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ウエストマン諸島の見どころ クルーズツアー

ウエストマン諸島に来たらクルーズツアーに乗るのを忘れてはいけない。ヘイマエイ島を巡っていても鳥たちの数の多さに気付くはずだが、海から島の断崖を見上げれば、このエリアが海鳥の楽園であることがよく理解できる。ここでは鳥だけでなく、シャチとも出合うことができる。

ツアーの参加代金はバスツアーと同じく大人ひとりあたりIsk2700。子供料金の設定もバスツアーと同じ金額だ。毎日10:30と15:30に出発する。所要時間は約1時間20分なので、レイキャヴィークに戻るフライトにも間に合う。

断崖に群れる鳥たち

クルーズ船は50人乗りの小型のボート。船室もあるが、デッキに出て眺めを存分に楽しもう。風があるとかなり寒く感じるので、夏でも耳あてのついた帽子と手袋があると快適だ。

ツアーではまず断崖に沿ってボートを進め、海鳥の群れる様子を観察する。パフィンは崖の上に巣を作っているので、巣の近くでの姿はなかなか見られないが、翼を小刻みに動かしながら水面すれすれを飛び、潜っていく姿を見ることはできる。断崖に近づくとうるさいくらい鳥がひしめき合っている様子がわかる。上からの落とし物にも注意しておこう。

白い点々は鳥の糞だ。崖のくぼみというくぼみに巣を作っている

白い点々は鳥の糞だ。崖のくぼみというくぼみに巣を作っている

天然の洞窟もいいすみかになっているようだ

天然の洞窟もいいすみかになっているようだ


船は岩のくぼみに入っていった。頭の上を鳥が舞っている

船は岩のくぼみに入っていった。頭の上を鳥が舞っている

崖をよく見るとロープが張られていることに気付く。漁師たちはそのロープを使って崖を移動して卵を集める

崖をよく見るとロープが張られていることに気付く。漁師たちはそのロープを使って崖を移動して卵を集める

シャチの家族とご対面

鳥の姿を追いかけていると、船は突然外洋に向けて進み始めた。シャチの背びれが見えたからだ。この海域はアイスランド近海で最も多くのシャチが生息しているという。この日も次々とシャチが現れ、最後には一度に数頭もの群れが船の回りでゆったりと泳いでいた。

潮吹きの様子をとらえた。遠くから見るときは、音もするので潮吹きを目印に探すといい

潮吹きの様子をとらえた。遠くから見るときは、音もするので潮吹きを目印に探すといい

派手なジャンプは見せてくれなかったが、特徴的な白い模様を見せながら泳いでいた

派手なジャンプは見せてくれなかったが、特徴的な白い模様を見せながら泳いでいた

あちこちに洞窟が

船に乗って島の様子を眺めていると、大小さまざまの洞窟があることがわかる。船はときどきそういった洞窟に入り、洞窟巡りも体験させてくれる。ツアーの最後にはかなり大きな洞窟内でのお楽しみがある。

小さめの洞窟にはあまり鳥も巣を作っていない

小さめの洞窟にはあまり鳥も巣を作っていない

鳥が巣を作っている洞窟に入ると反響音がすごい

鳥が巣を作っている洞窟に入ると反響音がすごい

火山噴火からの復興

噴火当時の島民は5303人。噴火の前は天候が悪く、船が漁に出られず港に多数停泊していたため、全島民の非難はわずか数時間で済んだという。この噴火は5カ月間続き、400軒の家が溶岩流に飲まれた。
残った家々も火山灰に埋もれ、掘り出すためには2年以上が費やされた。島民の一部はまだメインランドで暮らしているが、現在は人口4300人ほどまで戻り観光と漁業の島として再びにぎわっている。

島の西側をクルーズすると、流れがそのまま固まったような溶岩が見られる

島の西側をクルーズすると、流れがそのまま固まったような溶岩が見られる


2006年07月