れる日。2週間ぶっ続けの取材はキツかったが、アイスランドの人々のおかげでいろいろな体験をすることができた。再訪問を果たすことを強く思いながら飛行機に乗る。

昨日までの数々のトラブルを体験していたため、「このあと残るトラブルはフライトのディレイとオーバーブックだよね」と軽口をたたいていたら、コペンハーゲンの空港で「今日はフライトが3時間遅れる」と言われてしまった。

ケプラヴィーク国際空港の込みっぷりにもちょっとあせりました

ケプラヴィーク国際空港の込みっぷりにもちょっとあせりました


ボーディングパスはすでに出ているが座席番号をくれない(アサインしてくれない)ので尋ねてみると、なんとオーバーブックも起こしているとのこと。シャレにならんことは口に出して言うものじゃない。深く反省したスタッフHとGだった。

で、日本には結局3時間遅れで到着。現地は4時間遅れで出発したのだが、がんばって飛んだ(?)おかげで時間を縮めることができたようだ。

おしまい。

2006年07月